プロパンガス撤去費用がかかる2つのケースと費用相場

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プロパンガス撤去費用がかかる2つのケース

プロパンガスの撤去をする時に、費用がかかるかどうかはプロパンガス会社や契約内容によって異なります。撤去費用がかかる場合の相場は、一般的に15,000円ほどです。また、撤去費用についてケース別に詳しく解説します。

プロパンガスの撤去費用がかかるのはどんな場合?

財布を持ち考える女性

プロパンガス会社から「ガス止め通知」が来た場合の撤去費用

ガス止め通知」とは、ガス代金の滞納が2カ月以上続いた場合などに、「◯月◯日までにガスを停止します」といった内容が記載されたガスの停止予告書です。ガス料金が指定口座から引き落とせなかった場合などに、契約内容に基づき送付されます。

ガス止め通知書と一緒に納付書が入っています。この時、ガス止め通知に記載された期日までにガス代を納付しないと、プロパンガス会社によってはやむを得ずプロパンガスを撤去することがあります

撤去費用はガス会社により異なり、撤去費用が請求される場合とそうでない場合があります。販売契約書に記載してあるため、確認してみましょう。

プロパンガス会社を変更した場合の撤去費用はどうなるの?

プロパンガス会社を他の会社に乗り換えたい場合にかかる撤去費用は、契約内容によって違います。

最初に契約した際に交わした契約書に必ず撤去費用について明記されているため、まずは内容確認をしてみましょう。

「契約してから10年以内に撤去した場合はお客様の負担になります」などと詳しく記載されているのが一般的です。

プロパンガスの撤去費用はどれくらいかかるの?

プロパンガスの撤去費用の相場は、上記の通り無料の場合もありますが、有料になるケースもあります。

有料の場合、一般的に相場は高くても約15,000円ですが、使用状況で価格が変動する場合があります。

業者によって実際にかかるプロパンガスの撤去費用は違います。また、地域によって相場が違うといった場合もあるため、詳しくは契約先のガス会社にお問い合わせください。

プロパンガスの撤去費用は設備区分によって変わる

路地裏のプロパンガスボンベ

プロパンガスの設備は、供給設備(販売店所有のガス設備)と消費設備(所有者のガス設備)に区分されています。

そのため、維持管理責任が販売店の場合と所有者の場合があります。どの設備が誰の管理責任なのかは、次の通りです。

供給設備(販売店所有のガス設備) プロパンガスボンベ 調整器 ガスメーター
消費設備(所有者のガス設備) 給湯器 ガスコンロ 湯沸かし器

これらの設備に不具合が起こった時の修理や交換の維持管理は、この区分に基づいて行わなければなりません。

メーターやボンベの撤去費用は発生しない?!

ガス会社を変更する場合、メーターの撤去費用が請求される事例がありますが、一般的にメーターの撤去費用を請求されるケースは稀です。

メーターはガス会社の所有区分のため、基本的に支払う義務はありません。メーターに限らず、ガスボンベの撤去費用などについても同じです。

ただし、プロパンガスの契約者は「設備費の貸付契約」を交わしている場合が多いため、契約内容によっては注意が必要です。

この契約期間が終わっていないうちに撤去する場合は、撤去費用が契約者の負担になることもあります。

「設備費の貸付契約」については次項で詳しく解説します。

設備費の貸付契約について

「設備費の貸付契約」とは、10年~15年などの一定期間プロパンガス設備を貸付ける契約のことです。契約時にプロパンガスの設置費用がかからない代わりに、貸付期間内に分割払いすることを約束します。いわゆるリースと同じ仕組みです。

10年~15年などに渡り毎月のガス料金に加算して設備費用を支払う場合と、ガス料金とは別に設備費用を支払っていく場合の2パターンがあります。プロパンガス会社との契約時には、この「設備費の貸付契約」をする場合が多いです。

契約書に、必ず設備費を支払う年数や月の支払額が明記されており、10年~15年などの一定期間を過ぎたら設備費用を支払う義務がなくなります。

「支払期間が過ぎているのに撤去費用が掛かっている」など、不明な点がある場合は契約先のプロパンガス会社に問い合わせてみましょう。

プロパンガスの撤去方法は現契約先のガス会社に従いましょう

指をさす女性

解約の際、供給設備は契約しているガス会社が一週間以内に撤去します。

もし、新しいプロパンガス会社に乗り換えた場合に、現事業者ではなく新事業者に撤去を依頼、または勝手に乗り換え先のガス会社が無断で撤去した場合は「液石法違反」にあたります。

自分で取り外した、引っ越し業者に依頼したなどの場合も違法行為になるため、くれぐれも撤去の依頼は現契約先のガス会社の指示に従うようにしましょう

今回はプロパンガスの撤去費用について解説しました。プロパンガスの撤去費用の相場は15,000円ほどであり、設備費の貸付契約によって撤去費用が変わることが分かりました。

また、プロパンガスのガス代は毎月の使用料金の他に設備費用が加算されていることもあり、複雑です。設備費用の貸付契約の内容によっては、短期間で解約すると損をする場合もあります。

プロパンガス会社と契約する際は、このような基本的な情報を把握してから契約した方が良いでしょう。

これらの情報を頭に入れ、プロパンガス会社を選択する際の参考にしてください。