ガンダム電力は3285世帯へ電力供給出来るという事実!!

機動戦士ガンダムを皆さんご存知ですよね!?
10月2日(日)には最新作『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の第2期の放送が開始され、ガンダムサンダーボルト、ジ・オリジンの配信、そしてガンダムUCが9月11日に最終回を向かえたばかりと、高まるガンダムへの熱い鼓動を抑えきれない日々を送っております。
そんな私にふと閃きが!
新電力としてガンダムの動力から電力を供給する「ガンダム電力」が電力自由化に参入したら、みんな喜ぶのではないでしょうか!!
そこで今回は、機動戦士ガンダムでどのくらいの世帯に電力が供給できるのかを調べてみました!!ガンダム好きのくだらない記事にお付き合いください。
※ガンダム電力はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません
ガンダムとは
機動戦士ガンダムは、1979年にテレビ放映がスタートしたロボットアニメで、その後のリアルロボットアニメに大きな影響を与え続けている作品となります。そして劇中に兵器として登場するのがモビルスーツというロボットです。ガンダムもその一つ。
※レビル将軍は、モビルスーツではなくモービルスーツと発音します。
今回の記事のメインとなるモビルスーツ(通称MS)は、人型のロボット兵器で、機動戦士ガンダムに登場する敵方のジオン公国により開発されました。さまざまな武器が使用可能で、機動性にも優れたモビルスーツは戦火にある宇宙世紀時代に活躍することとなるのです。概ね大きさは18メートル前後で、動物のキリンでも6メートルぐらいですから、その大きさは実感してもらえるかと思います。
またモビルスーツが活躍するようになった背景の一つとして宇宙世紀に開発された「ミノフスキー粒子」という物質が関係しています。この粒子を散布するとレーダー等が使えなくなってしまうのです。その為、有視界での戦闘が重要となり、その点でもモビルスーツの有用性が高いのです。
そんなモービルスーツは自家発電で動いています。動力として現在の発電所よりも高効率でエコな発電所を内蔵しているのです!だから「ガンダム電力」を実現してみたいと思ったのです。
ガンダム電力!大地に立つ!!
説明をしていたら前振りが長くなってしまい失礼しました。そんな世界観のガンダムの動力は、どのくらいの発電能力があるのでしょうか?
今回検証するのは一番初めの作品「機動戦士ガンダム」に登場するモビルスーツ、ガンダム(RX-78-2)になります。
- ○地球連邦軍:ガンダム(RX-78-2)
- 頭頂高:18.0m
- 重量:43.4t
- ジェネレーター出力:1,380kW
ここで見ていただきたいのが動力「ジェネレーター出力」です。これがおおよその発電機出力(W)ということになります。この電力はどのくらいの家庭へ供給可能なのでしょうか。実際に計算してみたいと思います!!
一般家庭の平均電力は!?
ガンダムの発電能力をフル活用した「ガンダム電力」では、どのぐらいの家庭へ供給が可能となるのでしょうか。算出に向けてまずは一般家庭のデータを確認してみましょう!
まず一般家庭の平均的な電力(ワット数)を算出してみます。
一般家庭の月の平均電力使用量は約300kWhとなるので、以下の計算にて電力(ワット数)を算出してみましょう。
※東京電力、電力需要データを参考(2016年8月時点)
300kWh / 30日 / 24時間 = 0.42kW
家庭における平均的な電力は「0.42kW」になります。
さらに最大供給電力の場合も考えておきましょう。契約容量の平均は約40Aです。そして家庭は100Vが標準なので以下のように計算します。
40A * 100V = 4kW
最大値を考えた場合の1世帯に供給電力は「4kW」が必要とわかりました。
それでは実際に「ガンダム電力」を運営する場合の計算へ移りましょう!!ワクワクします。
ガンダム電力で東京全域へ供給
それでは「ガンダム電力」が供給できる世帯数を計算してみましょう!
- ガンダムの出力電力:1,380kW
- 1世帯の平均的な電力:0.42kW
こちらを計算すると「3285世帯」への電力共有が可能となるのです!!またピーク電力の場合では「345世帯」という事になります。
平均で考えれば「3285世帯」への供給ができるのできます。
しかし残念なことにこの数字は、よくよく調べてみると比較的小さな町村の供給に範囲にとどまるという事がわかりました。
もし東京都の一般家庭すべてに供給しようと思うと「6,890,789世帯」となるので、ガンダムが「2097」機体も必要という事実が判明しました。
※最大値の電力を考慮すると「19973」と膨大な数となりました。
ショックです。ガンダム(RX-78-2)は量産機ではないので、そんな数は用意できません。テム・レイさんに相談するのもいいですが、ガンダムはコストがかかりすぎてしまい、このままではガンダム電力の運営が難しい状態です。
しかし一つ名案が閃いたのです!!
