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プロパンガスの都道府県別使用量からわかること

プロパンガス

プロパンガスは、契約しているガス会社がプロパンガスを使っていれば、自然と家庭でもプロパンガスを使用することになります。
都市ガスと比べると、プロパンガスは価格が自由に決定できるために、どうしても値段が高くなってしまいます。

しかしプロパンガスの値段も需要と供給によって決定しています。
さらに各都道府県でもプロパンガスの使用量は違い、その差が値段に響いてきます。
都道府県別使用量と値段の関係はどのようになっているのでしょうか?

各都道府県別使用量

日本地図のイラスト

まずは各都道府県のプロパンガス使用量を見てみましょう。
その中で特に使用量の多いトップ5に注目します。
データは、日本LPガス協会の都道府県別販売量の平成28年5月のデータを元にします。

そのデータを見ると、都市ガス用に限ってみると販売量の多い順から

1、東京都(47,556トン)
2、神奈川県(45,036トン)
3、愛知県(43,014トン)
4、埼玉県(30,209トン)
5、福岡県(23,024トン)

となっています。
この後に、静岡県、千葉県、北海道と続きます。
逆に一番販売量の少ない地域は、鳥取県で1,714トンとなります。

面白いのは、関東地域は販売量が多いのは予想できますが、その中に愛知県や福岡県が販売量でランクインしているのは、予想外です。

販売量とプロパンガス相場

それではこれらのランクインしている都府県のプロパンガスの相場はどのようになっているでしょうか?
従量単価の相場がどれぐらいになっているか、プロパンガス協会のデータを参考にご紹介します。

1、東京都 : 518円
2、神奈川県 : 535円
3、愛知県 : 582円
4、埼玉県 : 526円
5、福岡県 : 606円

となっています。
ちなみに販売量のもっとも少ない鳥取県の価格は641円となります。
残念ながら販売量が多ければ、従量単価も安くなるのかというとそうではなく、販売量が多い地域でも従量単価は高い地域もあります。

そしてデータから言えることは、関東地域であれば単価は安くなり、関東から離れると単価は高くなる傾向にあります。
ランク外の地域の単価は千葉県525円、栃木県554円となります。
関東から遠い地域だと北海道754円、沖縄県612円とやはり高い値段です。

都道府県別相談件数

実際にプロパンガスの値段は上記のようになっていますが、地域によって価格に違いがあり、安い地域もあれば高い地域もあります。
価格にばらつきがあるので、利用者の中には高いと思いプロパンガス協会に相談するような人もいます。
その相談件数を見ると、

1、埼玉県
2、千葉県
3、神奈川県
4、栃木県
5、群馬県

となっており、販売量3位の愛知県は7位の件数でした。
やはり販売量が多いと、それだけ利用者も多いので、高いと感じて相談する人も比例して多くなる傾向にあります。

⇒プロパンガス料金消費者協会が提示する適正料金とは?

何故関東圏だけが安いのか?

関東圏

プロパンガスの相場を見ると、関東圏だけが安くなっており、他の地域よりも100円以上も安い場合もあります。
需要が多ければ自然と値段は安くなるでしょうか?

残念ながら、業者側が自由に価格を決められるプロパンガスでは、需要が増えれば儲けが増えるだけであり、適切に消費者には値段として還元はされません。

なぜ関東圏だけ安いのかは大きな理由があり、1997年に制定された液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律(通称液石法)が改訂されたことに始まります。
この法律は、液化石油ガスの取引を公正にすることを目的として設立されました。

それによりプロパンガスの販売業者は、消費者に価格を透明化することが求められたのです。

法改正後に透明化して自由化が行われたのは関東圏のみであり、そのために関東一帯のプロパンガスの値段は他の地域よりも安いのです。

ただしこれにも、低価格化して消費者を獲得する企業と、法改正以前の価格を維持する企業の2社に分かれています。
また低価格にするような業者でも、突然の値上げを行うようなところもあります。

都市ガスと比べて

プロパンガスはアパートやマンションの賃貸物件だと、ボンベなどの設備を事業者が負担して設置するので、その事業者と賃貸物件オーナーが独占契約して、特別料金で契約をして利用してもらうようなケースがあります。

どうしても都市ガスに比べると設備投資費用が高くなるのでその分が値段に反映されます。

都市ガスは家庭までガス管を通してガスが供給されますが、プロパンガスの場合はガス基地からタンクローリーで事業者の基地まで運び、そこでボンベに詰め込んで家庭までボンベを運ぶという作業が必要となります。
ボンベに詰めて運ばないといけないので、設備費が多くかかるのです。

⇒プロパンガス料金が高い理由は?余計に支払っている可能性も!

これからのガス業界

バインダーを持った作業員

ガス業界は、自由化が始まりますので大きく変化していきます。
これにより消費者は選択肢の幅が広がり、より安いガスを使うことが出来、ガス会社同士で価格競争も始まります。
⇒ガス自由化になればプロパンガスは値下げされるの?

ただし売り上げは下がっていく可能性はあり、日本は高齢化により売り上げ減少は確実です。
これにどう対応していくのかが1つの問題です。

エネルギー事情もクリーンなエネルギーが求められる傾向にあり、再生可能エネルギーなどが注目されています。
そのような中でガス業界がどのように関わっていくかも注目されるところです。

日本は島国として、ガスのインフラをどのように整備していくかも考慮する点であり、どうしても天然ガスは輸入に頼らないとならないので、海外とのネットワークなども作っていかなければなりません。

今後ガス業界が生き残っていくためには、価格の透明化や公正化なども必要ですが、さらにはどのような付加価値を付けていくかも、大きな課題となっています。

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