プロパンガスをレンタルする費用と方法
お祭りや屋台、イベントでのワゴン販売といった、臨時の出店でプロパンガスを使うならレンタルを利用すると非常に便利です。
1日~数日の使用であれば購入するよりも圧倒的にコストが掛からず、保安や保管場所に困らないというメリットも。プロパンガスレンタルの方法や注意点などについてお話していきます。
プロパンガスをレンタルする2つのメリット
メリット1 必要な時だけガスを使えて、設置もプロにおまかせ!
プロパンガスレンタルの一番のメリットは、使いたい日に、使いたい量を調達できることです。プロパンガス機材のセッティングもガス会社の方にやってもらえますので、初めての人でも簡単にガスを使えます。
使用後はガス会社が回収してくれるため、保管場所の心配や管理の不安がないのも嬉しいところ。ガスボンベを保有するには、一定期間ごとにボンベの点検が必要になるのです。
メリット2 購入よりもリーズナブル!
プロパンガスはボンベごと買うのとレンタルでどのくらい費用に差が出るのでしょう? 屋台や出店で人気の5kgボンベで比較してみました。
購入して使うための費用 | 20,000円前後 ※地域や会社により料金は異なります。 |
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レンタルして使うための費用 | 5,000円前後(調整機などを含む) ※地域や会社、搬入方法などにより料金は異なります。 |
1日〜1週間までの使用なら、プロパンガスレンタルのほうが圧倒的にコストがかかりません。ただし、レンタルしたガスボンベを使用場所まで運送してもらうなら別途で送料がかかります。
サイズは用途に合わせて選択しよう! 使用時間の目安
プロパンガスのボンベには様々なサイズがあります。ガス切れはもちろん問題ですが、ガスが余ってもガス料金は差し引いてもらえないのが一般的です。使う用途や使用時間によってサイズを決めましょう。
また、未使用のボンベに対して値引きする会社も一部ありますので、事前に確認しておくのがオススメです。
【2kgボンベ】使用可能時間
短時間の使用に適したサイズで、2重コンロで連続して4時間程、3重コンロだと2時間ほどでガスがなくなります。
少人数でのキャンプやアウトドアで使いたい方向けのサイズです。
【5kgボンベ】使用可能時間
2重コンロで10時間程、3重コンロで5時間ほど使うことが出来ます。
屋台や学園祭など、1日の中で使用時間が限られるときに選ばれることが多い人気のサイズです。
【8kgボンベ】使用可能時間
一番大きなサイズで、2重コンロでは16時間、3重コンロでは8時間ほど使えます。中コンロでは40時間程使えるため、かなりの大容量です。
長時間・高火力の調理をするならこのサイズが選択肢に上がります。
プロパンガスのレンタル手順
プロパンガスのレンタル会社を探す
最初にプロパンガスをレンタル提供しているガス会社を探すところから始めますが、ここで一番注目するべきは対応エリアです。
プロパンガスのレンタル会社は緊急時の保安上の理由で貸し出し対応エリアを限定しており、一般的には使用場所がガス会社から5km〜10km以内であることが条件になります。レンタル会社のHPに対応エリアの記載がありますので、ガスの使用場所に対応しているガスレンタル会社の中から料金を比較しましょう。
ガスのレンタルを申し込む ※夏・秋・年始はお早めに
申込みからすぐにレンタルしてもらえるとは限りません。契約や注意事項の確認、実際に使用する場所の環境や住所、使用量や必要個数、日程など、多くの取り決めが必要になります。
思いのほか時間がかかる可能性もあるので、使用する予定日から2週間ほど前には連絡をしておくようにしましょう。特に、夏のお祭り・秋の学園祭・冬の餅つきイベントなどは大変混雑する傾向にあるので、早めにプロパンガスを確保しておく必要があります。
プロパンガスの納品 ※自家用車での引取で送料削減!
レンタルしたプロパンガスは使用する現場に運搬してもらうことも、自家用車で引き取りに行くこともできます。ガス会社による運搬には送料がかかりますが、自家用車でガス会社まで引き取りに行くなら費用はかかりません。
そのときに注意したいのが車両に積載可能な容量が法律で決まっていること。1台で運べるガスボンベの積載量をオーバーしないか確認し、より多くのガスをお求めならガス会社に配達を依頼するか、車を複数台用意してください。
自家用車で運べるのは8kg以下の容器で計21kgまで
自家用車で運べるガスボンベの容量 組み合わせ例 |
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・8kgを2本、5kgを1本 ・8kgを1本、5kgを2本 ・5kgを4本 |
初めてのレンタルはガス会社の現地納品がオススメ
ガス会社による運搬で納品してもらう場合は、現場にて機具の確認を行うことになります。利用者が立ち会ってボンベと機具を接続し、問題なくガスが利用できるかの確認が行われます。
初めてプロパンガスのレンタルを使用する際にはこちらのほうが安全なので、慣れるまでは運搬してもらうほうが良いでしょう。
無事にボンベの接続が完了したら保安書類に署名を行い、その後は自由に使用できます。安全を守って楽しく運営しましょう。
プロパンガスを返却する
レンタルしたプロパンガスを返却する際は、納品時と同じようにプロパンガスの会社に回収してもらうのが一般的です。その場合、業者がやってくるまではプロパンガスはそのままにして、ホースや機具も外さないようにします。
ここでも運搬費節約のために自家用車で返却しに行くことも可能ですが、その場合は取扱いには十分注意が必要です。事前にガス会社に許可されない限りは絶対に行わず、運ぶ際には安全を確保してください。
プロパンガスのレンタル 4つの注意事項
プロパンガスはとても身近なものですが、使い方や管理を謝ると大きな事故につながります。レンタルのプロパンガスも同様で、事故防止のためには注意事項を把握しておくことが必要です。
プロパンガスボンベが爆発するとどうなる? 7の事例と安全対策
火気に近づけない
プロパンガスのボンベは耐久力が非常に高いですが、火気からは2m以上は離すようにしましょう。万が一ガス漏れが発生してしまった時に、近くに火があると大きな事故に発展してしまうからです。
ガスボンベ自体を高温にすることも非常に危険です。日中に屋外にプロパンガスを置く場合は、直射日光が当たらないようにしましょう。室温が40℃を超えるような、真夏の車内に放置しておくのもガス漏れの危険があります。
平らで安定した場所に置く
自力でガスボンベを設置したり、移動させる場合は絶対に倒れない場所を選んでください。坂道や凹凸した地面のような、ガスボンベを触るとグラグラする場所は避け、平らで安定した場所に置きましょう。
また、ガスボンベの近くに倒れてきそうなものがないことも確認しましょう。物が倒れてきてガスボンベも巻き込まれれば、事故を招くことがあるからです。
ガス会社に運搬を依頼すれば、適切で安全な場所に設置してもらえます。
使用中は必ずそばにいる
ガスを使っている時に離れてはいけないのは当たり前です。常に近くに人を置き、できることなら水や消化器なども用意しましょう。
弱火にしているから、少しの間だから大丈夫というのは非常に危険です。何かが飛んできて火に燃え移る可能性もあるからです。
少しでも異臭を感じたらガス会社に連絡する
プロパンガスには独特の臭いがついており、僅かなガス漏れでも鼻につきます。ガスの使用中、あるいは使っていないときでも変な臭いを感じたらすぐにガス栓を締めて火を消してください。
その後ガスの臭いが消えたとしても、ガスの使用は続けずにガス会社に連絡をしましょう。点検を行ってもらい、問題がないと判断されてから使用を再開してください。