関西の新電力eo電気はネットでお得?!電気料金を徹底解説
関西電力のグループ会社「ケイ・オプティコム」の小売電力事業者でありつつも「関西電力のプランより電気代を安くする」と宣言するeo電気。ひと月の電気料金が1万円を超える家庭に対するお得さと、電気料金プランのシンプルさをアピールするeoでんきを徹底的に解説します。
eo電気の電気料金プラン
eo電気の電気料金プランはたったの1つです!eo電気シンプルプランは名前の通り単純明快なプランで、消費者に分かりやすいプラン設計が特徴的です。
eo電気シンプルプランの電気料金体系
eo電気のシンプルプランは「従量電灯」のスタイルをとっており、時間帯やシーズンに関わらず電力を使っただけ料金がかかります。
基本料金・電力量料金 | 単位 | 料金単価 |
---|---|---|
基本料金 | 1契約ごと | 1,296円 |
電力量料金 | 1kWhにつき | 25.92円 |
eo電気シンプルプランの電気料金は基本料金と電気使用量、再エネ割賦金、燃料費調整単価で算定されます。これまで関西電力の従量電灯には無かった基本料金が発生することになりますが一契約につき1,296円と、案外お手頃価格に感じますね。
関西電力の従量電灯Aに採用されていた3段階料金制度が無いことで、料金体系のシンプルさが際立っています。
eo電気シンプルプランと関西電力従量電灯Aを比較
eo電気シンプルプランの電力量料金は1kWhあたり25円92銭です。関西電力の従量電灯Aと比較すると、第1段階料金の単価である22円83銭よりも3円09銭高くなりますが、第2段階料金の29.26円、第3段階料金の33円32銭よりはぐっと割安になります。毎月の電気使用量が多いほど有利になるプランだといえますね!
eo電気シンプルプランがお得になる家庭の例
現在関西電力の従量電灯Aに契約中でひと月の電気使用量が500kWhの家庭なら、毎月の電気代が14,701円(税込)程度になるかと思います。この家庭がeo電気に加入すると月の電気代が14,256円ほどとなり、平均的に445円程度お得になる計算になります。
「スタンダードプラン」新登場!
2016年12月1日からは新しい電気料金プラン「スタンダードプラン」が選べるようになります。その特徴とお得さを見ていきましょう!
スタンダードプランの料金体系
基本料金・電力量料金 | 単位 | 料金単価 |
---|---|---|
基本料金 | 1契約ごと | 1,296円 |
最初の120kWhまで | 1kWhにつき | 20.83円 |
121kWh〜300kWh | 1kWhにつき | 21.33円 |
300kWh超過 | 1kWhにつき | 31.65円 |
ひと月の電気代は基本料金+電力量料金と燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金に消費税がかかったものです。詳しくは電気料金の費用構成・内訳を参照してください。
スタンダードプランの内容をまとめると、電気使用量が300kWhを超えた時点から電気使用量に約5%の割引(関西電力従量電灯Aと比較)が適用されるということです!(燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金は含みません)
電気使用量が少ない人もお得!
スタンダードプランはeo電気のシンプルプランと比較して、少ない電気使用量でも電気代が安くなるプラン内容です。関西電力の従量電灯Aに契約している方が電気使用量を300kWh超えた場合は約5%お得になるとされています。
シンプル→スタンダードプラン変更は無料
eo光では「eo電気スタート割」のキャンペーンが開催されており、スタンダードプランよりも現行の「eo電気シンプルプラン」と「eo電気スタート割」を組み合わせたほうがお得な場合も多いことでしょう。まずは「eo電気スタート割」を適用した「eo電気シンプルプラン」に加入し、キャンペーン期間が終了してから「eo電気スタンダードプラン」に乗り換えるのがおすすめです。
また、eo電気内で電気料金プランを変更するのに事務手数料はかかりません!現在eo電気のシンプルプランに契約中の方がスタンダードプランに乗り換える場合、0円でプラン変更が可能です。
eo電気との契約にかかる費用
基本的に電力会社の乗り換えには費用がかからないとされていますが、eo電気の場合は事務手数料が発生します。1契約ごとに3,240円と、節約効果が見込める額に対してなかなか大きめの出費ですよね。
1年以内の乗り換え・解約で解約金が発生?
eo電気には1年間の最低利用期間が設定されており、途中解約で3,240円(税込)の解約精算金が発生します。しかし、新しい電力会社や電気料金プランが続々と登場している中で最低利用期間と清算金という縛りが発生するのは、ネックに感じられますよね。
ただし、後で解説する「eo電気スタート割」を適用した場合はこの解約清算金が無料!契約から1年以内でも0円で解約することが可能になります。
eo電気を選んで得られるメリット
- 過去と現在の電気使用量を「見える化」できる
- 「電気とネットの支払いを一括管理」できる
- スタート割キャンペーンで月々の電気代がもっとお得になる
事前申し込みでお得なeo電気スタート割→12月31日まで期間延長中!
