ミストサウナのガス代を計算したら1回36円だった!

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ミストサウナのガス代を計算

現在、若い方を中心に人気が上がってきているミストサウナですが、多くの方が心配されるのはミストサウナに掛かるガス代でしょう。水量はそれほど多くないこともあり、多くの方はガス代などもそれほど掛からないと思い込みがちです。

しかし、実際は予想以上にガス代が掛かっていたというケースも少なくありません。導入される機種によっても大きく異なりますが、今回はミストサウナをご導入しようと考えている方向けに、どれくらいのガス代が必要になるのかを徹底検証していきます。

ミストサウナのガス代は一般的にどうやって計算するの?

お風呂

ミストサウナに関わらず、多くの方が基本的に知らないことも多いのがガス代の算定方法です。一般的にガスの使用単価は、一定の使用料までは固定単価が計算できることが多いです。現在の一般家庭は核家族化しているところも珍しくなく、一世帯当たりの家族は多くても4人という家庭が多いはずです。これにより、平均的な家庭では年間100㎥分までのガス供給で収まることが多く、ガス代計算で用いられる1㎥あたりのガス単価は170円から200円と計算されることが多くなります。

ミストサウナのガス代の一般的な計算例を見てみる

ミストサウナは、1回の使用につき0.18㎥のガスを消費するとされます。

これもミストサウナを設置した浴室のサイズや気温などの要素にも左右されますが、毎月支払うガス代に関しては0.18を基準に計算を進めることが無難です。

1回のミストサウナ使用にて、36円のガス代が課される計算になります。

バスタブにお湯を沸かすパターンになりますと、ガス使用量が0.5㎥基準とされ、ガス単価が200円だと1回の湯沸かしに100円取られます。

そうなると、1回のミストサウナ用ではお得ですが、浴室乾燥は必須になるのでガス使用量は2倍に膨れ上がって人数によってはかなりガス代がかさむこともあるでしょう。

家族の人数によって年間におけるガス代をチェック

ミストサウナは使用する水量がシャワー使用時の約5分の1になり、徹底してミストサウナを使い続ける場合、水道代に関しては節約が可能です。しかし、ガスの単価は水道単価より高いことが多いので、ミストサウナを使っても使用人数が増えればガス代がかなりかさむケースも出てきます。

ミストサウナは使用するたびにガス代が加算されますので、家族が多い場合に入浴する時間が空きますと自動乾燥機能を使わないとカビが生えやすい状態になるでしょう。

そのため、連続して家族が入浴しない状況であれば、ガス使用量も乾燥時間を合わせて2倍掛かって人数が多くなればさらにそれが積み重なっていきます。2人以上入るとお風呂を36円 ✕ 2人 ✕ 2回のガス使用で、1日144円のガス代がミストサウナに消費され、湯沸かしよりも高くなるケースもあるのです。

ミストサウナの継続使用で維持費が一気にアップするケース

風呂場

ミストサウナは入浴の満足度を高められる非常に画期的なものですが、使用するガス代も決してお安くないことはお分かりいただけたでしょう。

それでも、ご家庭によってガス代に大きな差が出ているのも事実で、これは使用方法が大きく異なっているからにほかなりません。ここでは、ミストサウナを継続使用する上でガス代を含めた維持費が一気に跳ね上がるケースを見ていきます。

ミスとサウナと湯沸かしを日常的に同時使用する

お風呂に浸かりながらミストサウナを併用するケースもあります。これ自体は決して悪い訳ではありませんが、ミストサウナ単独使用と比較して乾燥に時間が掛かってしまうことは避けられません。

ミストサウナを1回使用すると、それと同様量のガス消費により浴室乾燥をすることが多くなります。しかし、浴室のバスタブにお湯があることで乾燥効率は著しく低下し、これによってガス代が大幅に上がる可能性があります

乾燥機能自体にも負担を掛けることが多くなりますので、消費電力にも無駄が出てくるようになります。全体的な光熱費を気にされるご家庭になると使用について区別をつけることが必要となります。
⇒お風呂での節約方法まとめ!沸かすより溜める?

ミストサウナでも多種機能一体化のものは正確なガス代計算が難しい

ミストサウナのコントロールパネル

ミストサウナは多くのガス機器企業や家電企業によって販売されていますが、どのくらいガス代がかかるのか、その算定を消費者側で行うのは非常に難しいところもあります。

それは多くの機器がミストサウナ単独ではなく、さまざまな機能を合わせた複合型の機器であることが多いからです。ここでは、これらの事情をさらに掘り下げて検証しましょう。

費用対効果を総合的な光熱費としてメーカーが公表

メーカーが販売している製品のウェブサイトを見ても、継続的使用に掛かる光熱費など総合的に公表しています。しかし、その中に算定に使うガス単価を乗せてはいるものの、具体的なガス代について計算されているものはありません。

おおむね1回当たりの使用にいくらくらいの費用が掛かるかという描写に留まり、大手ガス会社が直接提供しているミストサウナ付きの浴室乾燥機器であっても、それにかかるガス代を明確には示してはいないのです。

これは、逆に言うとミストサウナに掛かるガス代が季節などの影響によって極めて不安定なことが多いためで、メーカーとしてもガス会社としても公表には二の足を踏んでしまうという事情があるからです。

費用の算定にもミストサウナの使用時間がバラバラ

また、公表している光熱費の算定に至っても、ミストサウナを稼働した時間が非常にバラバラで消費者側から一目で費用対効果を把握するのは非常に難しいと言えます。

あるメーカーは10分稼働という表記もあれば、あるメーカーになると20分と記載していることもあり、各々使用している光熱費単価も明確でない場合も多くて比較がかなり困難となります。

さらに、複合型機器のミストサウナを正常に稼働させるためには、ミストサウナ以外の機能も必要です。その稼働にかかる光熱費がむしろミストサウナに掛かるものよりも大きくなることもあり得ます

そのため、主にガスで稼働するミストサウナ機器であっても、トータルの費用を見て機種選びを進めなければなりません。