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日本最古の水力発電所 米出版社殿堂入り 110年経過 現存最古

稼働し続けている宮城第一発電所の1号機の発電機

今回宮城第1発電所が米国主催の水力発電所殿堂入りを果たしましたが、日本の水力発電は1888年(明治21年)に始まり、その後、次々と水力発電所が建設されています。とはいえ当初建設されたものは紡績や鉱山の自家用として使われる発電所でした。

営業用の大規模な発電所が造られたのは1891年(明治24年)の琵琶湖疎水の落差を利用した「蹴上水力発電所」で、米国のコロラド州・アスペンの水力発電所をモデルにして建設されました。その後も国内では水力発電の需要は増え続け、1963年(昭和38年)には有名な黒四ダムが長い年月と莫大な建設費をかけて竣工しています。

今回殿堂入りした宮城第1発電所は蹴上水力発電所の15年後にできたものですが、多くの古い発電所が廃業したり、リニューアルしたりする中で、今日まで創業当時のままの設備が残っている日本で最も古い水力発電所なのです。

中部電力の宮城第1発電所が米国出版社に認められ「水力発電の殿堂入り」

女性

今回日本最古の水力発電所として、米国出版社主催の「水力発電の殿堂入り」を果たしたのは、長野県安曇市にある中部電力の宮城第1発電所です。ここで使われている発電設備が日本最古のものと認められたからです。

とはいえ、水力発電所自体は宮城発電所より古い歴史がある所は幾つかありますが、いずれも建物を建て替えたり、発電設備をリニューアルしたりしており、運用開始当初のものをそのまま使っているのは宮城発電所だけなのです。

110年の歴史を誇る宮城第1発電所は現役最古の水力発電所

安曇野の川

宮城第1発電所は1904年(明治37年)に運用が始まりましたから、今年で112年になり現役では日本で最も古い発電所になります。これが認められて、今回現役最古の発電機を使っている発電所として、米国の出版社主催の「水力発電の殿堂入り」を果たしたのです。

この殿堂入りは、営業運転で100年以上続いていることが前提条件になりますが、これまでは41カ所が北米やカナダを中心に選ばれており、それ以外の地域で選ばれたのは今回の宮城第1発電所が始めてです。

水力発電の設備寿命は60年~80年で110年は異例

黒部ダム

水力発電の設備寿命は、川の水に混ざった砂利などの悪影響もあることから、それほど長くはなく、一般的には60~80年と言われています。

それが今回の宮城第1発電所のように110年も使用できたのは、造りが丈夫であったこともありますが、それにも増して長年に渡りメンテナンスが手厚く施されたためだと、関係者は見ています。とはいえ、この発電所の設備が、どんな物でも長持ちするように作られているドイツ製の機械であることを忘れてはいけません。

水力発電は再生エネルギーの中で群を抜く長い歴史がある

水車

東日本大震災の影響で原子力発電所の休止が相次ぐ中、再生可能エネルギーの重要性が再認識されていますが、ここで忘れてはいけないことは、水力発電も立派な再生可能エネルギーである、ということです。

水力発電は歴史が古く、過去から馴染みのある発電だけに、ともすれば新しくできた再生可能エネルギーとは別のものと考えてしまいがちですが、水力発電はれっきとした再生可能エネルギーなのです。

この記事で水力発電がテーマになったのを機会に、水力も含めて太陽光、風力、地熱、バイオマスなど、再生可能エネルギーの歴史を見ていくことにしましょう。

⇒電力自由化で再生可能エネルギーが主役の時代がくる?

水力発電の歴史

別項でも書きましたが日本で水力発電が始まったのは1888年のことで、当初は紡績会社の自家用として建設されました。それ以後1960年頃までは日本の主力発電手段として建設が続けられましたが、水力発電に欠かせないダムの建設場所が限界を迎えた現在では発電量は横ばい状態になっています。

太陽光発電の歴史

1974年に国によるサンシャイン計画が発表され、それを機にメーカーの太陽光電池の開発が始まりました。その後1980年になると、高い電圧が得られるアモルファスシリコンの薄膜太陽電池が開発され時計用電源や電卓向けに使われ始めました。

しかしコストが高いためこれを電力用に利用するのは難しく、普及はほとんど進みませんでした。でも1990年以降は国から補助金が付くことになり、大量生産が可能になってコストも次第に下がっていき、1999年には、日本が太陽電池生産で世界一になりました。

風力発電の歴史

日本の風力発電のスタートは他の再生可能エネルギーに比べても遅くなく、1990年に始まっています。とはいえ手探り状態が長く続き、本格的な導入は2004年ごろになってからです。しかしその後も台風や突風など日本特有の天候事情が障害となって目下のところ普及が遅れています。

⇒風力発電の今と電力自由化後のこれから

地熱発電の歴史

1974年に出た国のサンシャイン計画では地熱発電にも予算がつきました。しかし1997年の新エネルギー法で、フラッシュ発電は支援対象から除外されました。それもあって1999年開業の八丈島地熱・風力発電所以来、新たな地熱発電所はできていません。

バイオマス発電の歴史

バイオマス発電は太陽光や風力、地熱などより遅れて、2002年12月に国によるバイオマス・日本総合戦略が決定されてから発電の開発がスタートしました。その後、町全体でリサイクル運動を展開する「バイオマスタウン」などの構想も生まれました。

これからの水力発電はどうなる?

小型水力発電

川の水を利用する水力発電は安定的な発電ができる上、他の電力に比べて発電コストも圧倒的に安上がりです。ただ巨大なダムを建設する場所が限界を迎えており、今では発電量は横ばい状態です。

とはいえ、水力発電は巨大なダムを造らなくても、水の落差のあるところならどこででも行える発電です。この点に着眼して、最近ではいわゆるミニ発電、マイクロ発電、小型水力発電などと呼ばれる発電方式が注目を浴びています。

この方式により、再生可能エネルギ-の一環としての水力発電の新たな方向性が見えてきました。

まとめ

再生可能エネルギー全盛時代の今、その一つである水力発電の分野で、宮城第1発電所が米国の出版社主催の「水力発電殿堂入り」を果たしたことは明るいニュースです。

なぜなら日本の水力発電の水準の高さが世界に認められた何よりの証明になるからです。

発電所に歴史あり! されどエネルギー業界は変革の時!

何気なく利用している電気ですが、それを作り出す発電所にも深い歴史があります。水力発電は環境にも優しいため、今後とも頑張ってほしいところではあります。そして私たちが使うエネルギーも、できることならエコなエネルギーを使いたいものです。

少し前までなら、私たちは電力会社を選べず、クリーンなエネルギーを使うことができませんでした。しかし電力自由化が始まった今なら、環境に優しい発電をしている新電力会社を選ぶことが可能です! ぜひタイナビスイッチを利用し、地球に優しい電力会社を比較してみてください!

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