ブレーカー3つの部位とそれぞれの交換費用相場
電気を使用するために非常に重要なブレーカーですが、コンセントの電圧や契約アンペア数が変わった場合は、交換が必要になります。
一般的に、メインブレーカー交換の平均相場は約5,000円、漏電ブレーカーは約10,900円、小ブレーカーは約5,000円です。ブレーカーのトラブルを防ぐ方法などについても解説します。
ブレーカーには3つの装置が付いている
まず、簡単にブレーカーについてご説明します。ブレーカーには、次の3つの装置がついています。
1.メインブレーカー(アンペアブレーカー)
メインブレーカーは「主開閉器」とも呼び、契約しているアンペア数の容量が記されています。
このアンペア数が基本となり、お客様が契約できる容量になります。この契約アンペア以上の電気を使用すると、メインブレーカーが落ちる仕組みになっています。ブレーカーの左側にあります。
2.小ブレーカー(安全ブレーカー)
小ブレーカーは「配線用遮断器」とも呼びます。
各部屋のコンセントや照明などの電気を供給するための役割を果たします。ブレーカーの右側の数カ所の突起がある部分です。
3.漏電ブレーカー
漏電ブレーカーは小ブレーカーの分電盤とつながっており、漏電が起きた部屋の小ブレーカーを通じ、漏電ブレーカーが落ちる仕組みになっています。ブレーカーの真ん中部分にあります。
⇒ブレーカが落ちる原因とは?安全な復旧方法と対策方法
ブレーカー交換が必要な2つのケース
ブレーカー交換が必要な主なケースは次の2つです。
1.コンセントの電圧を変更した場合
コンセントの電圧を100Vから200Vに変更し、ブレーカーが100用V専用のままですと、電圧が足りずショートの原因になるほか、火災のリスクを伴います。
事故になっては大変です。コンセント交換やブレーカー交換は、電気工事士の資格がないとできないため、電気工事士の指示に従いましょう。
2.契約アンペア数が変わった場合
大型のエアコンを設置したためご家庭の契約アンペアが10アンペアから50アンペアに変わった場合などは、メインブレーカーを変更する必要があります。
ブレーカー交換の費用はいくらかかる?
ブレーカー交換の工事費用は各電気工事店により異なりますので、その一例をご紹介します。
メインブレーカー工事の費用相場
A社の場合 | 6,000円 |
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B社の場合 | 6,500円 |
C社の場合 | 3,000円 |
D社の場合 | 4,000円 |
東北電力の場合 | 無料(配線設備に問題がない場合) |
漏電ブレーカー工事の費用相場
E社の場合 | 11,000円 |
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F社の場合 | 8,500円 |
G社の場合 | 18,000円 |
H社の場合 | 7,000円~10,000円 |
小ブレーカー(安全ブレーカー)の交換費用
I社の場合 | 4,000円 |
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J社の場合 | 6,000円 |
K社の場合 | 5,000円 |
メインブレーカー交換の平均相場は約5,000円です。
漏電ブレーカー工事の費用の平均相場は約10,900円、小ブレーカー交換費用の平均相場は約5,000円です。
条件によってブレーカー交換の費用が変わる可能性があるため、詳しくは電気工事店にお問い合わせください。
ブレーカーのトラブルを防ぐために
ブレーカーのトラブルを防ぐことで交換や工事の必要をなくすようにしましょう。
トラブルに発展しやすいブレーカーの使用方法
ブレーカーの使用方法を間違えると、トラブルに発展しやすくなります。
- 寿命以上にブレーカーを使用する
- 何度もブレーカーを開閉し、ブレーカーが壊れてしまう
- テストボタンをオフ操作代わりに必要以上に操作する
上記のような使用方法は避けるようにしましょう。
トラブルに発展しやすいブレーカーの設置場所
下記のような場所にブレーカーを設置するとトラブルに発展しやすいため、避けるようにしましょう。
- 高温になりやすい環境
- ブレーカーまわりに障害物がある
- 粉塵がブレーカーの中に入り故障の原因になりやすい
このように、ブレーカーのトラブルは操作方法や環境により発生してしまうケースもあるため注意が必要です。
ブレーカーの定期調査は4年に一度です。ブレーカーのトラブルを軽減するためには定期調査が重要です。
安全にブレーカーを使用することで、事故によるブレーカーの修理や交換のリスクは抑えることが出来ます。
定期調査は、あらかじめ日程を各家庭に通知する方法で行われますが、不在の場合は後日の日程調整をして、必ず定期的に調査してもらいましょう。
ブレーカーの定期調査で安心!
ブレーカーの点検を怠るとトラブルにつながり、家電製品が壊れるなどリスクを伴います。そのため、電気を安全に使用できるようにブレーカーのトラブルが起きないよう日頃から定期調査が必要です。