床暖房のガス代を徹底的に計算してみた

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床暖房のガス代を徹底的に計算してみた

ガス床暖房のガス代を計算すれば、どれだけのランニングコストがかかっているのかが把握でき、光熱費に対して詳しくなるため、節約につながります。
暖房器具にはそれぞれ特徴があり、ガス床暖房の場合は壁や天井に設置された暖房器具とは異なり、足元からポカポカにしてくれてクリーンな空気環境で快適に家族みんなが暖かく過ごすせて人気があります。
でも、どんなに快適でもガス代が高額では安心できませんね。

  • ガス床暖房のガス代はいくら?
  • ガス床暖房のガス代の計算式を知りたい!
  • ガス床暖房の節約方法に詳しくなりたい!

そんなガス床暖房のガス代や計算式を知り、節約したい方のために、どれだけのガス代がかかるのか計算し、検証してみました。

ガス床暖房の計算式

電卓

ガス床暖房の計算式を簡易暖房負荷計算式として計算します。

計算式:q(暖房負荷)= A(暖房面積:㎡)×Q(熱損失係数2.7・W/㎡・K・次世代省エネⅣ地域)×ΔT(室内と外気温の温度差)

外気温が5.6℃、室温が18℃、暖房する部屋が8畳(13.25㎡)の場合の1日10時間、30日の熱量を計算します。

8畳1日10時間30日のガス床暖房のガス代を計算

13.24(㎡)×2.7(熱損失係数)×12.4(℃)÷0.75(熱ロス)×10h×30日=177kWh
177÷11.277(低位発熱量)×164円(2016年10月東京ガス暖らんぷらん料金:1立方メートル)=2574.08円
※1立方メートルの単価料金には、基本料金を含みません。

東京ガス暖らんぷらんの場合、1カ月10時間の使用で2574円のガス料金ということが分かりました。

1日はいくらで1時間なら?

1カ月10時間の使用なら2574円ですが、果たして1日のガス代や1時間に換算するといくらになるか計算してみます。

2574円÷30日=85.8円
1日85.8円で約85円でした。

85.8円÷10時間=8.58円で約8円
1時間で約8円でした。

8畳で1日85円で10時間暖かく保てるのは経済的な光熱費といえます。

10畳1日10時間30日のガス床暖房のガス代を計算

16.55(㎡)×2.7(熱損失係数)×12.4(℃)÷0.75(熱ロス)×10h×30日=221kWh
211÷11.277(低位発熱量)×164円(2016年10月東京ガス暖らんぷらん料金:1立方メートル)=3215.97円

30日で約3215円のガス代でした。

3215円÷30日=107.19円
107.19円÷10時間=10.71円

1時間で約10円でした。
お子様がいるご家庭やご年配のご家庭などのリビングで10畳というご家庭は多いでしょう。
1時間10円で1日100円なら、気兼ねなく床暖房を使えますね。

12畳1日10時間30日のガス床暖房のガス代を計算

19.86(㎡)×2.7(熱損失係数)×12.4(℃)÷0.75(熱ロス)×10h×30日=265kWh
265÷11.277(低位発熱量)×164円(2016年10月東京ガス暖らんぷらん料金:1立方メートル)=3548.88円
約3548円でした。

1日に換算すると
3548円÷30日=118.26円で約118円
1時間ですと、118.26円÷10時間=11.82円で約11円でした。

12畳という広さで1日118円のガス代で暖房ができるのは、光熱費の負担額が少なく理想的な暖房器具ですね。

14畳1日10時間30日のガス床暖房のガス代を計算

23.17(㎡)×2.7(熱損失係数)×12.4(℃)÷0.75(熱ロス)×10h×30日=310kWh
310÷11.277(低位発熱量)×164円(2016年10月東京ガス暖らんぷらん料金:1立方メートル)=4508.29円
30日では、約4508円でした。

1日に換算すると
4508円÷30日=150.26円で約150円
1時間ですと、150.26円÷10時間=15.2円で約15円でした。

14畳はリビングですと広い空間ですが、寒い冬でこの光熱費なら家計も楽になりますね。

立ち上がり時と安定時のコストは同じ?

