高効率空調とは最大60%電気代を節約出来るエアコン!

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高効率空調

高効率空調とは?

高効率空調

高効率空調とは、簡単に言ってしまえばエネルギーコストが削減された空調設備のことであり、高効率空調を設置することで電気代の削減やインバーターによる効率化を実現することが出来ます。

ただ単に高効率空調と言いましても、一般家庭で使用する空調と事務所や工場などで使用する空調とでは大きな違いがあります。

まずは、それぞれの高効率空調の特徴についてご説明します。

一般家庭向けの高効率空調

一般家庭の空調設備と言えば家庭用エアコンですが、その形態には大きく2種類あります。

1つ目として、圧縮機、凝縮器、蒸発器が一体化された窓型と、圧縮機と凝縮器が一体化している室外機が挙げられます。

そして2つ目が、蒸発器が内蔵されている室内機と一緒に構成するセパレート型です。

現在、一般家庭に最も多く取り付けられているのが、このタイプとなります。

最近の家庭用エアコンは、トップランナー方式を採用した省エネ化が急速に進んでおり、コンプレッサの改良、熱交換器の性能向上、冷却ファンの高効率化も進み、一昔前に発売されていた家庭用エアコンと比べて、消費電力はかなり少なくなってきています。

今現在、日本国内で人気が集中しているセパレート型のエアコンというのは、ほぼその全てにおいてインバータ制御が採用されています。

これら最新の空調設備のことを高効率空調と言います。

他にも、他社との差別化を図る機能も付帯されているエアコンも多く、例えばマイナスイオンを発生させたり、汚れたフィルタを自動的に清掃する機能まで付いたタイプも存在しています。

さらに空気清浄機機能、換気機能、加湿機能、HA JEMA標準端子-Aなども続々の多くのエアコンに採用されています。

事務所や工場など法人向けの高効率空調

事務所や工場など、いわゆる業務用エアコンというのは、一般家庭向けのエアコンとは大きく異なり、広い屋内の空調を管理する必要があるため、非常に大きな消費電力がかかってきます。

それだけ多くの消費電力が発生するということは、もちろん電気代も非常に高額になります。

建物全体の消費電力の中で、平均して空調は約30%を占めていると言われています。
事業の内容によっては、なんと70%を超えるケースも実際にあるそうです。

どれだけ事業で収益を上げていたとしても、空調だけでこれだけの消費電力が発生しては、純利益に影響を与えてしまいます。

そこで事務所や工場など法人向けの高効率空調である、インバーターの導入、ヒートポンプ技術、などの空調設備を設置することにより大きなコスト削減に繋がるのです。

法人向けの高効率空調には、セントラル型と個別分類型があります。 性能向上により更に効率的な運転が可能となっています。
→業務用エアコンの電気代はいくら?

セントラル型 適応場所
ターボ冷凍機 大型ショッピングセンター、半導体工場
空気熱源ヒートポンプチラー 中規模の建物
水冷スクリューチラー 大中規模の工場、オフィス ビル
モジュールチラー 工場、ビル
熱回収ヒートポンプ
冷温同時取出しヒートポンプ
中小ビルから工場、大型ビル
個別分散型 適応場所
エコ・アイス 中小ビルから工場、大型ビル
ビル用マルチエアコン ビル
パッケージエアコン 小規模オフィス、店舗

高効率空調による最大省エネ率

高効率空調導入

高効率空調を導入することで、高い省エネを期待出来ることはご理解いただけたかと思いますが、具体的にどの程度の省エネ率になるのか気になるところです。

一般家庭向けにしろ法人向けにしろ、概ね最大で60~80%の省エネ率を実現することが出来ます。

これだけの省エネ率を実現出来るのであれば、すぐにでも高効率空調の導入を検討するべきだと思います。
→エアコンの電気代を計算して節約効果をアップ!!

最大省エネ率を引き上げるポイント

高効率空調だけでも十分な省エネ率があるのですが、ちょっとした工夫をするだけで、さらに最大省エネ率を引き上げることが出来ます。

まず、一般家庭向けの高効率空調についてですが、同時に換気扇を回し過ぎないことです。

部屋の空気を常に綺麗な状態に維持するために、換気扇は必要不可欠な存在ではありますが、せっかく高効率空調で温度が快適になったとしても、換気扇の効果によりどんどん抜けていってしまいます。

