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プレスリリース

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電力自由化サミットジャパン2016のご報告

電力小売完全自由化が始まって3ヶ月が経過した中、国内の電力事情はどのような変化を実感し、将来をどのように描くのか。電力自由化にとって重要な役割を持つ経済産業省、新電力、そして電気料金比較サイトが手応えと意見を交わし合う「電力自由化サミットジャパン2016」を7月28日(木)大手町サンケイプラザにて開催いたしました。

第一部:基調講演Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

電力自由化サミット2016~基調講演~

基調講演Ⅰ「我が国の電力自由化の現状と今後について」

電力自由化サミット2016~基調講演1~

講演:経済産業省 資源エネルギー庁 次長 多田 明弘 氏

電力自由化サミットジャパン2016が電力自由化が歩んできた道のりとこれから迎える次のステップ、電力小売完全自由化がスタートした現在発生している問題と解決についてなど、資源エネルギー庁の視点から電力自由化の活性化に向けた展望をお話いただきました。

日本は所有権分離ではなく法的分離の形態を取るに至ったこと、海外の事例を参考に料金規制撤廃に経過措置を設けたが将来的に全てを撤廃する予定など、電力自由化を効率的に進めるという立場を改めて説明し、電気の安定供給のための原子力発電・環境に優しいエネルギー開発を実現していく必要性に触れています。

基調講演Ⅱ「海外事例から見る電力会社と顧客の新たな関係/電力デジタル化の将来」

電力自由化サミット2016~基調講演2~

講演:一般社団法人エネルギー情報センター 理事 江田 健二 氏

電力自由化で変化した電力会社と消費者の関係性、そこで求められるものや新しいビジネスチャンスについて、海外の事例を参考にしながら紹介していただきました。選択の自由を得た消費者と共に新たなサービスを作り上げていく重要性、ビジネスのヒントを得る方法などが示されています。

さらに現在のIT分野、デジタル技術の発達を受けて電力インフラが発展しうる方向性などを考察し、新たなビジネスチャンスが生まれる余地の多さをお話いただきました。

基調講演Ⅲ「比較サイトから見る消費者の傾向」

電力自由化サミット2016~基調講演3~

講演:株式会社グッドフェローズ 代表取締役社長 長尾 泰広 氏
電気料金比較サイト「タイナビスイッチ」を運営する中で得た情報やアンケート結果を紹介し、電力自由化における電気料金比較サイトの立ち位置と目指すべき姿、新電力各社との共生関係の重要性についてをお話いただきました。

「タイナビスイッチ」のユーザーを対象に行ったアンケートでは、乗り換え先を考える際に既存電力会社・新電力のこだわりを持たない方が多数を占めることが判明。公正・中立・精密をキーワードに、新電力と消費者をつなぐ手段となりうること、価格などの限られた比較方法しか持たないことの問題について指摘しています。

経産省・新電力4社・比較サイトの今後は?

電力自由化サミットジャパン2016の第二部としてパネルディスカッションを行い、現在の感想や意見、今後の展望を明かしました。

電力自由化サミット2016~パネルディスカッション~

東急パワーサプライの場合

電気の初売り、セレモニー、ゆるキャラの作成と名前の公募など、「異業種からの参入」であることを強調して差別化を図るアプローチを行っており、中でもゆるキャラ名は1万件もの応募が集まるなどの注目度をもつ東急パワーサプライ。

東急沿線に住む消費者を中心に獲得する東急パワーサプライらしい切り口で東京電力、東京ガスの電気の顧客獲得率と世帯数を分析しており、様々な立場や切り口で分析を進めることが新電力の進展に繋がるとしています。

また東急パワーサプライは電力以外の付加価値に「新しい生活体験をエネルギーと共に」供給するとし、今夏は「夏の電気バカンス大作戦」と題して家庭の電気を休ませると特典がもらえるクールシェアイベントを複数実施しています。今後は「ウォームシェア」と題した暖房にまつわるキャンペーンを予定しているとのことです。

MCリテールエナジーの場合

ローソンと三菱商事の合弁会社であるMCリテールエナジー。「安心」「嬉しい」「分かりやすい」の価値観を展開し、株主である三菱商事、電気の買い物を付加価値の力で嬉しい・楽しい物にすること、契約を分かりやすくする・縛らないことがユーザーへのメリットだという考えを持っています。

