クーラーの電気代を計算して気づいた大切な4つのポイント

#エアコン #冷房 #家電 #省エネ(夏) #電気料金
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クーラーの電気代を計算

クーラーの電気代は簡単に計算できます。

暑い日にガンガンつけたくなる時ありますけど1時間あたり、どれくらいの電気代がかかるのかな?と思ったときに、電気代を計算してからクーラーを使うと家族全員が節電を意識して使うようになるため、電気代の比率が高いクーラーは計算して1時間でどれくらいの電気代がかかるのか把握しておきましょう。

  • クーラーの電気代ってどうやって計算するの?
  • クーラーにかかる電気代は何を目安に計算すれば簡単に計算できるの?

そんなクーラーの電気代の計算にまつわる情報をお届けいたします。

電気代の計算法は?気になるクーラーの消費電力

電気代

クーラーの電気代は、夏場の冷房時に使用する消費電力から計算します。
消費電力から計算すると、年間の電気代の平均額になります。暖房時の電気代を含んだ計算とするため、冷房時の消費電力を参考に計算します。

次の電気代計算機(家電用)も是非ご利用下さい!どんな電化製品でも簡単に計算できます!

消費電力とは

消費電力とは、どれだけの電力量が必要かというWの数値で、アンペア(A)×ボルト(V)で計算されたものです。

期間消費電力量って何?

期間消費電力量とは、クーラーの省エネ性を示す表示でクーラーのカタログなどに記載されている数値のことです。
計算式は、次の通りです。

クーラーの電気代を計算してみよう

計算機で計算

クーラーは、400W~1000Wが多いです。

次の公式に出てくる「0.027」という数字は、東京の平均的な1時間での1wの電力の電気代となっています。
しかし、これは各家庭の電気会社との契約や、使用量によっても変化してくるので、あくまでも平均的な目安となってきます。

例えば、消費電力が395Wと表示されているクーラーの場合は、1時間あたりの電気料金が知りたい場合、395×1×0.027=10.665(円)と計算できます。しかしクーラーの消費電力は、この例の機器の場合395W(110~780)と表記されています。

これは、設定温度と室内の気温の差が激しい時には、猛稼働をし、気温の差が小さいときには緩やかな稼働で済むので消費電力も小さい、ということになります。

つまり、この例ですと消費電力が110W~780Wの間で変化するので、電気料金も計算すると約3円から約21.1円の幅で変化する事になります。
⇒エアコンの消費電力から電気代を計算しよう!

クーラーをつけっぱなしにしたら電気代はこうなる

クーラー電気代

2015年は、観測史上最高に暑い夏だったと言われています。その残暑が続く9月にTwitterユーザーの@n_visumalさんが発表したのは、クーラーをつけっぱなしにしたら電気代が1万円以上安くなったという驚愕の実験結果でした。

1万円以上も電気代が安くなった@n_visumalさんのつけっぱなし条件は、以下のとおりです。

電気代が1万円以上安くなった条件
つけっぱなし期間は8月からの一ヶ月間
2010年製のクーラーを使用
都内〜横浜近郊で活動(平均気温は30℃前後と推測される)
設定温度は27〜28℃
1階、2階のクーラーをフル稼働
前年はクーラーをこまめに消していたため電気代が2万円超

最新型では無いものの、比較的新型のクーラーに27〜28℃という最適な設定、そして前年の電気代が高かったという要因が重なり、2015年の電気代が大幅に安くなったと考えられます。一般的な家庭だと、1000円〜2000円程電気代が上がり、金額以上の快適さを手に入れたというケースが多いようです。

広さ別のクーラーの電気代

24時間つけたままにした場合の、ひと月あたりの電気代を広さ別に計算してみました。(1kWhあたり27円で計算)
下記の数値を見ると12畳以上になると、急激に電気代が上がっているのが分かります。

一般家庭の場合は、部屋ごとにクーラーを使用しますので12畳以上のタイプを使用するご家庭は少ないかもしれませんが、知識として知っておくと良いと思います。

畳数 電気代
6畳 9720円
8畳 13219円
10畳 15552円
12畳 22550円
14畳 25272円
18畳 36158円

クーラーの電気代が思いのほか安く済む理由

クーラー

クーラーをつけっぱなしにして、稼働時間が長くなれば電気代が膨れ上がるというイメージが強いですが、そのイメージには少しだけ誤りがあります。クーラーはつけた直後〜1時間で一気に電気を消費して室温を調節し、後の時間はゆるやかな運転で温度をキープするだけと、消費電力量の振れ幅が大きいという特徴をもちます。

何度も消費電力量が大きい運転をさせるよりも、つけっぱなしのほうが節約になるということですね。もっと節約したいなら、外出前に設定温度を1℃上げておくとさらにクーラーにかかる負荷が減ります。

クーラーの時間経過による電気代

数値で見ると、かなり時間経過と共に電気代が安くなっていることが分かります。

経過時間 電気代
1時間 約42円
3時間まで 約13円
4時間以降 約8円

⇒エアコンの電気代を計算して節約効果をアップ!!

