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ガス自由化

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一般社団法人日本ガス協会が取り組んでいる3段階の政策とは

日本ガス協会

日本ガス協会は1974年10月に発祥して、1952年6月に社団法人となり2011年4月に現在の一般社団法人となりました。 家庭用のガスには都市ガスとプロパンガスがありますが、一般社団法人日本ガス協会は色々な地域の様々な都市ガスの会社が加入している団体のことです。

この都市ガスの団体がどのような取り組みをしているのか、ガスについてどんな展望を持っているのかを知ることで、今後、都市ガス会社はどのように動いていくのか予想できる部分があるでしょう。

また昨今は、オール電化など電気を使った生活が主流のように思えますが、ガスを使った生活とはどんなものなのか見ていきたいと思います。

一般社団法人日本ガス協会とは?

所在地:〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-15-12 日本ガス協会ビル

日本ガス協会は、都市ガス供給会社からなるガス協会の団体のことです。重要なのはプロパンガス会社は含まれておらず、都市ガスの会社というところですね。現在の会員数は、私営事業者180、公営事業者33社の計213事業者が正会員となっています。

協会では天然ガスを主体として温暖化対策に務めると当時に、低炭素社会の実現を目的に活動しています。

組織構成

正会員による総会は、3部門構成となっています。 この専門委員会で、重要事項の審議をおこなっています。 なお特別委員会は、外部有識者(官庁、学識者)の協力と参加で構成されています。

第1種専門委員会(常設委員会)
総務委員会
企画委員会
業務委員会
公営企業委員会
製造委員会
供給委員会
保安対策委員会
技術開発委員会
環境委員会
第2種専門委員会(特定問題処理のための委員会)
熱量変更調整員資格認定委員会
天然ガス自動車普及推進委員会
エネルギー利用多角化推進委員会
特別専門委員会
ガス工作物等技術基準調査委員会
ガス導管更生修理工法評価委員会
天然ガス自動車保安対策委員会
CNGV高圧ガス設備保安対策委員会
水素ネットワーク構築導管保安技術調査特別専門委員会

窓口業務

事務局は7部門で成り立っており、窓口業務をおこなっています。

組織構成
総務部
企画部
業務部
技術部
技術開発部
エネルギーシステム部
環境部
事務局

来年には都市ガスの自由化も始まるので、一般社団法人日本ガス協会の取り組みについて見ていきたいと思います。

2030年を目標に天然ガスの普及拡大

日本ガス協会では国と一体となり、3段階に分けてエネルギー政策の見直しを検討しています。

3年以内
多様なガスシステムの導入による節電や省エネ
停電や災害時のセキュリティ対策の強化
2020年まで
天然ガスへのシフト推進や資源の確保、ネットワーク整備
再生可能エネルギーの導入促進
2030年まで
コージェネレーション、ガス空調、天然ガス、家庭用燃料電池、天然ガス自動車の普及拡大と 水素社会への取り組み

都市ガスの団体なので、提供している都市ガスについての取り組みが主だと思っていましたが、天然ガスなど環境にやさしいエネルギーの普及にも取り組んでいるのですね。
その他、ウィズガスという取り組みも行っています。

ウィズガスとは

オール電化に対抗するワードで、オール電化の影響でつい電化思考に偏りがりな消費者を食い止めるために、ガスの魅力をアピールしたり、オール電化のようにほとんどをガスで賄うこともできることを推進しています。ウィズガスとは、日本ガス協会と全都市ガス事業者の狙っていきたいコンセプトを表したワードです。

ウィズガスでは、化石燃料と比較すると二酸化炭素などの有害物質が発生しない環境に優しい天然ガスを推奨しています。 日本では欧米よりも天然ガスの使用頻度が高くこれからも期待されているエネルギーです。

日本ガス協会は天然ガスで省エネ対策

日本ガス協会では、省エネと節電を目的にした機器の普及に務めています。

エコウィル

ガスでは、天然ガスを使用したマイホーム発電、エコウィルがあります。 エコウィルは天然ガスで発電するときの熱で、お湯や暖房も作ることが可能な家庭用のガスコージェネレーション方式です。 まかないきれない電気は、電力の会社から購入します。 既存の給湯器と比較すると省エネ約30%、二酸化炭素排出量は約40%も抑えることができます。 太陽光発電を組み合わせることで、自宅での発電量を増やすことが可能です。

エネファーム

家庭で発電とお湯を作ることができる家庭用燃料電池です。 こちらも太陽光発電と合わせて使用することができます。 エネファームは、2015年時点で15万世帯に導入されています。

ガスの冷暖房システムって知っていますか?

