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ガス自由化

ガス会社によってガスの調達方法は違う?

タンカー

一般ガス事業者(LPガスとは分けて考えます)の数は、少し古いデータになりますが、2013年の経済産業省の調べによると全国で200を超える程度です。
これらの一般ガス事業者は、その規模や自社でのLNG(液化天然ガス)受け入れ基地の有無などによって、ガスの調達方法が異なります。

今回は、一般ガス事業者、LPガス会社の調達方法はどのようなものがあるのかをご紹介していきますね。

大手一般ガス会社の場合は、ほぼ「自社輸入」

東京港

大手一般ガス会社とは、東京ガス、大阪ガス、東邦ガスの3社を指しており、ガスの販売量シェアは、一般ガス事業全体の7割を占めています。
これら大手3社は、ほとんどのガスを海外から自社で輸入しており、海外から大型タンカーで輸入したLNGを直接貯蔵し、必要に応じて再ガス化したLNGを需要家へ供給できる大規模な「LNG一時受入基地」を持っています。
この大きな貯蔵タンクを利用し、自社の客先はもちろん、他のガス会社にLNGを卸売しています。
⇒2017年 ガス自由化で何が変わる?

地方一般ガス会社の調達ルートは4種類

四日市工場

上記の大手一般ガス会社以外の「地方一般ガス会社」は、調達ルートが4つあり、ガス会社によってそのルートを使い分けています。

海外より直接輸入

北海道瓦斯、仙台市ガス、静岡ガス、広島ガス、西部ガス、日本ガスの6社は、大手ガス会社よりも規模や基地の数は劣るものの、LNG一時受入基地を1~2か所保有しており、直接海外からLNGを輸入し、気化して需要家やガス小売り会社へと卸売を行っています。
これら6社で、一般ガス事業のシェアを1割程度占有しています。

ガス卸売業者から原料を購入

一般ガス事業者の中には、ガス卸売会社から、海外から輸入したそのままの状態のLNGを、原料としてローリーやタンカーで液のまま調達し、自社の施設で気化して需要家へとガスの供給を行っているところもあります。
こういったガス会社は、LNG一次受入基地と離れているか、導管の供給網がしかれていない地域にガスを供給しているという事情があり、ガスのままの購入は難しいため、このような形態をとっています。

ガス卸売業者から導管を通じて「製品ガス」購入

一般ガス事業者のうち、自社で海外から輸入できるLNG一次受入基地をもたない会社は、ガスの卸売業者の導管と、自社の導管をつなげ、製品の状態(気化しており、すぐにガスとして使える状態)のガスを調達し、自社のタンクへ貯蔵して、需要に応じて供給しています。
会社によっては、海外からの輸入されたガスではなく、国産の天然ガスを購入しているところもあります。

ガス事業者以外の会社から購入

工業の副産物として、ガスが作られる場合もあり、こうしたガス事業者以外から生まれたガス(副生ガス)を購入し、需要家へと供給している一般ガス事業者もあります。
その場合、ガス事業者以外からだけでは足りない分のガスを、国産の天然ガスや他のガス事業者からのガスを購入し、まかなっていることも少なくありません。

国産の天然ガスを販売している業者も

ガスタンク

一般ガス事業者の中では国産の天然ガスを、ガス導管を通じて調達し、需要家へ販売している業者もあります。
国産天然ガスの主な産出地は、新潟県、千葉県なので、国産天然ガスを利用する企業が関東から甲信越地方にかけて集中しているのが特徴です。

ガス市場での国産の天然ガスはわずか3%程度のシェアで、ほとんどの天然ガスを海外からの輸入に頼っている状況ですが、国産天然ガスの貯蔵タンクと導管がつながっており、供給可能な地域に関しては、天然ガスの供給のうち、国産ガスを供給している割合が高くなっています。
⇒ガスの自由化のメリットとデメリットには何がある?

LPガス(プロパンガス)事業者の調達方法は一般ガスと異なる構造

ガスボンベ

LPガスの調達方法は、一般ガスが様々な調達手段があるのに対し、物流がシンプルです。
需要家へとLPガスを供給しているのは「LPガス小売り事業者」ですが、それらの業者はすべて卸売業者から、ガスボンベに充填されたLPガスを購入しています。

LPガスは、海外からの輸入原料と、化学産業により副産物としてLPガスの原料が販売されたものは、22社ある元売業者がすべて購入し、LPガスの卸売業者や電力会社、産業用と割り振られるしくみで、上流から下流工程までが分かりやすくなっています。

事業者ごとの役割が決まっているガス市場

ビジネス

今回ご紹介した通り、ガス事業者のうち、天然ガスやLPガスの原料を大量に仕入れているのは一部の大手企業に限っており、ほとんどが自社での輸入や生産能力のない会社から成り立っています。

一見すると、ガスの原料を大量に仕入れられる大手のみが独占状態で市場を動かしているようにも見えますが、ガス小売りを行っている事業者は、大手のどのガス会社からガスを調達するかを自由に選べるため、一社のみが市場を独占するようなことはなく、むしろ競合しあいバランスの取れた状況と言えます。

それを裏付けるように、海外からの天然ガスの輸入費用は増加し続けているにも関わらず、大手ガス会社の卸売価格は下がっていっており、安価なガス卸売りが追い風となって、新規にガス事業に参入した事業者も競争力を持ち、ガス市場におけるシェアが年々伸びています。

2016年の4月より、電力の小売り自由化もスタートいたしましたが、私たち需要家としては、大手が独占していたかつての電力市場には戻らず、ガス市場のように輸入や生産、流通網、小売り事業者それぞれの役割がきちんと機能し、活性化していくことを期待していきたいですね。

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