丸紅の新HEMSはAIが電気代を自動で安くする?!

家庭のエネルギーを総合的に見張り、データとして「見える化」するHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)にAIが搭載されたらどうなると思いますか?ユーザーの痒いところに手を伸ばし、エネルギーを家庭と家族にちょうどいいように自動制御してくれるというのです!丸紅が9月中にも販売を予定している新システム登載のHEMS、その特徴と効果をチェックしていきましょう。
AI(人工知能)HEMSは家庭のエネルギーをどう変える?
AI(人工知能)の発展が目覚ましい中、ついにHEMSもAI登載です。これが実際、どのように家庭のエネルギーをマネジメントするのでしょうか。
従来のHEMSは家庭のエネルギーを「見える化」し、電気の無駄使いを感覚的に発見できる環境を整えるものでした。エネルギーが「見える」だけでは節電にはならず、電気使用量のチェックと節電対策を実施するのは結局人間だったのですよね。最初は新鮮な節電体験を求めてこまめにモニターチェックしていたものの、いつの間にかエネルギーを見直す頻度が減っているケースもあるのではないでしょうか?
そういう「マメではない人」にピッタリなのが、AI登載のHEMSでしょう。HEMSのAIはモニターをチェックして分析し、節電行動を起こすというユーザーの行動すべてを肩代わりしてくれるのです。電気料金も約1割削減可能とのこと。手間を取られずに電気料金が減らせるなら、HEMS導入費用もいつの間にか回収できそうですよね。
丸紅HEMSの標準価格
これまでのHEMSとは異なり、ユーザーが本質的に求める機能を搭載した丸紅。施工費込みで10万円、利用料は月500円と、従来のHEMSとほぼ同水準で新システム登載のHEMSが利用できます。
人工知能が学ぶのは家電とユーザーの関係性
エアコンや冷蔵庫、設置されていれば太陽光発電設備などの運転状況をデータとして収集し、AIを備えた丸紅の専用サーバーに蓄積します。夏のエアコンなら室温が何度になると風量を変えているかといったユーザーの好みや機器の性格を約1年かけて学び、風量の自動調整などに活かします。こういったAIのディープラーニング(深層学習)技術で住み続けるほどに快適で省エネな家に育っていくのも丸紅HEMSがもつ特徴の一つですね。
無線機能での遠隔操作に対応している家電を連携させれば電気の使用状況をHEMS自身が分析し、運転を制御してくれるというのです。一度生活に馴染めばもう手放せなくなりそうです。
あらゆるメーカーの家電が使える!
HEMSで自動制御できる家電のバリエーションは、実はそれほど多くはありませんでした。あらゆる家電メーカーが遠隔操作対応の家電を販売するものの、HEMSのシステムによっては自動制御できるメーカーや機種が限定されていたからです。
丸紅の新システムでは、HEMS対応家電であればメーカーや機種を問わずにデータを蓄積・分析可能です。HEMSに合わせて家電を選ばなくても良くなるのは画期的ですね。
我慢しないのに全てが完璧。誰もが常に省エネ対策を維持できるHEMS
家庭の電力消費で最も大きな割合を占めていると思う家電は?と聞かれれば、真っ先にエアコンが浮かびますよね。電気代の節約対策はエアコンから始める、これは正解です。
例えば冬などはエアコンを多く使いがちで、特に夕方19時頃になると最も電気を多く使うエアコンは家庭の電力消費のおよそ30%を占めます。一つの家電で3割も占めるエアコンは節電対策をしっかりしなければなりませんね。
よくエアコンを使うご家庭なら、こちらの方法で節電してみましょう。
⇒【噂の検証】エアコンは24時間つけっぱなしにした方が電気代を節約できる?
では、エアコンの次に電力消費量を占めている家電は?と聞かれると、ちょっとイメージが浮かばないですよね。1番の影に隠れて気づかれにくい2番手の電力消費家電。実は、照明なのです。
実に19%もの電気を照明に利用しているというのです。照明機器一つ一つの消費電力は小さくても、家全体の消費電力量となると約2割にも及ぶ照明が節電の落とし穴ですね。(資料:資源エネルギー庁 政府の節電ポータルサイト 節電メニューご家庭の皆さま)
さらに照明の節電が重要である理由は、一年を通して使うという特性にあります。エアコンは夏と冬以外はそれほど使いませんので、暑さと寒さのピーク期間を乗り切れば問題ありません。逆に地味な電力消費を集団で年中行う照明は、じわじわと年間電気代を押し上げていってしまうのです。なかなかの盲点ですよね。
ちなみに3番目に電気を消費しているのは冷蔵庫ですよ。
それぞれの家電には特性を活かした効率的な節電法というものがありますし、節電行動の継続は電気料金の節約、そして省エネのためにとても大切なことです。しかし、それを全て把握して実践し続けるのはなかなか大変なこと。どれだけずぼらな人でも常に完全な節電対策を維持できるのが、今回丸紅が販売するAIを活用したHEMSの真骨頂と言えるでしょう。
あれもこれもと忙しい日常ですが、できるものから自動化してしまいましょう。効率的に電気料金を節約するのが目的なら、電気料金プランの見直しもおすすめですよ。
AIが家を支配する時代が到来……?
AIが家電を管理、節電行為をユーザーの代わりに行ってくれる……まさしくSFのような世界ですが、それがいよいよ現実のものになろうとしています。
AIが自動で節電してくれるのは便利ですが、実はAIに頼らずとも電気代を節約可能です!
電力自由化が開始された今、自分に合った電力会社を選ぶことで、電気料金をお得に節約できます! まずはどれくらい安くなるのか、一度チェックしてみましょう。