蛍光灯をこまめに消すと節電に逆効果って本当?

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蛍光灯をこまめに消す

蛍光灯は7秒以上使用するのであれば、使用後に消灯することで節電につながると言われています。
7秒以内にまたつけて、また7秒たったら消す、の繰り返しならつけたままが節電になるという事ですね。

確かに蛍光灯のスイッチを入れた瞬間の約3秒のわずかな時間に、点灯時間の約2倍の電力を消費するため、点けた瞬間の電力使用量は多くなります。
しかし、一般的な使い方であれば使わない場合は消すことが何よりの節電になります。
7秒以内で点灯と消灯を繰り返す事は日常では恐らくないと思いますので、結果「使わない時は消す!」を徹底した方がよいと言えます。

確かにエアコンの電化製品はスイッチを入れた最初の段階が最も電力を使用するため、数分で消す、そしてスイッチを入れなおすという行為は消費電力を大きくロスしている事になります。
ここでは、毎日当たり前のように使用している蛍光灯をつけたままの場合とこまめに消すとでは、「どのくらいの節電になるのか」というあまり知られていない蛍光灯についての間違った節電方法について説明したいと思います。

「エアコンと一緒でどんな電化製品でもスイッチのON・OFFは良くないと思っていた!」

こんな方はこのサイトで毎日使用している蛍光灯について一緒に勉強していきましょう。

蛍光灯をこまめに消すのが節電になる理由

キッチンやリビングは人の出入りが多く、こまめに電気を消す、つける、の行為を繰り返しやすい場所です。
「先月は電気代が思ったより高かったため少しでも自分でできる節電を実行している」というあなたは、AとBのどちらでしょうか?

A.いつも蛍光灯は少しの時間でも、その場を離れたら消すようにしている

B.蛍光灯はつけたまま。スイッチを入れた瞬間にたくさん電気を消費するからこまめに消すのは逆効果と聞いたから。

恐らく、皆さん選択が分かれるのではないでしょうか?
照明機器など家電製品の多くは最初のスイッチを入れた瞬間です。
蛍光灯の場合スイッチを入れた瞬間のわずか3秒の時間です。
そのため、冒頭でもお伝えしましたがAのパターンが蛍光灯の正しい使い方です。

蛍光灯を7秒以上使用したら消すのが節電

節電

蛍光灯はよほどのことがない限り、消す習慣を心がけましょう。

「つけたら消す」

これが節電につながります。
ほんの少しこの場を離れるからつけたままが節電という考えは間違いです。

  • 7秒以内でまたつけるのであればつけたまま
  • 7秒以上蛍光灯を点灯しないのであれば消す

スイッチ入れた瞬間から3秒間の電力は2.2秒の電力が必要です。
そのため、3秒×2.2倍=6.6という数値になり、約7秒にあたります。
7秒がポイントなら、常識的に考えて蛍光灯はつけたら消すが節電の基本とおぼえておきましょう。
蛍光灯をつけて7秒以内にまた消すという方法を繰りかえす方はほとんどいないでしょう。

「こまめに蛍光灯消すのは節電にならないと思っていた」

これは間違った情報と言えますね。

LED蛍光灯が点灯した瞬間の電力量は?

LED

LED蛍光灯は点けた瞬間の電力は点灯時とほぼ同じで、特別電力量がかかるわけではありません。
LED蛍光灯こそ「点けたら消す」という習慣が節電につながります。
最近では以前からある蛍光灯よりもLED蛍光灯が主流になりつつあり、電気機器販売店などでもLED蛍光灯をよく見かけるようになりました。
オフィスやビルなど電力を多く使用する建物ではLEDの使用が増えていますよね。

せっかく節電のためにLEDに付け替えたのに、消すときに消費電力がたくさんかかるからと点けっぱなしにしていてはいけません。
例え、LEDの電力量が少量だとしても節電は積み重ねが基本です。
どんな照明器具でも消すように心がけましょう。
普通の蛍光灯とLED蛍光灯の消費電力の落とし穴!

とはいっても、点灯消灯のやり過ぎは故障の原因になる

こまめに消灯すると言っても、何度も短時間で電気を消しすぎる行為もよくありません。
特にグロー球という小さな電球がついているタイプの蛍光灯には注意が必要です。
グロー球とは蛍光灯を点灯させる役割があり、このグロー式の蛍光灯は「点ける、消す」を繰り返しすぎると照明機器の寿命が短くなり、故障の原因になってしまいます。
点灯消灯のやりすぎが原因で照明機器が故障するのは一般的な蛍光灯やLEDでも同じです。
お子様(大人も)がふざけて点灯消灯を繰り返すなどの行為は控えた方がよさそうですね。

照明機器の種類によって、負荷がかかる時間は多少の誤差がありますが、一般的に使用する限りでは照明はつけたら消すが基本です。
少しでも電気代が安くなるために間違った行為はしないようにしましょうね。