エアコンは最適なサイズを選ぶと電気代が節約できる!
エアコンの新規購入や買い替えの際、最も重要な点は部屋の大きさにエアコンのサイズがきっちり合った選び方をすることです。
それにより電気代を節約できるだけでなく、居心地の良い室温を同時に実現できるのです。
ここでは部屋にピッタリのエアコンのサイズ選びのポイントについて分かりやすく解説します。
部屋の広さに合わないエアコンを使っていませんか?
エアコンを使っているのに一向に部屋が冷えない(暖まらない)とか、冷えすぎる(暖まりすぎる)などの不満をお持ちではありませんか?その理由はズバリ「エアコンのサイズが部屋の広さに合っていない」からです。
エアコンは無くてはならない便利な家電製品ですが空調能力は万能ではありません。エアコンは設置する部屋の広さに合わせたサイズが決まっており、それが合っていないと期待する効果は上がらないのです。
サイズ違いのエアコンで電気代を無駄にしている人が多い!
使用しているエアコンの冷暖房能力や電気代に不満がある場合には、まずエアコンが部屋の広さにあっているかどうかをチェックすることが必要です。なぜなら部屋の広さに合わないサイズ違いのエアコンを使っていると期待する冷房(暖房)効果をあげられないばかりか、電気代の無駄遣いをしている場合が多いからです。
一般的にエアコンのサイズ間違いは次の4点によって起ることが多いようです。
- 新しいエアコンを設置する際、部屋の条件を無視してエアコンサイズ決める。
- 引越しなどなどで家を変わった際、部屋の広さとエアコンのサイズのチェック怠り無造作に古いエアコンを付けてしまう。
- エアコン選びの際、カタログのサイズ表示を間違えて読んでしまう。
- 電気店で店員に勧められるまま、よく検討することなく購入してしまう。
部屋の広さより小さいサイズのエアコンを使うとこんな弊害が
部屋の広さにマッチしない小さいサイズのエアコンを使い続けると、次のような弊害が発生します。
- エアコンの効きが鈍く、いつまでたっても冷暖房の効果が出ない。
- 効果を上げようとエアコンをフルパワーで運転させることが多くなるため電力消費量が増加して電気代が上がる。
- 機械に余分な負荷がかかるため故障が増え、結果的に寿命が短くなる。
- 効きの悪さに対するイライラと電力消費の心配でストレスがたまる。
部屋の広さよりサイズが大きい場合にも弊害はある
上とは反対に部屋の広さよりも大きいサイズのエアコンを使った場合でも次のよう弊害があります。
- エアコンが効きが良すぎるため、室温が下がり過ぎたり上がり過ぎたりする。
- 消費電力に無駄が多くなり、電気代が高くなってしまう。
- 冷えすぎるなど、冷房が効きすぎることによって冷房病などの健康問題が発生する。
モノは使いよう、サイズ違いのエアコンも、こうすればうまく活用できる
エアコンは家電製品の中では価格の高い商品で、購入して設置するには多大な費用がかかります。
それだけに一度購入するとおいそれと買い替えはできません。
そのため、引越しなどの場合でも「買い替えはまた次の機会に」と、従来から使っていたサイズ違いのものを引っ越し先でも使い続けることが少なくありません。
でもこれではサイズ違いが起るのは当然で、節電にはつながらず家計の節約は期待できません。とは言え、サイズが合っていないことをよく理解して、使い方を見直していけば、うまく活用する方法がないわけではありません。
以下、サイズ違いのエアコンの上手に活用方法を見ていきましょう。
これがサイズ違いのエアコンを上手に活用するポイントだ!
部屋の広さよりエアコンサイズが下回る場合の対処法
部屋の広さより大きいサイズのエアコンは、冷暖房が過剰に効きすぎるますから設定温度を低めにする。
部屋の広さよりエアコンのサイズが上回る場合の対処法
- 室温のムラをなくすために扇風機やサーキュレーターなどを利用して冷暖房効率を上げる。
- エアコンを使う時はカーテンを閉めたり、カーテンなどを使って間仕切りをすることにより冷暖範囲を狭くする。
次の点に注意すればエアコンのサイズ選びを間違わない
エアコンは家電の中でも値段の高い製品です。それに一度購入してしまえば、返品・交換はできません。
したがって購入時にはしっかりサイズの確認をすることが必要です。
ではサイズを間違えないためにはどんな注意が必要なのでしょうか?