2016年12月31日までにeo電気へ申し込み、2017年3月31日までに利用を開始した方を対象として電気使用料金1,296円(税込)割引キャンペーンが行われています!
eo電気スタート割特典
- eo電気の供給開始月から最大12ヶ月間「電気料金から1,296円割引」
- eo電気への契約時に発生する「契約事務手数料が無料」
- eo電気を解約するときに発生する「解約清算金が無料」
特にチェックするべきなのは「解約清算金が無料になる」という点です。これなら、eo電気と契約した後に魅力的な電力会社が登場しても、ライフスタイルの変化あっても安心です。もちろん、電気の質や供給力が劣化することはもありません。電気を送る設備は関西電力が管理していますからね。
eo電気と関西電力の違い
eo電気といえば関西電力が100%出資した会社です。関西電力とeo電気でユーザーの取り合いになっているのではと思われますが、どうやらプラン内容で互いを差別化しているようです。
関西電力とeo電気の違いを一言で表すなら「時間帯別電灯と従量電灯というプラン内容の差」です。
関西電力の新しい「eスマートプラン」とeo電気「シンプルプラン」は、電気の使い方で比較すると選びやすいと思います。ただし、両社とも「使用電力量が多い方が得になりやすい」ことは共通しています。
現在の料金プランのほうが有利な家庭とは
現在関西電力と契約中の方でも、関西電力よりも安くすると宣言するeo電気が選択肢に入らないケースがあります。
<eo電気を選んでも得しない家庭>
現在のプランが…
●はぴeタイム
●時間帯別電灯
●時期別電灯PS
というようなオール電化住宅にお住まいの場合や、時間帯によって電気が安くなるプランの方はeo電気を選んでもメリットが得られにくいようです。ちょっと不安だと感じる方は関西電力エリア電気料金シミュレーション結果も参考にしてみてください。
eo電気が使える日はいつ?
事前申し込みをした方がeo電気を使えるようになるのは、2016年4月以降の検針日からとなります。検針日は関西電力が決定するのですが、eo電気への申し込み後に詳細の利用開始日を書面で通知してもらえるようです。
eo電気の契約条件は「eo光が必須」
eo電気はeo光ネットとセットで利用できるサービスとなっています。現在eo光ネット以外のインターネットサービスをご利用の方は、電気料金と通信費を合わせて比較してみてください。
eo光ネットとeo電気が同一の住所で行われること、同一の口座振替・クレジットカードでの支払いが可能でなければ、eo電気への申し込みはできません。
eo電気の申し込みは電話かwebで
eo電気への申し込みをwebで行うには「eoID」と「eoIDパスワード」が必要です。この2つが不明の場合はeo電気のコールセンターから申し込むしかありません。その前に「電気代のシミュレーションは必ずしておきましょう」
都市ガス自由化参入決定!(平成28年9月追記)
2017年から始まる都市ガス自由化をご存知でしょうか?電力自由化と同じように都市ガスも様々な事業者が販売できるようになるのですが、実は関西電力が既に都市ガス販売を決定しています。その関西電力の都市ガス販売とケイ・オプティコムが業務提携を結び、eo光、eo電気ユーザーがお得な都市ガスをセットで使える可能性が高まっているのです!
ガス料金やセット割の有無に関しては未定ですが今後「関電ガス」試算受付キャンペーンを予定しているなど、eo電気の新電力×新しい都市ガスの期待度はかなり高いですね。来年の都市ガス自由化を見越して電力会社乗り換えを様子見している方も、eo電気に要注目!eoHPからの申し込みは10月1日に開始される予定です。
格安スマホ「mineo(マイネオ)」とのセット割は?
eo電気のケイ・オプティコムといえば、格安スマホのmineoも大人気です。eo電気とのセット割は現在検討中とのことですが、まだ登場していないのが現状。もし実現するなら合計料金が割安になる・同じ口座から引き落とせるようになって家計管理が楽になるという内容を考えているようです。
電気代・家庭のインターネット代・携帯代がまとめて1社にできれば相当支払も楽ですし、なによりかなりお得なことになりそうです。正式発表が待ち望まれています。
eo電気よりもお得な電力会社が……!?
関西電力よりも安くすると宣言しただけあって、eo電気のプランは非常にお得となっていますね。オール電化住宅や時間帯別のプランを契約している家庭なら話は違ってきますが、スタンダードな従量電灯プランを契約している方なら、確実に電気代を節約できます。
しかしお得な新電力会社はeo電気だけではありません。ご家庭によっては、もっとお得になるプランもあります。どの新電力会社のプランが一番お得なのか、まずはタイナビスイッチで診断してみてください。