広島県在住一家の電気料金は?中国電力以外の料金比較

“電力会社を選べるようになり各社が参入してくる中、中国電力もさまざまな電力プランを提供しています。広島県在住の方にとっては、選択肢が一気に広がっています。この状況では、どの会社とどのプランで契約した方が節約できるのか分からないでしょう。
そこで、今回は、ある一家の電気料金についてシミュレーションを行った結果から見える比較手法を紹介します。
⇒電力自由化はシミュレーションで失敗する?
広島県民の電気代の推移のしかた
広島県の気候は、1月が一番寒く8月が一番暑くなるという特徴があり、特に寒い日や暑い時期には暖房や冷房をよく使うため、電気代の請求が来る2月と9月の支出が増えがちです。さらに、広島県は全国と比較しても冬季の日照時間が短く、照明を使う時間がどうしても長くなってしまいます。したがって、冬の間の電気代は夏よりも高くなりがちです。それでも、広島県民の電気代は全国的に見ても安いエリアに属しています。
電力自由化による広島県民への影響
電力自由化により、広島県民の利用できる電力会社は7社へと拡大することになり、料金プランや新たなサービスによって満足度に大きな差が生まれるでしょう。広島県民の電気代は特に安いのですが、さらに安くなるプランはもちろん、充実した特典付きのサービスが提供されることも予測できるのです。したがって、それぞれの家庭にあったプランを検討することが重要になります。
⇒電力自由化とは?
3人家族世帯の場合を比較
ある3人家族を例に、まずは実際に試算してみましょう。
家族構成
タイナビ一家は、主婦のハナコさん、夫のヒロトさん、1歳の息子さんの3人家族です。
住まい
対象となるのは、広島県広島市中区の一戸建てのお住まいになります。オール電化住宅のため、光熱は全て電力です。現在のところ、太陽光発電システムは設置していません。
契約状況
現在は、中国電力と従量電灯Aの30Aで契約しており、2月の使用量は300kwhで電気料金は8,018円でした。
生活状況
ハナコさんとヒロトさんは交代で息子さんを保育園に預け、どちらも週5日間はフルタイムで働く共働き家庭です。忙しいタイナビ一家ですが、夕食は必ず全員そろって食べています。まだ息子さんが小さいため、週に2日ある休日は家族そろって過ごすようにしているそうです。
このため、昼間の電気使用量は少ないですが、夜間は多くなります。ハナコさんもヒロトさんもエコ意識が高く、無駄な電力は使わないようにし、できる限りクリーンな電力を使いたいと考えているそうです。
試算の結果
現在のプランの場合(中国電力株式会社従量電灯A)だと、次のようになります。
基本料金 | 0円 |
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年間想定電気代 | 約70,302円 |
それでは、他のプランではいくらになるのでしょうか。広島県で利用できる各会社の提供するプランで契約した場合のシミュレーション結果は以下のとおりになります。
中国電力ぐっとずっと。プランナイトホリデーコース
基本料金 | 0円 |
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年間想定電気代 | 約65,468円 |
年間想定節約額 | 約4,834円 |
夜間と休日の電気料金が安くなるプランです。主な電気の使用を夜間や休日にすることで、節約できます。1契約につき、最低月額料金が1,620円で、1kWhあたりの電気料金は、夏期のデイタイムが40円15銭、夏季以外のデイタイムでは36円47銭、ナイトタイムは17円81銭、ホリデータイムは17円81銭です。
中国電力ぐっとずっと。プランスマートコース
基本料金 | 0円 |
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年間想定電気代 | 約69,006円 |
年間想定節約額 | 約1,296円 |
電気の使用量が少なく、特に月400kWh以下で、時間帯を気にせず使用したい場合にお得になるプランになります。1kWhあたりの電気料金は、 15から120kWhまで20円34銭、120kWhから300kWhまでは26円90銭、300kWh以上は28円98銭です。
HTBエナジー株式会社たのしいでんき中国もみじプラン
基本料金 | 0円 |
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年間想定電気代 | 約66,804円 |
年間想定節約額 | 約3,498円 |
どのアンペア数で契約しても、一般の電力会社が提供する電気料金よりも5%の割引保障をしています。1kWhあたりの料金は、15から120kWhまでは19円33銭、120kWhから300kWhまで25円56銭、 300kWh以上は27円54銭です。
株式会社エイチ・アイ・エスたのしいでんき中国もみじプラン
基本料金 | 0円 |
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年間想定電気代 | 約66,804円 |
年間想定節約額 | 約3,498円 |
HTBエナジー株式会社と同グループが提供しているプランで、料金やプラン名も同じになります。しかし、旅行と同時に電気の申込みをすれば、H.I.S実施のツアー限定で1世帯につき海外旅行3,000円、国内旅行1,000円の割引が受けられる特典付きです。(旅行割引は実施されていない時期もあります。)
⇒電気料金の節約は「アンペアの見直し」がポイント!
イーレックス・スパーク・マーケティング株式会社従量電灯A(中国エリア)
基本料金 | 330円26銭 |
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年間想定電気代 | 約69,810円 |
年間想定節約額 | 約492円 |
電気使用の時間帯や曜日に関係なく、使った分に応じた料金になります。1kWhあたりの電気料金は、16kWhから120kWhまでは20円34銭、121kWhから300kWhまでは26円66銭、301kWh以上は27円24銭です。
株式会社日本エコシステムじぶん電力プランA(中国エリア)
基本料金 | 0円 |
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年間想定電気代 | 約69,867円 |
年間想定節約額 | 約436円 |
太陽光発電を設置していない築20年以内、2階建てまでの戸建ての場合、太陽光発電を無料で設置してもらうことができます。停電時には非常用電源を確保することが可能です。また、契約期間の20年満了後の太陽光システムは無償で譲渡してもらうことができます。
1kWhあたりの電気料金は、120kWhまでは19円84銭、12kWhから300kWhまでは25円90銭、300kWh以上は27円48銭です。
KDDI株式会社でんきMプラン(中国エリア)
基本料金はアンペア数によって変わります。
10A | 291円60銭 |
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15A | 437円40銭 |
20A | 583円20銭 |
30A | 874円80銭 |
40A | 1,166円40銭 |
50A | 1,458円 |
60A | 1,749円60銭 |
年間想定電気代 | 約70,452円 |
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年間想定節約額 | 約-150円 |
携帯電話会社であるKDDIの提供するプランです。auスマホとセットで契約すると、auでんき料金の最大5%分がWALLETプリペイドカードにチャージされます。最低月額料金は308円88銭です。1kWhあたりの電気料金は120kWhまでは17円12銭、120kWhから300kWhまでは22円62銭、300kWh以上は25円56銭になります。
試算結果からの比較
ほぼ全てのプランで電気料金は安くなります。しかしながら、携帯電話とのセット契約による割引などは試算の中に含められておらず、純粋な電気料金のみでの比較になっているので注意が必要です。したがって、auでスマートフォンを契約している方は携帯料金と組み合わせてみるとお得になる可能性は十分にあります。
また、タイナビ一家のようなエコ意識が強い場合は太陽光発電システムが無償で利用できるプランがライフスタイルに合うでしょうし、旅行がお好きな場合には旅行代金の節約ができるなど、それぞれのプランの独特の良さがあるのです。
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