一般的に電力の消費量が多い家庭は経済的メリットを提供しやすく、電力会社にとっては収益の柱となる存在としており、利益の薄い低消費層多消費層・裕福層ばかりが新電力に集中すると利益の薄い低消費層の電気代値上がりに繋がる「格差社会の拡大」を危惧しているとのこと。

MCリテールエナジーは誰が契約してもメリットが得られる電力会社であるために「電気代」「ポイント(Ponta)」「ローソンの特典」を活用し、赤字になりうる低消費層も受け入れるとしています。

また、電力供給サービス名を「ローソンでんき」ではなく「まちエネ」とした裏話が明かされました。(ヒント:略称)

アイ・グリッド・ソリューションズの場合

スーパーで食品を買うように、スーパーで電気が買える。エネルギーを身近にして新しい生活体験を付加価値として提供する「スマ電」は提携先のスーパーが店舗ごとに独自キャンペーンを打つことも可能で、いつものチラシで電気の特売を告知する・電気と食品類の買い物にポイントが付与される・日用品がプレゼントされるなど、生活に密着した新しい体験とお得さを付加価値としています。

ブランド玉子を毎週1パック、12週に渡ってプレゼントされるという特典が話題になりましたが、「毎日使うものだから嬉しい」など反響も大きかったとのこと。ひと月の節約金額が1,000円に満たないことが多い中で、削減できる電気代の数十円、数百円をいかに魅力的に感じてもらえるか。お肉が今日は何十円安いといった判断を重ねるスーパーマーケットの場を活かしたPRを行っていくとのことです。

みんな電力の場合

「コンセントの向こうの顔が見えますか?」をコンセプトに、「顔が見える電気」を提供しているのがみんな電力の特徴です。農業と平行して太陽光発電を行う農家の方から電気を購入し、基本料金の一部が応援金として支払われることで消費者が各発電所を能動的に「応援」できることを重要な付加価値としています。

再エネをひたすら推すのではなく、金銭で還元するのでもない、これまで一方的に供給されるだけだった電気との関係性に変化を与え、楽しさを提供すること。この狙いは好きな発電所を選んで応援できることにあり、発電所や地域の応援はもちろん人と人とを電気で繋げるなど、ITとエネルギーを用いて新しい生活体験が可能だということを示しています。

今後はミュージシャン、アイドルと電気で繋がり、チャットや音楽など特別な繋がりをも特典に組み込むソーシャルな試みを予定しているとのことです。

いずれも「付加価値」に焦点

今回のディスカッションに登壇した4社の新電力はいずれも電力の安さではなく付加価値に重点を置いたサービス展開をしており、価格勝負に出られない新電力はどうやって消費者にアピールするかというところが大きなポイントとなっています。

電気料金比較サイトに求める役割とは

国内外のユーザーは電気料金比較サイトを使って情報を集め、電力会社を変更するという動きが広まりつつありますが、新電力の立場から見える課題点についても意見が交わされました。

アイ・グリッド・ソリューションズ 秋田氏
「比較サイトを経由しての申し込みという行動の認知度が高く、比較サイトで上位に上がらない新電力は地域コミュニティを中心に支持を集めないと。地域コミュニティとネットをいかに融合するかが課題。価格以外にも比較軸・提案軸を増やし、付加価値の実体験をシェアできるコミュニティサイトが増えてくれると良い。」

MCリテールエナジー 松永氏
「比較サイトを利用するのは当たり前。ただし比較サイトが広告料で運営されている以上、公正性について消費者も意識しなければならない。(各メディアに向けて)価格だけでなく企業姿勢も含めて紹介してくれると非常に嬉しい。」

MCリテールエナジー 松永氏は先の議題においても多消費層が偏ることで低消費層の電力会社が電気料金の値上げを避けられなくなる「格差社会の拡大」を懸念しており、価格だけの比較に依存する状況を避けたいとしています。

比較サイトと電力会社は長期的に共存・共栄の関係を築いていくことも重要なことで、料金プランを迅速にシミュレーションできること、各電力会社のアピールポイントを掘り下げて伝えていくことが求められています。

