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ガス自由化

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都市ガス自由化 その仕組みとは?

ガスコンロ

最近人々の間でエネルギーの問題がよく話題に上るようになりました。エネルギーと言えばモノを動かす力のことを言いますが、わたし達ががまず最初に思い浮かべるのは電気とガスではないでしょうか。人々がエネルギー問題で話題にするのもこの二つが多いようです。なぜならこれら二つのエネルギーがわたし達の日常生活に非常に密接に結びついているからです。どれほど密接かといいますと、この二つがなければわたし達の日常生活は1日たりも成立たないと言っていいくらいです。

その電力とガスが自由化されるという話題が最近巷を賑わせています。でもこの問題がなぜ人々の関心を呼ぶのでしょうか。それは電気とガスはこれまでの一部の企業による寡占が続いていたのですが、自由化されると多くの企業が参加して自由競争になるからです。都市ガス販売が競争になると、競争原理が働くため価格の値下げ競争が起こり、その結果料金が引き下げられることが予想されます。人々の関心はこの値下げにあるのです。電気やガスの料金は家計の大きなウェートを占めていますが、自由化によって料金が引き下げられるとそのウェートが小さくなり、その分お金が浮いてきます。

世の中にお金が浮いてくることを喜ばない人はいません。それに電気やガスを使わない家庭はまずありませんから、国民すべてが喜ぶことになるのです。
電力とガスの二つのエネルギーのうち、まず電力が2016年に自由化されます。次いで翌年の2017年には都市ガスの自由化が続きます。今回はいよいよ1年後に迫ったガス自由化について、その仕組みを中心に分かりやすく説明します。

なぜガスは自由化されるのか?

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ガスが自由化されたら新しい仕組みはどうなるのか?これに関する説明する前に、都市ガスが自由化されるのはなぜなのか、その理由と目的について考えてみましょう。

経済産業省や資源エネルギー庁の都市ガスの自由化の目的

日本でようやく自由化に踏み切ろうとしている都市ガス自由化ですが、欧米は電力の自由化同様に、2000年より以前にガス自由化に踏み切っています。それから遅れること20年あまり、なぜ日本がいまガスを自由化しようとしているのでしょうか、その目的はいったい何にあるのでしょうか。

都市ガスが自由化されても、対象になるエリアは都市ガスの導管が通っているエリアに限定されますからメリットが及ぶのは都市ガスエリアに住む人たちだけです。それでもあえて自由化に踏み切るのはエネルギーシステムの改革という大きな目標を掲げているからです。また今回のガス自由化は単に料金を安くすることだけに目的があるのではなく、それよりむしろ付加価値の創造の方によりウェートが置かれているのです。これによって一般消費者にサービス面でも新たなメリットが生まれることを目指しているのです。

エネルギーシステムの改革とは?

都市ガスなどのエネルギー市場はこれまでは縦割りのシステムで運営されてきました。その縦割りの垣根を一掃し、自由化することによって次の二つの目標実現を目指します。

一つ目の目標

ガス事業で日本経済全体を牽引できるような一大産業に成長させるためイノベーションを起こし、革新的な技術の導入や種類の異なるサービスの融合を図る。

二つ目の目標

消費者の利益を向上させるためにエネルギー選択肢の拡大、料金の抑制、安定供給、保安の確保などを図り消費者の利益を向上させる。

ガス自由化では割引プランにいろんなバリエーションが考えられる

男性

ガスが自由化されると電力自由化の場合と同じように、ガス単体の割引だけではなく他と組み合わせたいろいろなバリエーションが考えられます。例えば、「電気・ガス長期契約セット割」、「ガス・携帯・インターネットセット割」などが考えられます。こうしたバリエーションにすれば、ガスだけでは不可能な大きな割引額が実現できます。

ガス自由化にはメリットだけでなくデメリットもある

人々は電気やガスのエネルギーが自由化されると、料金の割引など良いことずくめのように思いがちです。しかし良いことがあれば悪いことがあるのが世の常です。ガス自由化も然りで、メリットだけでなくデメリットも付随することを忘れてはいけません。ここでは予想されるメリットとデメリットを見てみましょう。

ガス自由化のメリット

  • 今より料金が割安になる
  • 消費者がガス会社を自由に選択できる
  • 電気などとのセット割やポイントサービスなど料金メニューのバリエーションが多様になる
  • 従来は不透明であったLPガス業界が、都市ガス自由化によって料金などで透明性を高めさせる

ガス自由化のデメリット

  • 自由化される地域が都市部の一部だけと限定されるため、恩恵を受ける人が限られている
  • 業者の選択は自己責任なので、供給ストップなど不利益も覚悟しなければいけない

これが2017年からのガス自由化の仕組みだ

2017年から自由化される都市ガスですが、その新しい仕組みを知るためには、まず従来型の仕組みを知る必要があります。それを新しい仕組みと比較してみて、初めて新しいものの良さがわかるのです。

