広島ガスはガス自由化に向けて早々と新料金プランを準備!!

広島ガスは東証一部上場の堂々たる会社!
広島ガスは同じ都市ガスの会社でも東京ガスや大阪ガスとは異なり地方に本社を置いています。本社が地方にある会社は、ともすれば中小企業と大差がないような、規模がそれほど大きくない会社が多いと思われがちです。したがって広島ガスに対してもそうした印象を持っている方は少なくないはずです。ところがどっこい、その考えは大間違いなのです。
なぜなら広島ガスはれっきとした東証一部上場の会社だからです。こう聴けば、思わず「えっ」と声をあげる方が多いかもしれませんが、これは事実です。とはいえ、2014年までは東証二部の会社でした。それが2015年になって一部昇格を果たしたのです。広島ガスは200社以上ある都市ガスの会社で売上ランキングが第10位に位置していますが、その点からも一部上場会社であることがが納得できます。
広島ガスは明治42年創業の歴史のある会社
広島ガスは2009年に創立100周年を迎えていますが、設立されたのが明治42年(1909年)ですから、今年で創業107年にもなる日本有数の歴史のある会社です。東証一部上場会社としての今があるのも、こうした長い歴史の課程で「尾道ガス」や「呉ガス」を吸収合併して規模の拡大を図ってきたからこそです。また広島ガスがここまで発展できたのはもう一つの理由があります。
それは世界で初めて原爆が投下され、壊滅的な打撃を受けたことにあります。その復興のために日本で最初の特別法として「広島平和記念都市建設法」が制定され、これが復興の大きな後押しになりました。
広島ガスはこの復興特需によるインフラ整備の恩恵を受け、大きく発展を遂げてきたのです。
広島ガスは低炭素社会実現のために「太陽光発電+ガス」の生活を提唱
いま人々の間に「オール電化はCO2が出ないので地球にやさしい」という考え方が根付いていますが、これは大間違いです。東日本大震災の影響もあって、いま電力は火力発電が多くなっていますが、この発電では発電の際に大量のCO2を発生します。一方天然ガスの場合はCO2の排出は極めて少ないため環境に害を与えることはほとんどありません。ということはガスに太陽光発電を加えた形こそが環境に優しいエネルギーの使い方といえるのです。
本来ならすべてを太陽光に頼るのが理想的なのですが、電気が大量に必要になる夕方から夜にかけての時間帯には太陽光による発電は不可能です。そんな時こそガスの出番なのです。このようにガスと太陽光の上手なコラボレーションを図ればエネルギー使用での低炭素、省エネ、低コストが実現できるのです。広島ガスはこの生活スタイルの実現を提唱しているのです。
広島ガスの子供向けエネルギー教育「火育」とは?
広島ガスを語る上で忘れてはならないことがあります。それは次世代教育として広島ガスが提唱している「火育」です。広島ガスは次世代教育の一環として子どもの可能性を広げる教育を推進しています。その教育とは「火育」と「食育」それに「エネルギー環境」の三つのテーマをそれぞれの体験教室を通して楽しく学ばせることです。
これにより子どもたちに新たな好奇心が育ち、「なぜっ」という?が生まれます。この好奇心こそ、次世代のエネルギーに対する関心につながるのです。広島ガスの次世代教育である「火育」はこうした考えの下に実践されているのです。
広島ガスはガス自由化に向けて新しい料金やサービスのメニューを用意
既に日経など新聞でも報道されたことですが、広島ガスは来るべきガス自由化に対応するために2017年4月に新料金メニュー導入することを発表しています。これは今よりさらに安いガス料金をはじめ、料金に応じてポイントが貯まるポイントサービスの導入などです。これは自由化を機に、LNG(液化天然ガス)の輸入にかかる輸送コストを削減することによって、その利益を顧客に還元しようとするものです。またこれとは他にも自由化対策として「電力とガスをセットにした割引プラン」についても検討を進めています。
一方工場などの大口需要に対する自由化対策としては、ガス販売量を増やす計画を進めており、2016年から3年間に当初の計画より約5000万立方メートル多い、5億3300万立方メートルの販売を目指しています。
中国電力と提携によるバイオマス発電所の建設計画
広島ガスは自由化対策の一つとして自然エネルギー利用による発電所の建設計画を発表しています。この計画は同社の工場跡地である海田町明神町の4万平方メートルの場所に10万キロワット程度のバイオマスと石油混焼による発電所を建設するものです。この工場の建設により、ガス、電気などのエネルギー小売自由化を機に総合エネルギー事業者として更なる発展を目指そうとしているのです。
東証一部上場の広島ガス、各種データはこうなっている
最初にも触れましたように、広島ガスはれっきとした東証一部上場の会社です。それだけに会社概要に記載された各種データの数字も立派なものでです。
- 設 立 ⇒1909年
- 売上高 ⇒835億円(平成25年ー26年度)
- 業界ランキング ⇒都市ガス209社中第10位
- マーケットシェア ⇒1.5%
- 資本金 ⇒51億8100万円
- 従業員数 ⇒689名(2015年3月末現在)
- 市場の範囲 ⇒広島県内の6市、4町
- 顧客世帯数 ⇒約42万世帯
事業の種類
※都市ガス、プロパンガスの販売
※ガス器具の販売
※液化天然ガスの販売
まとめ
広島ガスが東証第一部の会社であることについては、多くの方がご存じなかったのではないでしょうか。しかし創立から107年も経つ日本有数の歴史のある会社であることと、200社以上もある都市ガスの会社の中で、売上げランキングが10位であることなどを知れば、「なるほど」とうなづく方は多いはずです。
また広島ガスが次世代を担う子どもたちにエネルギーに関心を持ってもらうため「火育」という教育を施していることもユニークで価値ある取組みです。日本の都市で7番目に大きい広島市にある広島ガスは、街とともに今後とも発展が続くことが期待されています。