北陸電力の節電とくとく&くつろぎナイトプランの割引額を解説!
北陸地方の皆さん!「夏の高い電気代に悩んでいる」、「夜・休日の電気使用が多い」という方は、電気料金をぐんっと安くできますよ!!
北陸電力から発表された電気料金新プラン『節電とくとく』&『くつろぎナイト12』に契約すると、電気料金を割安に抑えられます。
しかし、新プランに適さない人もいます。この記事を最後まで読んでいただくことで、以下の点を解決できます。
- 新プランの特徴は?
- どのくらい割安になるの?
- 我が家に向いているプランなの?
それでは、北陸電力の新プランを確認していきましょう。
北陸電力の新料金プランはいつ開始するの?
北陸電力が発表した新プランの「受付開始日」と「実施開始日」について確認しておきましょう。発表されたプランは、新プランが2つ+附帯プランが1つになります。
- 節電とくとく電灯
- くつろぎナイト12
- 節電とくとくプラン(「くつろぎナイト12」の附帯プラン)
・受付開始:2016年4月1日より、実施日:2016年4月1日より
・受付開始:2016年7月1日より、実施日:2016年8月1日より
・受付開始:2016年8月1日より、実施日:2016年8月1日より
※北陸電力の供給エリアは、以下の通りとなります。
・富山県、石川県、福井県(嶺北地方・敦賀市)、岐阜県(飛騨市、郡上市)」
それでは北陸電力の2つの電気料金プランが、どのくらい割安となるのか?そしてあなたの家に適しているのか?を確認していきましょう。
『節電とくとく電灯』プラン
『節電とくとく電灯』プランは、節電をすると割引にもなる一石二鳥なプランです!
このプランの基本料金と電力量料金は、既存の「従量電灯B,C」と同じ金額となります。今現在「従量電灯B,C」にご加入されている方は、割引がプラスされるだけと理解していただけたらと思います。
節電のご褒美に、割引が発生すると思って下さい!
ただし仕組みを理解していないと、割引を受けられなくなる可能性もありますので、以下の3つのポイントの理解をしていきましょう。
① 契約条件があります。
こちらが、契約条件になります。
- 「ほくリンク」会員の方
- 契約容量が60Aまたは6kVA以上の方
※途中解約による解約金はありませんが、契約後1年間はプラン変更ができません。
『節電とくとく電灯』は、比較的に大きな容量を契約する人を対象としています。
② 「実施日」は事前におしらせ!?
『節電とくとく電灯』は、節電すると割引になります。
しかし、実施日(割引対象日)に節電しなければ、割引とはなりません。
- 実施月:7月~9月
- 実施日:北陸電力が任意に決定し事前にメールにておしらせ
- 割引対象時間:実施日の「13時~16時」の3時間となります
上記の範囲で、割引がおこなわれます。
実施日は任意となるため期間中に何日発生するか決まっていません。
③ 事前に割引金額が確認できない!?
『節電とくとく電灯』の割引額は、事前にわかりません。
それは節電をがんばった分だけご褒美がでる仕組みだからです。北陸電力では以下ように、割引額を決定方法しています。
◆【基準電力量の確認方法】
- 実施日の前日5日間(平日)の電力使用量から計算
- 5日間の13時~16時(3時間)の電力量使用量を計算
- 5日間の内、使用量の多い4日間の1時間辺りの平均使用量を計算
◆【実績電力量の確認方法】
- 実施日の13時~16時の1時間平均使用量を計算
◆【割引額の計算方法】
- 基準電力量 - 実績電力量 = 「節電電力量」
- 節電電力量 × 割引単価[129.60円] = 『割引額』
少し難しいですよね。でも安心して下さい。
『簡単に、割引額が算出できる方法を発見しました!!』
それは、エアコンなどの消費電力を確認することです!
◆事例でご説明いたします。
実施日の13時~16時の間に、エアコンを使用しない場合は以下のようになります。
※エアコン(冷房能力12畳前後)の消費電力は1000W程度となります。
→ 1000W × 1時間 = 1kWh
1kWh × 割引単価[129.60円] = 「129.6円」割引になるのです。
単純にこれだけでいいのです。
実施日(割引対象日)の13時~16時にエアコンを節電をするだけで、「129円60銭/日」の電気料金が安くなります。もちろん節電もしているわけですから、さらに自然と電気料金は安くなります。ダブルでうれしいというわけです。
平日日中の電気使用はあるが、北陸電力の都合に合わせて節電もできるという方は、こちらのプランがお得です!
しかし、7月~9月のみ限定的な割引である点が、残念なところです。生活スタイルによっては、次の『くつろぎナイト12』がさらにお得かもしれません。
『くつろぎナイト12』プラン
北陸電力の電気料金、新プラン『くつろぎナイト12』は、夜間の電気料金が通常の約半額となるプランです!
