関西電力が電気代を再び値上げ!気になる理由と今後の行方

2013年に続き、関西電力の電気代が再度値上がりしています。どうして2015年の間に2度も電気代が高くなったのでしょう?冬の暖房費を直撃する、関西電力の値上げについて解説します。
関西電力がまた値上げ!夏の軽減措置期間が終了
関西電力の電気代8.36%値上げが経済産業省によって認可された後、6月〜9月までの間は緩和措置が取られており消費者の急激な負担増を軽減してきました。この間の値上げ幅は 4.62%に抑えられていましたが、軽減措置が終了した9月以降は値上げ幅8.36%の電気料金単価が適用されます。
値上げ幅の制限が無くなったことで本来の値上げ幅になっただけなのですが、消費者から見れば1年の間に2度も電気代を値上げされたように感じてしまいますね。
再値上げの理由は原子力発電停止による発電コスト増と経営難
震災後に稼働を停止されていた原子力プラントは、2015年中にも復帰することはありませんでした。原子力による発電比率が大きい関西電力は、発電コスト増を理由として平成25年に電気代値上げを行っています。当時の計画よりも原子力発電所の再稼働までが長期化したため、電気事業の赤字が膨らみ続けたとのことです。
秋よりも冬の電気代に注意
関西電力と契約する家庭の電気代平均を分析すると、電力が多く消費される期間は夏の7〜9月、冬の12月〜3月となっています。夏の電気代は軽減措置により負担が抑えられてきましたが、暖房による電力消費に値上げの影響が直撃してしまいます。夏の値上げで大きな値上げがなかったと油断せず、冬の節電を積極的に行うことが推奨されます。
2016年の原発再稼動で電気料金値下げを目指す
関西電力が電気代値上げに踏み切った理由は、停止中の高浜原発3・4号機です。再稼働差し止めの仮処分が取り消されたことで、関西電力は一日も早い原発の再稼働と電気料金の早期引き下げを目指すとしています。再稼働の予定は3号機が2016年の1月下旬、4号機が2月下旬とのことですが、電力自由化が間近に迫った今、顧客流出を危惧する関西電力がどのくらい電気代を引き下げられるかに注目です。
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