“給湯器”

今まで、夏のエアコンや冬の電気ヒーターなど、冷暖房は電気を使うイメージが大きいと思います。しかし、ガスを使った環境に優しい冷暖房もあるんです。ガスによる冷暖房は、省エネ法という法律でも推奨されている程なんです。

ガスは危険、というイメージがあるかもしれませんが、地球にやさしいシステムだとすると少し興味が湧いてきませんか?
どういった冷暖房方法なのか見ていきましょう。

まず初めに理解しておかなければならないのは、ガス一本で冷暖房をするのは不可能であるということです。 これは今まで電気のみで冷暖房していましたが、真夏の猛暑のピーク時など電気の使用量が異様に大きくなる現象がありました。しかしガスを用いると、ガスを用いて冷暖房をするために電気は必要ですが、ガスのエネルギーを使うので、電気の使用量が大幅に削減できるのです。

これにより、電気料金が下がったり、契約のアンペアも下げれる可能性もあります。正式にはガスを用いることによって、電気料金を下げる方法と理解しておいてよいかもしれません。

そんなガスによる冷房は、どの程度普及しているかご存知でしょうか。まだ、オール電化の方が有力ではある現状ですが、少しづつガスによる冷房も普及してきているようです。
2005年の契約件数は約38000件であるのに対し、2014年では約45000件にまで増えました。 来年に控えているガスの自由化によって、そのうちガスによる冷暖房も有力になってくるのでしょうか?
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日本ガス協会もおすすめ「ガス空調」の種類

ガス空調

日本ガス協会がガスを使った空調など、ガスを生活に普及させることに努力していることを説明しました。ガスを使った冷暖房について少しおわかりいただけたと思いますが、ガス使った空調にも種類があります。

なんとなく名前くらいは聞いたことがあるかもしれませんが、ここではガス空調の種類についてご紹介しましょう。

ナチュラルチラー(ガス吸収式冷温水器)

ナチュラルチラーとは水が蒸発する時に発生する気化熱を利用して、冷水を作るシステムとなっています。水は蒸発する時に、水分を臭化リチウムに吸収させ液体の水に再生をしています。この時にガスの熱を使うことで、フロンを全く使用しないで冷暖房を行うことができるようになります。

ガスヒートポンプ

ガスヒートポンプの名前は、電気の契約を選ぶ時などに名前が出てくることがあるので、ご存知の方もいるかもしれません。

こちらは液体が気化する時と気体が液化する時の、熱の移動を利用しているシステムとなります。一般的に液体が気化する時は周囲から熱を奪い気体となりますが、逆に気体が液体になるときは熱を発生して液体になると言われています。

この性質を利用して冷暖房を使うときに利用しようと考えられました。ガスヒートポンプは、この液体と気体を交互に圧縮したりする機械のことで、機械の稼働をガスのエネルギーで行います。

電気式ヒートポンプの消費電力と比べ、ガスの消費電力は約1/10で済みます。

日本ガス協会は食育の事業まで?

“料理”

日本ガス協会ではこれだけにとどまらず、ガスを広く普及できるように取り組んでいることもあります。全国に点在している料理教室ABCクッキングスタジオはご存知でしょうか。ガラス張りの外から見える教室など、美味しい料理やおやつの作り方を教えてくれる料理教室です。 このクッキングスタジオの一部にガスコンロを置いて、ガスコンロを活用した調理方法や小学生向けの全国親子クッキングコンテストを実施するなどしています。

ガスの調理や、ガスコンロが少なくなり、IHのコンロなどが増えるなか、こうした取り組みをし、子供の頃からガスに馴染む機会を与えることで、ガス縮小現象を食い止めていることがわかりますね。

日本ガス協会のその他の取り組み

打ち合わせ

主なガス普及のための取り組みをご紹介しましたが、そのほかにもありますのでご紹介していきます。

テレビCM

番組のある地域で、比較的大きいガス会社のCMを流しています。BS11では、グッチ裕三さんを起用して全国向けのガスCMを流していました。

Web限定ARアニメ公開

PCやスマホから見ることができる、エネファームをテーマにしたアニメがWebで公開されています。 未来から来たヨウと現代の那海が繰り広げるアニメ作品です。 アニメを通じて、エネファームについて詳しく理解を深めることができます。

岡山ガスの取り組み

ここでは、一般社団法人日本ガス協会会員の岡山ガスの取り組みのご紹介をします。

期間:平成28年6月後半頃
イベント実施:各地域のスーパーや店頭でSiセンサーのコンロを展示販売しています。最新のガスコンロに触れることができ、体感することができるイベントです。コンロを使った料理やお菓子のご紹介もしながら、最新のコンロの特徴を説明しています。

こういった取り組みをすることで、ガスの良さをもっと知ってもらい、もっとガスを生活に取り入れてもらおうという取り組みをしていることがわかります。
最新のガスコンロを家電量販店ではなく、ちょっと寄ったスーパーで体感できる、というのも気楽に知ることができよいのでないでしょうか。

おわりに

「電気の方が手っ取り早く便利そう」と思っていた人も、ガスを使った環境に優しい生活の選択もあることがおわかりいただけたのでないでしょうか。

しかしそんなガスを使ったクリーンな方法でも、ガスだけでは稼働しないこと、やっぱり電気の力を借りなければならないけれど、それでも電気の使用料が減ったり、地球にやさしい方法に変化することができることなど考えるとやはり電気とガスは両方補い合うことで、より地球にやさしくなっていく感じがしますね。

来年にはガスの自由化も始まるので、電気だけでなくガスについても考える必要性が出てきます。既に今、ガスは一切使用していない家庭もあるかもしれませんが、ガスの良い点も見直して、再度検討するのもよい機会でしょう。
ガスと電気、両方の良い面を知って、よりよい選択をしていけるよう役立て欲しいものです。

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