しかし、時間帯・平日休日・季節で電気料金が変化するため高くなる場合もあります。プランの詳細を確認して、自分の生活スタイルにあっているのか確認しましょう。
契約条件は?
北陸電力の電気料金新プラン『くつろぎナイト12』の加入条件は以下の通りです。
- エコキュート等のヒートポンプ式給湯機をご使用のお客さま
※途中解約による解約金はありませんが、契約後1年間はプラン変更ができません。
料金体系について
『くつろぎナイト12』の料金体系は、既存プラン『従量電灯』と同じになります。
・基本料金 + 電力量料金 = 電気料金
電気量料金について
『くつろぎナイト12』の注目するべき割引ポイントは、「電力量料金」です。どのような電気料金設定であるか、確認していきましょう。
料金は、季節、平日休日、時間帯で分かれ、以下の4つのパターンがあります。
- 夏季昼間(7~9月の平日8~20時):33円96銭
- その他季節昼間(10~6月の平日8~20時):24円26銭
- ウィークエンド(季節を通して、土日祝日の8~20時):18円93銭
- 夜間(季節を通して、20時~8時):10円76銭
夜間の料金が安く、最も高い夏の昼間と比べると「23円20銭」も安くなるのです。
電気量料金を比べてみよう!!
夜間が割安なのは分かりましたが、どのくらい割安なのでしょうか?生活スタイルによっては、割高となるので注意が必要です。
◆既存「従量電灯」の電力量料金と比較した場合は、以下の通りとなります。
- 電力使用量が300kWh以下の方は、既存プランがおすすめ。
- 夜間は、約半額になり割安!
- ウィークエンド(休日)も割安!
◆注意点としては、以下の通りです。
- 平日日中の使用が多い方は、電力量料金が倍近くになる可能性もあります。
- 特に、夏の平日日中の料金が特に多い方は注意が必要。
さらに既存プラン「従量電灯」との比較結果は以下のとおりです。
- 120kWhまで:17円48銭
- 120kWhをこえ300kWhまでの場合:21円29銭
- 300kWhをこえる場合:22円98銭
・夏季昼間:16円48銭、新プランが高くなる。
・その他季節昼間:6円78銭、新プランが高くなる。
・ウィークエンド:1円45銭、新プランが高くなる。
・夜間:6円72銭、新プランが安くなる。
・夏季昼間:12円67銭、新プランが高くなる。
・その他季節昼間:2円97銭、新プランが高くなる。
・ウィークエンド:2円36銭、新プランが安くなる。
・夜間:10円53銭、新プランが安くなる。
・夏季昼間:10円98銭、新プランが高くなる。
・その他季節昼間:1円28銭、新プランが高くなる。
・ウィークエンド:4円05銭、新プランが安くなる。
・夜間:12円22銭、新プランが安くなる。
エコキュートはいくら安くなるのか?
北陸電力の『くつろぎナイト12』プランは、「エコキュート等のヒートポンプ式給湯機をご使用のお客さま向けプラン」です。
ヒートポンプ式給湯機の1ヶ月の金額はいくらなのでしょうか?
北陸電力の試算では、460リットル(4~7人程度)用のヒートポンプ式給湯器の場合、1日の使用電力が「約4kWh」になると発表しています。
- 既存プラン「従量電灯」の場合
- 新プラン「くつろぎナイト12」の場合
22円98銭 × 4 × 30日 = 2757円60銭
10円76銭 × 4 × 30日 = 1291円20銭
2757円60銭 – 1291円20銭 = 1466円4銭 も安くなります!
さらに、平日昼間に電気を使用されない方は電気料金をより安くすることが可能です。
北陸電力の「くつろぎナイト12」を利用すれば、かなり電気料金を抑えられるのではないでしょうか。
ただし注意点である平日昼間の電気使用状況に注意をして、契約する必要があります。
基本料金は安いの?
北陸電力の『くつろぎナイト12』は、基本料金も安く抑えられます。ただし契約容量によっては割高となる場合もありますので、詳細を確認していきましょう。
基本料金は2段階に分かれます。
- 10kVAまで(ひと月)、1620円
- 10kVAをこえる場合(ひと月)、1kVAにつき、237円60銭
※15kVAの契約であれば、15 × 237.6 = 「2613円60銭」
基本料金の比較結果は、以下の通りです。
- 従量電灯Bを契約している人は、既存プランがお得
- 従量電灯Cを契約している方は、7kVA~10kVA間の契約だと新プランがお得
- 11kVA以上では、基本料金は同額
※10KVAの場合:従量電灯C:2376円00銭 (237円60銭 × 10kVA)、くつろぎナイト12:1620円00銭
7kVA~10kVAのご契約の方は割安となります。
ただし、60A以下の「従量電灯B」をご契約の場合は、割高となるので注意が必要です。
さらに安くなる『節電とくとくプラン』!