再エネの関心が高くてもFITの認知度は低い

電力会社が電源構成を開示する際、固定価格買取制度の適用を受けている電気は「FIT電気」と区分して補足説明を併記することをガイドラインとして定め、公正を期する体制をとっているもののFITそのものの認知度が低いために情報が正しく伝わりにくい状況にあります。

グッドフェローズが提供する料金比較サイト「タイナビスイッチ」にて行ったアンケート結果にも現れましたが、一般消費者は発電方法に再生可能エネルギーを望む傾向が強いもののFITに関する知識が少なく、消費者に伝えることの重要性が意見として上がりました。

今後の戦略と抱負

電力自由化サミット2016~今後の戦略と抱負~

東急パワーサプライ 村井氏
「10年後、20年後に異業種参入によって電力の多様化ができて良かったと思ってもらいたい。原価の大部分が仕入れの状況で、将来に渡って値上げをしないために体力を付けたい。」

MCリテールエナジー 松永氏
「電力小売は想像を絶する薄利の世界。広告宣伝費よりは顧客獲得・最大限の還元に努めたい。」

アイ・グリッド・ソリューションズ 秋田氏
「地域を活性化するソリューションの提供。電気の卸売市場が高騰するタイミングにスーパーへ来店してもらうピークシフトによって電力の卸価格高騰時に電気の仕入れ量を減らせて、お客様は来店によるコミットが貰える。3者WINの仕組みで地域活性のコミュニティを作りたい。」

みんな電力 大石氏
「発想を自由に、みなさんの想像の外にあることを提案していきたい。電力自由化講座、理想の電力会社を作るワークショップなどを継続的に行い、参加の機会としている。市場が細分化するなかで今までの流通チャネルとは異なるチャネルで電気の流通を考えていきたい。どういう価値を提供していくかも話していきたい」

グッドフェローズ 長尾氏
「来年の都市ガスの自由化も含めたエネルギーのマーケットプレイス、プラットフォームになりたい。マーケットリサーチやシミュレーションなどを通じてエネルギーの総合カンパニーを目指す。」

経済産業省 資源エネルギー庁 電力市場整備室長 小川氏
「我々は戦後最大の改革のまっただ中に居り、会場に居るみなさんを含めた一人ひとりが参加することに大きな意義がある。切り替えで安くなることに光が当たりがちだが、これを機会にエネルギー、それ以外にも新しいライフスタイルに還元してくれるきっかけになることに意義がある。」

電力自由化サミットジャパン2016の開催概要

名称:電力自由化サミットジャパン2016
日時:2016年7月28日(木)13:30~17:15

〈 ご挨拶 〉13:30~13:35
株式会社経済産業新報社 代表取締役社長 高橋成知 氏

〈 第一部 〉13:35~15:15
基調講演Ⅰ「我が国の電力自由化の現状と今後について」
経済産業省 資源エネルギー庁 次長 多田 明弘 氏

基調講演Ⅱ「海外事例から見る電力会社と顧客の新たな関係/電力デジタル化の将来」
一般社団法人エネルギー情報センター 理事 江田 健二 氏

基調講演Ⅲ「比較サイトから見る消費者の傾向」
株式会社グッドフェローズ 代表取締役社長 長尾 泰広 氏

〈 第二部 〉15:30~17:15
「電力自由化パネルディスカッション~新電力会社の戦略と展望~」

司会者
一般社団法人エネルギー情報センター 理事 江田 健二 氏

登壇者
経済産業省 資源エネルギー庁 電力市場整備室長 小川 要 氏
株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ エネルギープラットフォーム事業本部 本部長 秋田 智一 氏
MCリテールエナジー株式会社 代表取締役社長 松永 典生 氏
株式会社 東急パワーサプライ 代表取締役社長 村井 健二氏
みんな電力株式会社 代表取締役 大石 英司 氏
株式会社グッドフェローズ 代表取締役社長 長尾 泰広 氏

〈 懇親会 〉17:30~19:00

主催:株式会社経済産業新報社
後援:経済産業省
協力:一般社団法人エネルギー情報センター、株式会社アセットレボリューション、一般社団法人 日本排出量取引支援機構
運営:JNEA(ジャパン・ニューエネルギー・アソシエーション)
運営事務局:株式会社ベイニッチ
会場:大手町サンケイプラザ4Fホール 東京都千代田区大手町1-7-2
URL:http://japan-nea.org

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