有効期限の切れたカセットガスは使えるのか?

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有効期限の切れたカセットガス

カセットガスの使用期限、気になりませんか?
うっかり使用して事故を起こしては大変です。カセットガスにももちろん有効期限はありますが、期限切れのカセットガスは使用しても大丈夫なのでしょうか?

カセットガスの使用期限

 ガスボンベ

カセットガスの寿命は、中身のガスでなく、劣化の早いゴムパッキン部分などガスを塞いでいる部分で決まります。
パッキンにしても、外からは見えませんので、どの程度劣化が進んでいるかの特定が難しい部分です。

ちなみに、カセットボンベの使用期限は、メーカーでは6年から7年とうたっています。
ボンベ内のガスは劣化することはありませんので、ガスそのものに寿命はなく、寿命を決めるのはボンベの構造物ということになります。

ボンベの容器が劣化すると、ガス漏れで引火、爆発するなどのおそれがあり、使用期限内のボンベを使うべきです。
ボンベは鉄で出来ている場合が多いので、保管状態によって、状態が悪いと早く錆びたりして、使用期限内であっても使うには危険なこともあります。

目安としては、製造から7年以内で、外見に錆が無く、缶を振ると液体の「チャプチャプ」という音がしたり、異臭がしないような場合は、基本的に使用出来ると考えてOKです。
一方で製造から8年以上経過している、ボンベに錆がある、変形しているなどの場合は、使用には注意が必要です。
使えるかもしれませんが、使用した時に異臭や異音がすれば、すぐに使用を中止しましょう。
カセットガスが爆発するとどうなる?実例と安全対策について

カセットガスの製造年月日の確認方法

平成25年10月から、カセットガスの製造年月日の表示は統一されました。
統一された後に製造されたカセットガスでは、ボンベの底に「20170201」のように数字が印字されています。
この場合は、2017年2月1日に製造されたカセットガスということになります。

平成25年10月以前に製造されたカセットガスは、メーカーごとに製造年月日の表示方法が異なります。
「西暦の前2桁と年月日を表示」「西暦と年月日を続けて表示」など、メーカーごとに異なりますので、各メーカーサイトで確認しましょう。

古いカセットガスは使えるのか?

古いガスボンベは使用可能?

古いカセットガスが使えるかどうかは、おおよそ使用期限の7年目が目安です。
製造から7年以内のカセットガスなら、多くの場合は使用することが出来、6年や7年経過したカセットガスは、缶の状態を見て、使えるかどうか判断しましょう。

ただし、長い年月が経過しているカセットガスの使用は、自己責任のため、心配な場合はそのまま廃棄することをおすすめします。
古いカセットガスでも、通常のカセットガスと同じように廃棄すれば問題ありません、

カセットガスは、1998年にJISの内容が改訂され、カセットガスメーカーごとの互換性が保たれるようになりました。
それほど存在はしていはいないですが、もしも1998年以前に製造されたカセットガスがあれば、現在のカセットコンロとは互換性がない可能性もある事を抑えておきましょう。
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カセットガスを長く使えるようにするために

カセットガスボンベ

カセットガスには使用期限がありますが、長く使えるようにするためには、保管方法が重要です。
カセットガスの寿命は、すなわち容器の寿命ですので、保管状態が悪いと早く容器が劣化し、使用期限内でも使わない方がよいでしょう。

湿気の無いところで保管

カセットガスの容器は鉄で出来ているケースが多いので、湿気が多いと早く錆びてしまいます。
錆びると容器の一部が劣化し、バルブが取れたりしてガス漏れする危険もありますので、湿気の少ないところで保管すべきです。

直射日光の当たらない場所

直射日光に当たったとしても、ボンベのガスが引火する可能性は低いです。
しかしカセットガスが直射日光に当たると、容器内部のガスが膨張し、容器が破裂する危険があります。
爆発した容器から漏れたガスの近くに火の気があれば引火し、大事故に繋がる可能性もあります。

気温変化の激しいところでは保管しない

冷房や暖房を使って、1日に気温が大きく変化するような場所では、カセットガスの容器が結露したり水滴が付く可能性があります。
容器は鉄で出来ていますので、水分が付着するとすぐに錆びて、ガスが漏れたりする危険があります。

外から圧力をかけない

カセットガスを保管する時は、高い場所において落下するような危険があるところで保管しない、上に物を置いて圧力をかけない、乱暴に扱って投げたり足で踏みつぶしたりしない、ということも大切です。
外から圧力がかかると、容器が変形しガスが漏れる危険があります。

保管する場合は、このような事に気をつけて、数本ある場合は段ボールや箱に入れて、外から衝撃がかからないようにして、保管する様にしましょう。
屋外の物置などは、夏になるとかなり高温になりますので、温度変化が少なく湿気の少ないところに保管しましょう。