エプロン姿の女性 電卓

ガス床暖房は、立ち上がり時に約4倍のランニングコストがかかります。
ガス床暖房のスイッチを入れた瞬間と時間が経過した際のランニングコストが同じなのか違うのかで、スイッチを入れたままの方がガス代はかからないのか、それともスイッチをこまめに切ったり入れたりした方が良いのか、疑問に思っていた!という方が非常に多いのです。

外気温や室温の温度差で条件は異なりますがスイッチを入れた後の1時間はガス代が約30円に対し、安定時は約8円です。
だからといって普段外出の多い家族の場合、誰も日中いない時間帯にスイッチを入れたままにするのは不経済になることも考えられます。
⇒床暖房のガス代について

ガス床暖房の3つの節約術

3つ

ガス床暖房のガス代を節約できる方法は3つです。

タイマーを賢く使う!

少しの間外出する場合、こまめにスイッチを入れたり消したりの繰り返しでは燃費が悪くガス代の負担額が大きくなってしまいます。
そのため、1日2回までを限度とし、タイマー設定をするのが高燃費率につながります。
お目覚めの時間と帰宅の30分前にスイッチが入るのが節約術の基本で、例えば朝6時に家族の誰かが最初に起きるのであれば、AM5時半にタイマーをセットします。

また、帰宅が5時なら、PM4時半にセットします。
朝起きて寒い部屋にスイッチを入れているのでは、快適とはいえません。
外出して帰宅した際に暖かい部屋にしておくのも、タイマーの上手な活用方法です。
帰宅や就寝時間に合わせ、タイマーを活用してガス代を節約し、お財布にやさしく家計を楽にする心がけがコツコツ節約できる方法の1つです。

ひかえめ運転を心がける!

ガス床暖房には、通常より能力を押さえるひかえめ設定があります。
このひかえめ設定は、部屋が暖かく感じたときや秋や春などひかえめに暖めたい場合に便利で通常の床暖より暖める能力が落ちるため、ガス代を節約できます。
快適な温度作りで省エネにつながり、こまめに活用したい節約方法ですね!

カーペットはなるべく敷かない!

カーペットを床暖の上に大きくかぶせるのは、床暖房の効率が下がりおすすめできません。
これはふく射熱の方式で部屋を暖めるためです。
床暖房は、ストーブと違い、足元から暖かくなる暖める暖房方式です。
床暖房は床から遠赤外線が放出されます。

そのため、カーペットを敷くと、天井や壁に熱が反射する「ふく射熱」の効率が下がる原因になります。
部屋全体をほっこりと暖かくしたいのなら、カーペットは敷かないで部屋の端に置いたソファーなどに座るのがおすすめですが床に座りたい、床に直接座るのはお尻が痛くなるという場合は床暖房の効率を下げない方法で上手にカーペットを使用しましょう。

床暖房にカーペットを敷く注意点

床暖房と赤ちゃん

小さめのカーペットを一部に敷く

大きなカーペットではなく、1畳や2畳程度の小さめのカーペットなら床暖房の効率を大きく下げることはありません。

床暖対応のカーペットを敷く

床暖対応でないカーペットを使えば、カーペットや床材に負担がかかるケースがあります。特に素材が化学繊維ですと熱に弱く、ベタつきが発生するリスクがあります。それだけではなく、フローリングを痛める原因になる場合もあります。カーペットを長期間敷くことで通気性が悪くなり、湿気がこもり木材の色や材質が変化する場合があるからです。

床暖房にカーペットを敷く場合は「床暖対応」なのかチェックし、リスクを考えて購入し使用することをおすすめいたします。

薄手がおすすめ

薄手は通気性が良く、熱がこもりにくいことから、床暖の熱を妨げにくいため、厚い生地よりおすすめです。
どうしても弾力のあるものに座りたい場合は、クッションや座布団などを利用しましょう。

床暖房のお得プランの活用

床暖房

床暖房を使用している場合、お得なガス会社によって料金プランが設定されている場合があります。

例えば東京ガスなら、「暖らんプラン」があり、ガス温水床暖をご利用されているご家庭向きのプランがおすすめです。
床暖房を使用する季節の12月から4月のガス料金が20㎥を超えると専用料金が適用になります。
またセット割でガス温水浴室暖房乾燥機やエコジョーズ、ガス温水浴室暖房乾燥機とエコジョーズの両方を合わせてご使用になるとさらに割引されるプランもございます。

ガスは電気や灯油より二酸化炭素の放出量が少なく、エコロジーに貢献できます。
また、ガス床暖房なら24時間連続でつけていてもランニングコストが良く、つけたり消したりを繰り返すよりも経済的です。

放熱パネルを床全体に敷き詰めることで部屋にむらなく寒さ知らずの快適な空間を実現でき、寒い冬でも暖かく過ごせます。
低燃費なのに暖かいのは、寒がりな方で節約を重視する方にうれしい暖房器具ということが分かりましたね。

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