すると、高効率空調も稼働を活発化させ消費電力も増えてしまいます。

換気扇の使用は、必要最低限にしておくことが最大省エネ率を引き上げるポイントです。

次に法人向けについてですが、換気扇の使用と似ていますが、外から入り込んでくる空気量を調整することです。

事務所や工場ですと、どうしても外と屋内を頻繁に行き来することが多く、その都度外の空気が入り込んでしまいます。

入り口のドアは常に閉めておくことや、空気の入れ替えは最小限にするなどの対策が必要になります。

これで省エネ率80%オーバーも決して夢では無くなります。

また、こちらにあるような方法でもエアコンの電気代節約が可能です。

高効率空調の有効性について

リモコン女性

続々と高効率空調の導入が進む一般家庭や法人ですが、高効率空調を設置することによっての有効性について考えていきましょう。

先述の項目と多少被るところもありますが、有効性を知っておくことで、高効率空調の導入がどれだけメリットがあるのかをご理解いただけるハズです。

エネルギーの無駄遣いが減らせる

通常の空調設備ですと、思っている以上に冷やし過ぎたり暖かくなり過ぎたりすることがあります。

過剰な空調は、その分多くのエネルギーを使っているため、効率がよくありません。

しかし高効率空調には、インバーターや高感度センサーが内蔵されており、適切な室温に調整してくれます。

また自動で出力のコントロールが可能なため、冷やし過ぎたり暖かくなり過ぎたりということが低減されます。

ご自分でリモコンを操作し、温度調整する必要が無いのが魅力です。

暖房性能の向上

一昔前に販売されていた空調設備というのは、暖房性能があまりよくなく、どうしても消費電力が過剰になり過ぎていました。

寒い冬場に電気代が跳ね上がるのは、まさにこの暖房性能が低いのが大きな原因です。

高効率空調のヒートポンプ技術により、暖房性能が飛躍的に向上し、寒い冬場でも消費電力を抑えつつ快適な空間で過ごすことが出来るようになります。

このヒートポンプ技術の効率は年々向上しており、特に1999年の「トップランナー方式 省エネ法改正」から急伸しています。

ヒートポンプのCOPは、1990年頃よりも格段に性能が向上しています。
COPとは、成績係数と言いますが数値が高いほど消費エネルギーの加熱や冷却する能力があるという目安になります。中でもインバータ方式は定格の3倍ものCOPが確認されています。

快適性の向上

湿度が高かったり低かったりすると、体感温度に影響を与えてしまいます。

実際には快適な室温だったとしても、湿度の問題で熱苦しく感じたり寒く感じることもあり、体感的に快適に過ごすことが出来なくなります。

高効率空調は、湿度を自動でコントロールする機能があるため、快適性を維持しつつ、驚くほどの省エネ効果を期待することが出来ます。

現在、空調を使用しながら湿度調整器も併せて使用しているご家庭や事務所、工場なども多くあるようですが、それでは消費電力の無駄が発生します。

湿度調整器の電気代はもちろん、別の機器で湿度調整を行うことで空調のコントロールに支障が生じ、空調自体の消費電力も高くなります。

見える化で省エネ

見える化

高効率空調に対応した空調制御盤を見える化監視盤につなげることで電力消費や変化をデータ化します。 数値やグラフで見ることで無駄な消費電力の原因を確認することができます。 いつでも、スマホやパソコンで遠隔監視ができるので無駄がありません。

従業員間で情報共有することで節電へのモチベーションも向上し、設備改善のデータ収集にもなります。

地球温暖化対策に貢献する高効率空調

地球温暖化対策

決して大袈裟なことでは無く、高効率空調の導入は、今世界規模で問題視されている地球温暖化対策の貢献にも繋がります。

地球温暖化が進むことで、海面上昇や異常気候などを引き起こし、私達人間はもちろん、他の様々な生き物が快適に過ごすことができている環境を崩してしまうことになります。

その大きな原因として問題視されているのが二酸化炭素(CO2)の排出です。

電気エネルギーを生み出すために、発電所では石炭や石油を燃やしているのですが、その度に二酸化炭素が排出されます。

つまり電気代を節減するということは、それだけ二酸化炭素の排出量を減らし地球温暖化対策に貢献していることになります。

ご家庭や事務所、工場などで使用される電気量の約1/4は空調だと言われています。

消費電力の効率が悪い空調を全世界で使い続けていると、そう遠くない未来に地球温暖化が目に見えて進行してしまいます。

そこで高効率空調の出番です。

高効率空調でしたら最大で60~80%の省エネ率を実現出来ることから、地球温暖化対策に直接的に繋がるワケです。

今回は、最近注目を集めている高効率空調についていくつかご説明させていただきました。
一つの空調を長年に渡って使用している場合、非常に効率が悪い状態にあるかもしれません。

そのまま使用を続けていれば、わざわざ空調を買い換える必要が無いので経済的には助かるかもしれませんが、長期的に考えれば高効率空調に買い替えをした方がコスト削減に繋がります。

しかも、地球温暖化対策に貢献出来るのですから一石二鳥です。