北陸電力の『くつろぎナイト12』をさらに安くする方法があります。それが附帯プランである『節電とくとくプラン』を利用する方法です!
「節電とくとく電灯」と内容は同じく、節電をすることで割引が得られます!
唯一違う点が、割引単価です。附帯プランである『節電とくとくプラン』では、「194.40円」とよりお得になっております。
先ほどと、同じようにエアコンの使用電力量で割引額を確認してみたいと思います。
→ 1000W × 1時間 = 1kWh となります。
※エアコン(冷房能力12畳前後)の一般的な「消費電力1000W」として計算。
1kWh × 割引単価[194.40円] = 「194.4円」割引になるのです。
これだけの割引が用意されているのが、『くつろぎナイト12』になります。附帯プランである『節電とくとくプラン』と組み合わせて、賢く電気料金を抑えましょう。
契約に必要な「ほくリンク」とは?
『くつろぎナイト12』の契約条件ともなっている「ほくリンク」とは、北陸電力が提供するWEBサービスのことです。
「ほくリンク」を利用すると以下のサービスが受けられます。
- 電気料金・使用量紹介サービス
- 生活情報などのメールマガジン
- クーポン配信
- カルチャーセンター情報
- お困りごと解決サービス
- 省エネ診断サービス
- 会員限定の電気料金プラン
今回の『節電とくとく電灯』と『節電とくとくプラン』が、会員限定の電気料金プランとなるわけです。さまざまなサービスを受けられるのが「ほくリンク」です。得はあっても、損はありませんよ!北陸電力エリアにお住まいの方は今すぐお申し込みを!!
首都圏にも進出!新プラン「北陸かがやき契約」登場
電力自由化で大きく変わったのはプランだけではありません。北陸電力はなんと、首都圏でも電気を販売し始めているのです!北陸電力の今までの電気料金プランをそのまま提供するのではなく、首都圏に向けた新しいプランを発表しました。それが、北陸かがやき契約です!
北陸かがやき契約の料金
北陸かがやき契約の料金を東京電力の従量電灯B・Cとも比較してみましたが、基本料金は同じようですね。最初の120kWhまでは東京電力の方が安いですが、それ以降は北陸かがやき契約の方がお得になってきます。
北陸かがやき契約への乗り換えで可能になる節約金額の目安は、従量電灯Bでの電気代が5,264円なら年間約1,200円。11,428円なら年間8,400円のお得になるようです!2人世帯以上の方はお得になる可能性が高いですね!
対応エリア
北陸かがやき契約の対象となるのは、電力自由化以前に東京電力と契約してきた首都圏エリアです。離島への電力供給には対応しておりません。
先着順で制限あり?!申込方法を素早くチェック
北陸かがやき契約への申し込みは北陸電力のHP上からのインターネット申し込みのみ行われています。さらに第一次販売分という枠が明確に決まっており、先着順で1,000件のみの受付とのこと。気になったら素早い行動が大切です。慎重なシミュレーションと比較はもっと大切です!
9月までの期間限定!北陸かがやきキャンペーン
北陸電力に契約した方を対象に、素敵なプレゼントがもらえる期間限定キャンペーンが開催されています!
エントリー方法:北陸電力に契約したら自動エントリー
受け付け期間:2016年6月1日〜2016年9月30日
一名に東京〜金沢区感の北陸新幹線ペアチケット(グランクラス+普通車指定席での往復分)、10名に越前おろしそばセット、20名に平成28年度産の富山県産コシヒカリ3kg+富山の銘水セットとなっています。銘水で炊く国産コシヒカリ…最高ですね!越前おろしそばは富山県の名物品。北陸の美味しいラインナップです!
北陸電力は、割引がいっぱい!
北陸電力の電気料金、新プラン『節電とくとく電灯』&『くつろぎナイト12』は、どちらも割引額が高くおすすめのプランとなります。しかし、注意点である生活スタイルの確認も必要となります。
タイナビスイッチでは、高精度シミュレーションによる最適プランの提案を行っております。ぜひタイナビスイッチの無料診断をお試し下さい!
北陸電力の新プランに乗り換えるべき?
北陸電力のプランは、全ての方がお得になるというわけではありませんが、それでも注目の新プランです。また新サービスのほくリンクは、電気使用量等が一目でわかるため、非常に便利です。
とはいえ、こういったWEBサービスはなにも、北陸電力ばかりではありません。
新電力会社でも対応しているところは多いため、北陸電力の電気料金に不満の方は新電力会社に乗り換えてみてはどうでしょうか?