プロパンガスの充填期限や保安点検について徹底解説!
プロパンガスはボンベに入っていますが、このガス容器には充填期限と呼ばれる保証期間があり、この期限を過ぎているプロパンガスは検査を受けないと、ガスが漏えいする恐れがあります。プロパンガス容器の側面には必ず使用期限が記載されています。
- プロパンガスを使っているけど充填期限なんて知らなかった!
- 保安点検の料金はいくらかかるの?
など、プロパンガスの充填期限と保安点検について詳しく迫ります。
充填期限は製造されてからの経過年数や容量により異なる
8㎏や10㎏の容器は、保安点検の期間が製造してから20年未満であれば6年に1度の保安点検が必要です。また、20年以上経過している場合は2年に1度の点検が必要です。
プロパンガスは業者により対応がまちまちです。ちゃんと業者が対応してくれれば問題ないですが、ご家庭でプロパンガスを使用している場合は、一度保安点検が必要かどうか確認してみたほうがいいかもしれませんね。
20㎏、50㎏容器など大きめのプロパンガスボンベは製造してから20年未満なら5年、20年以上経過している場合は2年に1度の保安点検が必要です。
平成元年4月1日以降製造の場合
製造から20年未満 | 製造から20年以上経過 | |
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10kg以下(25L以下の容器) | 6年に1度 | 2年に1度 |
15㎏以上(25L以上の容器) | 5年に1度 | 2年に1度 |
平成元年3月31日以前製造の場合
製造から20年未満 | 製造から20年以上経過 | |
---|---|---|
10㎏以下(25L以下の容器) | 6年に1度 | 2年に1度 |
製造から10年未満 | 製造から10年以上20年未満 | |
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15㎏以上(25L以上50L未満の容器) | 5年に1度 | 3年に1度 |
製造から8年未満 | 製造から8年以上20年未満 | |
---|---|---|
50L以上120L未満の容器 | 4年に1度 | 3年に1度 |
プロパンガス容器の再検査期間と充填期限の明示について
充填期限はどのように表示されている?
プロパンガス容器には必ず、赤い色で大きく見やすいように「充填期限の最終日」を含む月と再検査が必要な前月が表示されています。また、高圧ガス容器の塗色が決められています。
容器に記載する塗料の色はグレーが基本ですが、赤、白、黒、黄、褐色以外と定められています。プロパンガス容器の表面積は、2分の1以上をこれらの塗色にし、充填期限が見やすいように表示されています。
例えば、20L未満のプロパンガス容器の場合は、3cm以上の文字で記載しないといけません。書体も隷書体、角ゴシック、丸ゴシックのいずれかに決められています。
また高圧ガスの性質が可燃性であることも記載されています。そのほかプロパンガス容器の所有者氏名や名称、電話番号、住所を明示しないといけません。プロパンガス容器はこのように細かい規制があり、充填についても万が一の事故に備え厳しく取り締まりがあります。
プロパンガス容器の充填期限が過ぎている場合はどうするの?
プロパンガス容器の側面に書かれている充填期限が過ぎたものは再検査を受け、検査に合格しないと充填ができません。
期限が切れていて再検査していないボンベは、爆発などの事故が起こる可能性もありますので注意が必要です。
そういった心当たりがあるボンベは、むやみにコックを開けたり、倒したり、振動を与えることも危険です。
つまり、慎重な取り扱いが求められると同時に、処分に困ることでしょう。不要になったプロパンガス容器は一般ゴミとしては捨てられないため、ガス取扱店に相談しましょう。
また引っ越し先などで期限が分からないプロパンガスボンベが見つかった場合も、お近くのプロパンガス販売会社に問合せてください。
充填にかかる点検料金は?
充填を依頼する場合は料金が発生します。容器の大きさで細かく料金が分類されている場合と、容器の大きさに関係なく一律という取扱店があります。
プロパンガスも自由化されガス料金はバラバラですが、充填に関する料金にも規制がないため、各店舗によって料金が違います。
できるだけ点検料金の安い会社にお願いしたいですね。サイトの無料見積もりなどを利用すると、いろんな会社を比較することができるので便利だと思います。