中部電力vs東京電力:電気料金プラン比較で本当にお得なのは?

東京電力と契約されている方は電気料金を安く出来る可能性があります。それは中部地方を中心に電力供給をしている大手電力会社の中部電力が東京電力エリアにて、より安い電気料金プランの提供をすることとなったからです。※中部電力の戦略はこちら
その名は『カテエネプラン』。
「中部電力 vs 東京電力」という図式で、さまざまな角度から中部電力と東京電力のプランを比較していきますので参考になれば幸いです。
中部電力『カテエネプラン』の料金体系
中部電力の新プランである『カテエネプラン』の料金体系はとてもシンプルです。
『カテエネプラン』の料金体系について
♦電気料金 = 「基本料金+電力量料金」
※実際には燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金もかかります。
電気料金体系は一般的な『従量電灯B』や『従量電灯C』などと同じ設定となっています。
♦料金詳細
- 基本料金
- 電力量料金
基本料金は2段階
・8kVAまでの場合:1契約につき(ひと月)「1,201円20銭」
・8kVAをこえる場合:1kVAにつき(ひと月)「280円80銭」
※10kVAの場合であれば「2808円0銭」
電力量料金は一律料金
・電気の使用1kWhにつき「一律:27円71銭」
中部電力「カテエネプラン」-東京電力との比較(基本料金編)
中部電力の『カテエネプラン』と同等なプランとなるのが、東京電力の『従量電灯B』と『従量電灯C』になります。どちらの電気料金プランがどれだけお得なのか比較してみましょう。
東京電力『従量電灯B』との比較
東京電力の「従量電灯B: 60A」を例として比較してみましょう。
- 東京電力「従量電灯B」60Aの基本料金:「1,684円80銭」
- 中部電力『カテエネプラン』の60A相当の基本料金:「1,201円20銭」
→1,684円80銭 – 1,201円20銭 = ひと月で「483円60銭」カテエネプランの方がお得。
東京電力『従量電灯C』との比較
♦東京電力「従量電灯C」の基本料金
- 8kVAの場合の基本料金:280円80銭 × 8 =「2,246円40銭」
- 10kVAの場合の基本料金:280円80銭 × 10 = 「2,808円0銭」
♦中部電力『カテエネプラン』の基本料金
- 8kVAの場合:「1,201円20銭」
→2,246円40銭 – 1,201円20銭 = 1045円20銭「カテエネプラン」の方が得 - 10kVAの場合:「 2,808円0銭」
→東京電力と中部電力どちらも変わらない
中部電力と東京電力「基本料金はどちらが得か?」
♦中部電力と東京電力の基本料金を比較した結果
・8kVAまでの基本料金は「中部電力が安くなる」
・9kVA以上の基本料金は「東京電力でも中部電力でも変わらない(同額)」
中部電力「カテエネプラン」-東京電力との比較(電力量料金編)
東京電力『従量電灯B』『従量電灯C』の電力量料金
♦東京電力の『従量電灯B』『従量電灯C』の電力量料金は共に同じで「3段階」
- 120kWhまでの金額が「1kWhにつき19円43銭」
- 120kWhをこえ300kWhまでの金額が「1kWhにつき25円91銭」
- 300kwhを超える金額が「1kWhにつき29円93銭」
♦中部電力の『カテエネプラン』の電力量料金は「一律」
- 一律「1kWhにつき27.71円」
中部電力と東京電力 電力量料金の比較 まとめ
- 120kWhまでの1kWhあたりの金額差
中部電力の料金が1kWhあたり「8円28銭」高くなる - 120kWhをこえ300kWhまでの1kWhあたりの金額差
中部電力の料金が1kWhあたり「1円80銭」高くなる - 300kwhを超える場合の1kWhあたりの金額差
中部電力の料金が1kWhあたり「2円22銭」安くなる
中部電力の電気料金『カテエネプラン』では300kwhを超える電力使用量の割合が大きいと安くなることがわかりました。
※上図の中部電力の価格に関しては現在の東京電力の料金と違いがございます。こちらの記事内では2016年2月に確認させていただいた価格にて記載しております。
中部電力vs東京電力 どちらがお得?