ここでは失敗しないエアコンのサイズ選びのポイントについて説明します。
紛らわしいエアコンサイズの表記を見間違えないこと!
カタログなどの説明ではエアコンのサイズは、冷・暖房とも、それぞれ「畳数の目安」として表記されるのが一般的です。
この場合注意したいのは、カタログの「6~9畳」の表示を読み違えないことです。表示を見た際、「6~9畳の部屋で使用できる」と勘違いを起こしやすいのですが、正しくはそうではありません。
この表示は「木造住宅の場合は目安が6畳」、「鉄筋住宅の場合は目安が9畳」ということを意味します。
こういうふうに表記するのは木造住宅よりも鉄筋住宅のほうが密閉率が高いからです。
サイズ表記を読み間違うと、部屋の広さよりもサイズが小さくなってしまいますから電気代で損をしてしまいます。
そんなことにならないように、読み間違いには充分な注意が必要です。
エアコンは部屋や建物の条件によっても選ぶポイントが違ってくる!
エアコンのサイズ選びに際しては、部屋の広さだけチェックすれば大丈夫と思ってはいけません。
それと同時に建物の構造や部屋の条件も重要ポイントであることを忘れてはいけないのです。
例え同じ広さの部屋であっても、建物の構造が異なると風通しの良さが違いますし、部屋の向きや窓の数によっては入り込む日差しの量も違いますから、結果的に室温が大きく異なってきます。
室温の違いによって、エアコンの働きも変わります。
次のチェックポイントを使って、部屋や建物の条件をよくチェックしたうえでサイズ選びに臨みましょう。
サイズ選びのチェックポイント
チェックポイント | |
---|---|
1 | 木造、鉄筋など建物の種別 |
2 | 断熱、遮熱などの建物の構造、建材の機能 |
3 | 部屋の向きはどうか |
4 | 窓の数や大きさ |
5 | 天井の高さ |
6 | リビングや寝室など、部屋の用途を明確に掴む |
7 | 寒冷地かそうでないかなどの地域環境 |
エアコン選びではリビングとキッチンは例外として扱った方がよい
洋風が多い昨今の住宅は、家事をするときの快適性を追及したリビングとキッチンが一体になったリビングキッチン型が主流になっています。
この場合、部屋全体の畳数などからサイズを選ぶと失敗が起りがちです。
なぜなら台所は調理で火を使う場所ですから室温が変化しやすい上に、換気扇を使うことで冷房や暖房の空気が逃げてしまいます。
そのためエアコンの負担が過剰になりやすくなり、結果的に小サイズのエアコンでは負担がかかるため電気代が増加する傾向が強まります。
リビングキッチンは家族が日常的に集まる場所であるため、エアコンを長時間使います。
したがって他の部屋と同じように考えず、例外として最初から大き目のサイズを選んだ方が良いでしょう。
暖房兼用ならサイズに余裕を持たせよう!
冷房も暖房も同じなのが「エアコンのサイズ表記の見方」ですが、一般的にエアコンは冷房より暖房の方がパワーを必要とし消費電力も大きくなりますので畳数は小さく表記されています。
この場合、冷房の畳数の目安を参考にしてエアコンを選ぶと、部屋の広さとサイズは合っているに暖房時に「エアコンがよく効かない」という問題が起こります。
エアコンは夏と冬の2シーズン使うものです。したがってエアコンを選ぶ際は、暖房の畳数目安を参考にサイズを選ぶと良いでしょう。なお南向きの部屋の場合は、冷房でもエアコンは過負荷になりますからサイズには余裕を持たせた方がお得です。
エアコン選びの結論
ご理解いただけたと思いますが、エアコン選びで最も大事なのは、畳数の見方と暖房の数値を基準に選ぶことの2点です。この点を今一度しっかり復習しましょう。
エアコンは多くの人が家電量販店で購入するでしょうが、その場合は販売員さんと仲良くなり、よく相談しながら購入するのが良いでしょう。
エアコンは数ある家電製品の中でも消費電力が大きいため、夏と冬2シーズンの冷房費と暖房費は家庭の電気代で大きなウェートを占めます。それだけにエアコンを上手に使うと家計の節約に大きく寄与してくれます。
最後にもう一度繰り返します。≪エアコンは部屋の広さに見合った適正なサイズを選ぶ≫ことが最重要ポイントです。