電力自由化比較サイト｜中立性・公平性を保つための７つの役割

電力自由化比較サイトに求められている７つの役割は電力自由化市場を健全に発展させる為に必要不可欠な事ばかりです。電気料金は家計の支出であり、この支出をいかに下げる事ができるのか？

正しい情報収集を電力比較サイトで行い、正しいプランを賢く選択して１つでも多くの家庭が新しい料金プランにより、より豊かな生活を選ぶ事ができる環境が望まれます。

電力自由化で電気料金プランにスイッチング（切替え）するだけで、本当にメリットがあるのか？まずは、市場動向を正確に理解しながら、私達消費者にとって何がベストな選択肢なのかを詳しくみていきましょう。

電力自由化比較サイトという手段・存在を知ってもらう。

そもそも、電力自由化比較サイト（電気料金比較サイト）とは、電気料金プランをスイッチング（切替え）したい一般消費者と新しい顧客を探している電力会社を繋げるインフラ的な役割があり、料金プランが多ければ多いほど、市場にとって重要な役割を持ちます。

比較する対象が２つや3つの場合は比較サイトの存在する意義はあまりありません。

サービス比較系：クレジットカード・口座開設
見積もり比較系：引っ越し・不動産・太陽光発電・中古車
口コミ比較系：飲食・旅行・法律・病院
スイッチ（切替え）比較系：電気料金・プロバイダー・保険

各種比較サイトに求められる事は様々ですが、基本的には商品・サービスの売り手と購入者側をマッチングする便利な比較サイトが多いです。引っ越し・不動産の売買のように価格だけで選ぶ比較サイトもあれば、質で選ぶ商品・サービスもあります。

電気料金プラン比較サイトは、いわゆるスイッチング（切替え）系の比較サイトにあたりますが、今回の電力自由化は今までにないぐらい多くの選択肢が、私達消費者を悩ます事になりそうです。

例えば、携帯電話の料金プランを変更する場合は限られた大手通信キャリア（ドコモ・ソフトバンク・AU等）からプランを選ぶ程度ですが、もし100以上の携帯キャリア・300以上の料金プランが存在したら、あなたはどのように選びますか？恐らく比較サイトに駆け込むでしょう。

電力自由化比較サイトは全ての電力プランの選択肢を開示する。

“電力自由化の仕組み”
電力自由化比較サイトは全ての電力プランの可能性・選択肢を一般消費者に公平・中立に開示しなければなりません。300以上の料金プランが発表されれば、一般消費者は間違いなく混乱します。

ある特定の電力会社グループだけを紹介する事は、中立的な立場としての役割から反します。たとえその会社が電力自由化比較サイトに登録しない会社だとしても紹介しなければ、比較サイトにはなりません。

電力自由化比較サイトは市場動向を発信するメディアである。

電力自由化比較サイトは市場の最新動向を常に発信し続けるメディアでなければなりません。時には市場でマイナスな情報も伝えるべきです。

電力自由化に参入表明しているソフトバンクでんき・auでんき等の料金プランは今の契約プランより確かに安いのは事実であるが、果たしてその電気料金プランを今すぐにスイッチング（切替え）すべきかでしょうか？これに対しては客観的な立場から今の市場状況を冷静に伝えるしかありません。

電力自由化比較サイトとしては、いち早く電力会社に1人でも多くの顧客を紹介したいという気持ちが当然あるだろうが、その前に一般消費者にマーケット状況を的確に伝える事が重要です。

市場には適切なタイミングがあり、一番良いタイミングでスイッチング検討者に情報発信するべきです。

電力自由化比較サイトは全国で同じサービスを行う。

“比較サイトエリア対応”
東京電力・関西電力・北陸電力・中部電力・中国電力・九州電力・四国電力・北海道電力・沖縄電力、全ての電力管内で電力自由化比較サイトは同じサービスレベルを提供しなければなりません

インターネットサービスの大きな強みとして、検索するだけで地域を問わず情報収集が可能となります。多くの人は、自分の住んでいる地域で電力自由化に関する情報収集をします。

まずは、電力自由化比較・関東・関西・北陸・中部・中国・九州・四国・北海道・沖縄等とインターネットで検索して、地元に供給可能な電力会社を調べるでしょう。また、特定の電力会社が地元で対応しているか調べます。

電力自由化比較、JCOM・ソフトバンクでんき・AUでんきのような形で各種電力会社のHPでサービス内容を調べるのも良いですが、電力自由化比較サイトを利用して、エリア別に供給可能な電力会社及びプランを知ることが近道です。北海道～沖縄まで全ての人が簡単に情報収集・スイッチング（切替え）できるサービス品質が電力自由化比較サイトには当然求められます。

電力自由化比較サイトは正確なシミュレーションを提供する。

“比較サイトのシュミレーション”
電力自由化サイトは100以上ものプランの中から一般消費者に最適なプランを紹介する為に、電気料金シミュレーションが正確でなくてはなりません。

電気料金プラン変更しようとしている人が新しい料金プランにスイッチング（切替え）したら、いくらお得なのか？その数値を明確に表示して、その数値が現実的な数値とかけ離れてはいけません。

鍵を握るのが、各電力自由化比較サイトが提供している料金プラン比較のシミュレーション精度です。

もちろん、利用する人は必ず正確な情報を入力する必要があり、その入力情報を間違えれば最適プランを紹介する事などできません。

現実的に訪問販売・電話勧誘・チラシなどでお得な電気料金プランを進めてくる業者も増えますが、正確なシミュレーションがなければ何の根拠もありません。

正確なシミュレーションができなければ、電力会社の切り換えに踏み切れないでしょう。

電力自由化比較サイトは各電力会社の電源構成を公開する。

電力自由化サイトは各電力会社（小売業者）のベース電源構成を開示して、より消費者に安心を伝えるべきです。

電力自由化が進むにつれて、多くの企業が電力会社への参入を発表しているが、そもそも供給できるベース電源はもっているのでしょうか？

ソフトバンク等は2012年7月からスタートした全量固定買取制度（FIT）により大規模メガソーラーを所有していますが、他の電力会社はどのようなベース電源を持っているのか？

電力会社の切り替えを考えている人は、実際に新規で契約する電力会社がどのように電気を調達して、どのような比率の電源構成で事業を行っているのかは気になるポイントになるでしょう。

新しい電力会社が電源を供給できなくなって停電するのでは？と不安に感じている人も多いはずです。

電力自由化比較サイトはコールセンター機能が求められる。

“インターネット”
電力自由化比較サイトには利用者の多様なニーズに対応する為に、コールセンター機能を持つことが理想です。

4月に解禁となる電力自由化市場は、一般家庭を含む中小企業等の低圧契約者（50kw未満の契約）が対象となり、インターネットに不慣れな高齢者等も含まれます。

実際に、どのようにスイッチング（切替え）すればよいのか？どのようにシミュレーションをすれば良いのか？どのようなプランを選べばよいのか？様々な相談が増えると予想されます。

特に悪徳訪問販売業者に勧誘され困っているなどの相談・クーリングオフに関する相談内容も増えきそうです。

実際に海外ではインターネットが不慣れなお客様を対象に電話での切替えサポートなども行っている事実があります。

今後、市場全体の電力自由化切り換え件数を伸ばす為には、電力自由化比較サイトは全ての問い合わせ（メール・電話）に対応できる窓口として大きな役割が求められます。