「三菱霧ヶ峰」の人気機種のクーラーの電気代を計算してみた!

クーラー部屋

電気代=消費電力(W)×使用時間(h)×単価料金(h)にあてはめ、計算します。
1時間の単価料金は、1kWを25円として計算しています。
外気と室温の条件にもよりますが、クーラーの電気代は最初の1時間は高い電気代になります

暑い室温を設定温度まで冷やすために、モーターに負荷がかかり回転数が上がるためです。
そのため、確実な計算は難しいですが、さまざまな条件で計算してみます。

「6畳」2016年モデル:三菱電機:MSZ-GV2216-W

最小値 最大値
消費電力 165W 940W
最小値 最大値
1時間の電気代 165W÷1000×1h×25円=4.12円 940W÷1000×1h×25円=23.5円
8時間の電気代 165W÷1000×8h×25円=33円 940W÷1000×8h×25円=188円
8時間30日の電気代 33円×30日=990円 188円×30日=5,640円

「10畳」2016年モデル:三菱電機:霧ヶ峰:MSZ-GV2816-W

最小値 最大値
消費電力 165W 1080W
最小値 最大値
1時間の電気代 165W÷1000×1h×25円=4.12円 1080W÷1000×1h×25円=27円
8時間の電気代 165W÷1000×8h×25円=33円 1080W÷1000×8h×25円=216円
8時間30日の電気代 33円×30日=990円 216円×30日=6,480円

「14畳」2016年モデル:三菱電機:霧ヶ峰:MSZ-GV4016S-W

最小値 最大値
消費電力 165W 1960W
最小値 最大値
1時間の電気代 165W÷1000×1h×25円=4.12円 1960W÷1000×1h×25円=49円
8時間の電気代 165W÷1000×8h×25円=33円 1960W÷1000×8h×25円=392円
8時間30日の電気代 33円×30日=990円 392円×30日=11769円

「18畳」2016年モデル:三菱電機:霧ヶ峰:MSZ-GV5616S-W

最小値 最大値
消費電力 125W 2510W
最小値 最大値
1時間の電気代 125W÷1000×1h×25円=3.12円 2510W÷1000×1h×25円=62.75円
8時間の電気代 125W÷1000×8h×25円=25円 2510W÷1000×8h×25円=502円
8時間30日の電気代 25円×30日=750円 502円×30日=15,060円

「20畳」2016年モデル:三菱電機:霧ヶ峰:MSZ-JXV6316S-W

最小値 最大値
消費電力 105W 2190W
最小値 最大値
1時間の電気代 105W÷1000×1h×25円=2.62円 2190W÷1000×1h×25円=54.75円
8時間の電気代 105W÷1000×8h×25円=21円 2190W÷1000×8h×25円=438
8時間30日の電気代 21円×30日=600円 438円×30日=13,140円

18畳タイプのMSZ-GV5616S-Wと比較して容量が大きいのにもかかわらず、消費電力が少なくなりました。
モーターが大きい分、負荷が掛からずCOP値といい、クーラーを運転している効率が上がり、クーラーの消費電力が少なく省エネにつながるためです。

古いエアコンは無駄な電気代がかかるのは本当?

電気代安く

クーラーの冷房のみの電気代は立ち上げ時と安定時の消費電力が違うため、電気代の計算は容易ではありません。
また最近のクーラーは省エネ性に優れているため、どの機種でも電気代が安くなるように開発されております。

そのため、15年以上前の古いクーラーを使用の場合、電気代が約4割、約10年で2割の電気代が高くなる場合があります。
古いクーラーが壊れていないからもったいない!と思っても、じつは電気代を無駄に支払い続け、かえって損をしているかもしれません。

また、高い電力会社の料金プランのままにしていても同じことです。
せっかく、節約のためにクーラーを買い替えたのに電気代自体が高ければ節約とはいえません。

古いクーラーの調子が悪くなり修理する費用を考えると最新式の省エネタイプのクーラーを検討した方がお得と考えられます。
トータルバランスを予測し、購入がいいのか、修理がオトクなのかを考えましょう。

そして次に考えなければならないのが電力会社と電力プランです。
ご家庭には、それぞれの生活スタイルがあり、電力会社や料金プランを適切にしないと電気代がオトクにはなりません。ぜひ、ご利用の電力会社、電力プランをご確認いただき、必要に応じてこちらを見直すこともご検討ください。