2人以上で暮らす世帯のガス代全国平均と都道府県別ガス代平均は?

1世帯あたりにかかるガス代の平均価格より高いのはガス会社の価格が相場よりも高いガスの使い方に何か問題があるのかもしれません。
- 我が家だけガス代が特別高いのでは?
- ほかの家族とガス代を比較したいと思っても方法がわからない
- 都市ガスとプロパンガスの価格の違いや性質がわからない
など、このように思ったことがあるのなら、ほかの世帯のガス代と比較し、原因を探る、またはガスの知識を深めることが節約へ第一歩です。
2人暮らし以上の世帯でかかるガス代や都道府県別のガス相場価格について情報をまとめました。
ぜひ、あなたの家庭のガス代と比較し、節約を実現させましょう!
全国平均の世帯数別のガス代平均額はコレ!
2015年度の政府統計のデータによれば、1カ月で2人暮らし以上の世帯のガス代にかかる支出は次の通りです。
勤労者とそうでないガス代平均額
平均 | 5,337円 |
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勤労者世帯 | 5,444円 |
勤労者世帯以外 | 5,229円 |
無職世帯 | 5,079円 |
勤労者とそうでない場合でも平均して5,000円台前半なのがわかります。
データ出典:政府統計『家計調査 / 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表』
年代別ガス代支出額
29歳まで | 2,750円 |
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30~39歳 | 4,720円 |
40~49歳 | 5,264円 |
50~59歳 | 5,517円 |
60~69歳 | 4,955円 |
70歳以上 | 4,785円 |
年齢別でみると圧倒的に20代までの若い世代はガスをあまり使わない傾向があるようです。
20代の場合、家族数2~3人の割合が多い理由が挙げられます。
また、共働きの確率も多いため自炊の回数が減る理由もあるようです。40代から50代の場合は子供が増えるなど、家族人数が多いことでガス代に反映しているようです。
世帯数別ガス代支出額
2人暮らし世帯 | 5,006円 |
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3人暮らし世帯 | 6,064円 |
4人暮らし世帯 | 6,115円 |
5人暮らし世帯 | 6,437円 |
6人暮らし世帯 | 6,490円 |
年齢に関係なく人数別で見ると2人暮らし世帯は約5,000円なのに対し3人~6人のガス代支出額を見てもあまり大きな開きはありませんでした。
都道府県ごとの主要都市別 ガス代支出額
札幌市 | 4,755円 | 青森市 | 3,513円 |
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盛岡市 | 4,860円 | 仙台市 | 6,669円 |
秋田市 | 5,273円 | 山形市 | 5,555円 |
福島市 | 4,711円 | 水戸市 | 5,235円 |
宇都宮市 | 5,375円 | 前橋市 | 4,465円 |
さいたま市 | 6,567円 | 千葉市 | 6,047円 |
東京都区部 | 7,015円 | 横浜市 | 7,101円 |
新潟市 | 7,416円 | 富山市 | 4,502円 |
金沢市 | 4,770円 | 福井市 | 3,788円 |
甲府市 | 4,642円 | 長野市 | 6,343円 |
岐阜市 | 6,259円 | 静岡市 | 7,016円 |
名古屋市 | 7,145円 | 津市 | 5,255円 |
大津市 | 5,882円 | 京都市 | 7,466円 |
大阪市 | 6,868円 | 神戸市 | 6,176円 |
奈良市 | 6,476円 | 和歌山市 | 3,852円 |
鳥取市 | 3,905円 | 松江市 | 5,027円 |
岡山市 | 5,742円 | 広島市 | 6,457円 |
山口市 | 4,723円 | 徳島市 | 4,801円 |
高島市 | 4,611円 | 松山市 | 4,964円 |
高知市 | 5,634円 | 福岡市 | 6,191円 |
佐賀市 | 4,878円 | 長崎市 | 5,828円 |
熊本市 | 5,227円 | 大分市 | 4,631円 |
宮崎市 | 3,699円 | 鹿児島市 | 5,220円 |
那覇市 | 4,589円 | 川崎市 | 7,020円 |
相模原市 | 6,770円 | 浜松市 | 4,915円 |
堺市 | 6,338円 | 北九州市 | 5,299円 |
都道府県により、ガス代の支出額が青森市の3,513円~京都市の7,466円と倍近くの差が表れます。
また、「自分の条件とあてはめても平均と違う!」「思っていたよりも相場の方が高かった!」など、あるでしょう。
地方によってガス代に違いがある理由は、「ガスの従量価格がエリアによって違う」ことも、もちろんあります。電気給湯器よりもガス給湯器を使用する世帯が多ければ、当然ガス代に反映されます。オール電化住宅や灯油がメインであればガスの使用量は下がります。
しかし、最も大きな理由はプロパンガスか都市ガスかという違いです。
地方により、相場額にバラツキがあり、ガスの価格が高ければガスの使用率に違いが出てきます。
都市ガスとプロパンガスの熱量の差
都市ガスとプロパンガスの熱量は全く違います。プロパンガスは都市ガスの約2.2倍の熱量を持ち、同じ1㎥のガスでもパワーに差があることになります。
都市ガス(13A)1㎥では10,750kcalに対し、プロパンガスの1㎥は22,000kcalあることになります。
そのため、同じ20㎥のガスを使用しても同じパワーではありません。
その辺を考慮して比較しましょう。
プロパンガス(LPガス)とは
プロパンガスは、国内の多くの世帯で使われているガスです。ガスボンベを運搬し、各世帯にガスが供給されます。平均して都市ガスよりも1.1倍~2.2倍高いといわれています。
プロパンガスの料金は自由に設定できるため、ガス会社がそれぞれ独自の料金プランでガスを販売しています。
このため、ガス料金が事業者により異なります。安い場合とそうでない場合があります。
さらに、プロパンガスの料金は会社によってはっきり表示していない場合が多く、利用して初めて料金がわかるというケースも多く見受けられます。
都市ガスとは
都市ガスは、都市ガスを供給する導管が、お住いの地域に届いていない場合は利用できません。プロパンガスよりも熱量が低いものの、一般家庭で使う分にはそれほどの違いを感じません。さらに、単価がプロパンガスより安いため、都市ガスが届く地域ならば、都市ガスを契約した方がオトクになります。
もし、引っ越し先の物件を選ぶ時は、そのエリアは都市ガスが使えるのか、プロパンガスしか使えないのかというチェックも必要です。長期的な光熱費に直接影響をもたらします。
プロパンガス物件に引っ越したらガス料金が2倍に?! 経験者たちの後悔と対策法
なぜプロパンガスと都市ガスの価格は全然違うのか?
価格に地域差があるとしても、なぜ、このようにプロパンガスと都市ガスは価格に差があるのでしょう。
プロパンガスが高いのは価格設定が自由化なのにもかかわらず、日本全国で価格競争がおこなわれていない実態があります。
価格競争にならない理由の一つに顧客を取り合わないルールのようなものが存在し、価格の低迷化を防いだ状態で現状に至る面があります。そのため、低価格にしなくても顧客が増えるため、自然に価格上昇が続いた状態です。
2人以上の世帯暮らしのガス代の全国平均額や、都道府県別のガス代平均を見てきました。ぜひ、光熱費の節約に役立てて、やりくり上手を目指しましょう!