ジオン電力で供給開始!!
ガンダムがたくさん並んでいる光景もよかったのですが、コストがかかりすぎるようです。そこで、もっともポピュラーなモビルスーツであるザクⅡ(MS-06F)を使用することを考えたのです!
ジオン軍のザク(MS-06F)のスペックは以下の通りです。
- ○ジオン軍:ザク(MS-06F)
- 頭頂高:17.5m
- 重量:56.2t
- ジェネレーター出力:976kW
※ガンダムよりもザクの動力(ジェネレーター出力)は約400kW低くなります。
動力の性能は低くなり配置する機体数は増えますが、量産機であるザクⅡはコスト的にも勝っています。安く見積もっても5倍はあるでしょう。
※昔のガシャポン戦士というゲームでは確か10倍はコストが違いました。
同じように東京都で考えた場合の必要な機体数は「2966」機体が必要です。
※ザクⅡ一台の供給世帯能力は「2323世帯」、最大値では「244世帯」なります。
ちなみに2016年7月時点で電力自由化による電力会社の切り替えは「約150万世帯」。ザクⅡの必要な数は「645」体となり、これなら実現的な数値です!
高効率なモビルスーツを利用することで、現在では考えられない程、電気代を安くできると確信しています!私の計画では、一年戦争で余っている機体を使うので、新たに生産するというコストも抑えられる予定です。未来の電力自由化では、モビルスーツの動力による発電が必須となるでしょう。
東京都の全ての家庭へ供給するのにモビルスーツが「2966」必要という数値には計算してみて驚きました。電力供給はなかなか大変な事業のようです。しかし「ジオン電力」の設立に向けて暗躍してみたいと思います。
ジーク・ジオン!!
蛇足:現代社会に関係しているガンダムの謎!?
ここでさらに蛇足のお話です。ガンダムの動力は何かご存知ですか?
ガンダムは蓄電池で動いているわけではなく自家発電で動いています。
そして作品によっても違いますが、一番初めの機動戦士ガンダムに登場するモビルスーツの動力、発電機(ジェネレーター)は、核融合炉を採用しているのです。
核と聞くと、とても危険なイメージですがガンダムでは特殊で小型の原子炉「ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉」を使用しているの安心です。
この「ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉」が、なぜ安全なのかと言うと、先ほど紹介したミノフスキー粒子を利用することにより、放射能などの問題物質を抑え込むという技術が使われているからです。安定的で小型・高出力な核融合炉が開発され、18m程度のモービルスーツにも動力として搭載が可能となっているのです。
問題点としては燃料です。重水素とヘリウム3を使用するのですが、これがなかなかに入手が大変なのです。ガンダムでは木星で採取を行っています。
そんな核融合炉ですが、実は現代の社会との関係もあったのです!!
核融合炉は空想ではない!!
ガンダムに登場する核融合炉は空想ですが、「核融合炉」自体は空想ではないのです。実際に確立された理論であり、研究が進められています。
現在の原子力発電所では核分裂炉を使用し、放射能や安全面での問題定義がされています。そこで注目されているのが「核融合炉」というわけです。
核融合炉のメリットとしては以下のようなものがあります。
- 燃料は重水素、三重水素で、資源として豊富にある。
- 核融合反応の場合は暴走が起こらない。
- 高い放射性廃棄物がでない。
少ない燃料から膨大なエネルギーを得ることができる新しい技術が「核融合炉」なのです。
このような核融合炉の研究は国際的な協力で現在進められています。その研究機関が「ITER(イーター)」です。「ITER(イーター)」では、今まさに核融合炉の研究が進められ2025年の運転開始を目指しているそうです。あと9年後には新たなエネルギー時代へと突入する事になりそうです。
その技術は安全であるのか、私たちのエネルギー問題に大きな貢献となるのか、ガンダムのようなモビルスーツが作られるのかに、今後の動向に注目していきましょう!!
モビルスーツを発電所にリサイクル!!
ガンダム電力、ジオン電力の実現はまだ遠い未来となりそうです。ガンダムの劇中では兵器となるモビルスーツですが、考えを変えれば画期的なエネルギー源となるわけです。いつの世も同じですが、技術は使い方次第で大きく変わるのだと思います。
今回は、ガンダムファンとして趣味的な記事を書かせていただきました。しかし調べる中で私自身も、普段の電気使用量がいかに膨大であるのか、ガンダムを通じて理解することができたような気がします。
それではまたガンダムなどの楽しい記事もお届けできればと思っております。
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ガンダム電力の実現はまだ先のようです。しかし個性的な電力会社はすでにたくさん登場しています!
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