東京電力の既存プランと中部電力の新プラン『カテエネプラン』は、どちらがお得になるのでしょうか。
電気をたくさん使う方は中部電力がお得に
中部電力の『カテエネプラン』と東京電力の2つのプランを比較した場合、300kwhを超える電力使用量の割合が大きい(電気をたくさん使う家庭)場合では、中部電力の『カテエネプラン』に契約すると電気料金を割安に抑えられる可能性があります。
基本料でも中部電力がお得に
基本料金の面でも中部電力の新プラン『カテエネプラン』を利用する場合は、以下の条件において電気料金が割安となります。
- 東京電力の『従量電灯B』の50A,60Aを契約している方
- 東京電力の『従量電灯C』で80kVAまでを契約している方
東京電力の従量電灯Cで80kVAまでで契約されている方は、中部電力の『カテエネプラン』に乗り換えることで基本料金を割安に抑えられる可能性が高くなります。
※上記の説明のように電気料金は、電力使用量により変化するため、一度シミュレーションしてみることをおすすめします。
カテエネプランの契約条件
♦カテエネプランの契約対象者
- 東京電力の『従量電灯B』で50A、60Aを契約されている方
- もしくは『従量電灯C』を契約されている方
さらに申し込みには
- 中部電力のWEBサービス『カテエネへの事前登録』が必要となります。
カテエネプランの提供エリア
♦カテエネプランの供給エリア
「群馬県、栃木県、茨城県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、山梨県及び、静岡県の富士川以東
※離島を除く」
東京電力エリア全てではなく、離島部分のみ対象外となります。
でも、これは東京電力の既存プランとの比較だからなんだか納得できない。「新プランと比較してみてよ!」と思う方もいるかと思います。まったくその通りです。東京電力の新プランと比較しないことには、中部電力が本当に安いのかが分かりません。
それでは電気を多く使う人向けの東京電力の新料金プラン『プレミアムプラン』と比較したいと思います。
中部電力「カテエネプラン」-東京電力『プレミアムプラン』と比較
東京電力の新プラン『プレミアムプラン』は簡単に言うと「毎月【400kWh以上】電気を使っている家庭が得するプラン」となっています。
東京電力『プレミアムプラン』の電力量料金
- 400kWhまでの料金:定額9,700円00銭
- 400kWh超過する料金:1kWhあたり29円04銭
※実際には、基本料金・燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金がさらにかかります。
中部電力と東京電力の新プランを比較!
では、中部電力の『カテエネプラン』と東京電力の「プレミアムプラン」の電気料金を比較してみましょう。
中部電力『カテエネプラン』 1kWhあたり一律「27円71銭」
東京電力『プレミアムプラン(400kWh超過)』:「29円04銭」
⇒29円04銭 – 27円71銭 = 1円33銭
中部電力の電気料金プラン『カテエネプラン』の方が「1円33円銭」安いことがわかりました。多く電気を使用する家庭においても中部電力の新プラン『カテエネプラン』が割となる可能性が高いことが分かります。
プラン比較の際に注意すること
東京電力の新プラン全てに共通する点として『スマート契約』というものがあります。簡単に言うと「一度に使用する電気の量に応じて基本料金が変わる」ということです。
例えば一度にエアコンを付けて、ドライヤーも使って、電子レンジを使用して、布団乾燥機も使用する…すると、契約容量が大きくなってしまい基本料金が高くなってしまいます。これらを分けて使うようにすれば、基本料金は安く抑える事が出来ます。
この点は中部電力の『カテエネプラン』と異なりますので、自分のライフスタイルがどのようになっているかを見直してもらい検討する必要があるかと思います。また東京電力・中部電力の両社では、ポイント付与などのキャンペーンも実施しているのでそういった部分もチェックポイントとなります。
中部電力「カテエネプラン」に変更したほうが得?!
東京電力エリアで提供される中部電力の新プラン『カテエネプラン』に関しては、ライフスタイルにもよりますがお得と言えます。しかし、これは東京電力1社と比較した場合に限った話となり、条件も電気料金のみを比較した場合となります。
東京電力エリアでは多くの新電力といわれる新たな電力会社が登場していますので、他の会社ともまとめて比較検討することが電力会社変更の失敗確率を下げるたったひとつの方法です。
「タイナビスイッチは簡単な入力(約1分)で自分の家庭に最適な料金プランが提案されてきます。」
中部電力と東京電力だけの比較ではなく、複数社から電気料金の比較や、どのような方法で電気を作っているのか(原子力、火力、自然エネルギー)といった観点からも検討したほうが、より生活にマッチした電力会社を選ぶことができます。
トップ画像引用元:中部電力ホームページ
東京電力VS中部電力VS新電力会社?
これまで東京電力と契約した方も、電力自由化が始まったことで中部電力、さらには新電力会社と契約できるようになりました。 各家庭の電力消費事情などにより、どの企業のプランが最もお得なのかは大きく異なってきます。
そのため電気料金の診断サイトで、各電力会社のプランを比較するのは必須といえます。タイナビスイッチなら簡単1分の入力作業で、あなたに最適な電気料金プランを見つけることができます。