従来型の都市ガスの仕組みはこうなっていた

これまで都市ガスを使っていた人は、その仕組みなど何も考えずに、単に地域のガス会社と契約して請求される金額を払ってきただけです。しかし、今回の都市ガス自由化という問題に直面すると、その仕組みの違いを知る必要があります。まず従来の都市ガスの仕組みから知ることから始めましょう。

これまでの都市ガス供給の仕組み

自由化後の都市ガスの仕組みはこうなる

従来の都市ガスの選択は地域にあるガス会社一社と契約する方法だけでした。しかし自由化後は、地域以外のガス会社も選択できます。つまり多くの選択肢の中から料金やサービス面で適した会社を選ぶことができるのです。それは自由化によって都市ガスの仕組みが変わるからです。

都市ガス自由化後のガス管の共同利用とは

ガス自由化の前は、例えば東京ガスのガス管だと東京ガスだけが使用します。これが都市ガス自由化の後には新たに参入してきたいろいろな会社と一緒にガス管を利用することになります。
ガスは規格がきまっているため、同じ規格のものなら品質は同じものですから多数の会社が混じっても問題はないのです。既に自由化されている大口の業者向けの場合でも、例えば関西電力で供給されたガスが別の会社である大阪ガスのガス管を通って多くの工場などに供給されています。

ガスの自由化で安全性に問題はないのか

作業員

ガスといえば、時たま工場などで起こるガス爆発のような危険な側面もあります。でも家庭向けに限れば、これまでは比較的安全に使ってくることができました。しかし自由化によって様々な業種から新規参入があれば、これまで通り安全が保てるかどうかが不安です。はたして自由化後も安全性は保てるのでしょうか?ここでは自由化後のガスの品質と安全性について述べていきます。

自由化後も品質は変わらないか

自由化されれば料金が安くなりサービスが向上すれば有難いのですが、品質が落ちたのでは何もなりません。例えば有害物質が含まれていたり、燃え方が不十分であったりするような品質的な欠陥はないのでしょうか。気持は分かりますが、これについては心配無用です。なぜなら自由化後も「ガス事業法」による厳格な規制はそのまま残り、それによって保護されるからです。それにどの会社も同じガス管を通ったガスを供給することを考えれば品質に差がないことがよく分かります。

ガス漏れなど事故に対する対応は?

従来もそうですが、ガスを使っているとガス漏れなどの事故がないとは限りません。それに対する対応はこれまでと変わらないのでしょうか。これについてもご心配には及びません。何か問題があった時はガス会社がこれまでと同様の対応で臨みます。

新たに契約した会社は倒産の恐れはないか

ガス自由化で新規に参入してくる会社は大会社だけでなく中小企業も含まれています。となれば心配になるのは経営不振などによる倒産です。もしそんな事になればガスの供給がストップするのではないでしょうか。その点も気がかりです。
これについてもご安心ください。契約会社が不慮の倒産などの場合は、地域にある他のガス会社がバックアップすることが決まっていますから、どんな場合もガスの供給がストップすることはありません。

ガス自由化で会社を乗り換える時の費用は?

ガス自由化で料金が安くなったり、サービスが向上するのは有難いのですが、会社を乗り換える為に高い費用がかかるのではメリットが半減します。したがって喜ぶ前に初期費用がどれくらいかかるのかを知っておかないといけません。ここではその費用の内容と額について説明します。

ガス会社の乗換えではこれだけ費用がかかる

ガス会社の乗り換えに際して費用を心配している人が多いかもしれませんがそれには及びません。もちろん無料とはいきませんが、必要なのは契約事務手数料という名目の3000円程度だけです。これもすべての会社が徴収するわけではなく、中にはキャンペーン期間中などは無料にしているところもあります。
このほかの費用として工事費やメーター交換に関するものがありますが、これについても、特に大きな工事は必要ありませんし、メーターも交換の費用を請求されることはまずありません。
業者の乗り換えに際しては書類の手続きさえすれば、費用の心配は無い、といっても良いでしょう。

ガス警報機は一般家庭ではつけなくても良いケースが多い

女性

ガス乗り換えの費用については、上記に書いたこと以外に「ガス警報機」の問題があります。よくガスの定期点検の際に「ガス漏れ警報機」の設置を持ちかけられることがあります。業者によっては設置は義務であるかのような説明をすることがありますが、これについてはどうなのでしょうか。はっきりいえば「ガス漏れ警報機」は一般家庭には設置義務がないことが多いようです。業者のいう「設置義務がある」という言葉を信じて契約してしまってはいけません。たとえ月に数百円のリースとはいえ、必要の無いものをつけることはありません。

まとめ

世の中のあらゆるモノやサービスは厳しい競争の下で販売されています。でも電気やガスにはそれがなく、これまで請求されるままにお金を払いつづけてきました。でもこれからは違います。
まず電気が2016年から、ついで翌年の2017年にはガスが自由化されます。こうなるとこれまでの寡占状態から自由競争になりますから、もうこれまでのように高い請求額を黙って払い続けるようなことはありません。

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