電力小売の新電力【16社】のプラン・サービス紹介

今年から電力小売り全面自由化が始まりました。既存の大手電力会社に、新電力は新メニュー・新プランサービスを掲げて挑みます。
新電力は都市ガスから、ケーブルテレビ、石油、携帯電話、スーパー、旅行会社、電鉄、そして地方自治体に至るまで、様々な業種があります。
一方迎え撃つ大手電力会社も、セット割などを中心にこれまでの顧客を維持して行こうと新プランで対抗して行きます。
すでに、消費者の5%が切り換えたとの情報も飛び交い、8兆円市場を巡って、一般家庭向け電気市場は大きく変わることが予想されます。
電力自由かは、これからどうなっていくのか、私たちの暮らしにどう影響を与えるのか、本当に電気料金は安くなるのかをみていきましょう。
おもな新電力の新料金メニュー・プランサービス
特定規模電気事業者と呼ばれている、異種企業から参入する新電力(PPS)は、既存の電力会社以外の電気事業を営む企業で、あらゆるジャンルから参入してきます。
新電力が打ち出している新メニュー・新プランサービスで全体的に目立っているのは、一般家庭に向けたセット割引でしょう。
規模の大きい新電力がある一方、小規模で新電力として参入する企業もあり、大小入り乱れての顧客獲得は、さらに激化しそうな勢いを示しています。主な新電力の新プラン・新メニューは次の通りです。
【東京ガス】
新電力各社が打ち出しており、地域の大手電力会社をターゲットに、料金設定し、さらにサービスで勝負して行こう、との姿勢が伺えます。
そうした意味で、現在トップを走っているのが、来年のガスの自由化もあることから東京ガスと言えましょう。スケール、内容も大手電力に匹敵するガス会社の最大手で、すでにガス事業で顧客を抱えていることもあり、有利な展開が見られます。
「戸建ての3人家族なら年1真似ん安くなる」を謳い文句に、ガスを契約している家族向けに、ガスとのセット割で、電気を使うほど割安になるプランが目玉となります。
1万円の世帯で、400円安く、都市ガスとのセットで、さらに250円安くなり、電気料金に応じてポイントをつけるプランもあります。現在すでに首都圏の約20万件と契約したとの情報もあり、電力会社の最大のライバルとなるでしょう。供給エリアは首都圏です。
【大阪ガス】
関西圏を供給エリアに、都市ガスとセットで、2年契約すると、関西電力の現行料金より最大5%安くなります。また、基本料金+使用量に応じた料金という、分かりやすいプランを打ち出しているのが特徴となっています。会員サイト「マイ大阪ガス」で電気の使用料金がチェックできるのも、嬉しいサービスです。
【西部ガス】
会員制ウエブサイト「「西武ガスマイページ」で、ガスや電気の使用量が確認できるほか、「料理レシピの紹介」「省エネ鑑定」などのコンテンツも満載。
【TOKAIグループ】
東海ガスを始めとする、グループの総合力を生かした割引制度を提供しています。インターネットとセットで300円、ケーブルテレビとのセットで、さらに200円の割引を提供しています。
【東燃ゼネラル石油 myでんき】
電気の使用量が少ない人も安くなります。関西では、最大18%、中部は、同7%引きとなります。具体的には、8400円の世帯で400円、1万4000円の世帯で800円安くなります。基本料金+使用量に応じた料金と、分かりやすくなっています。供給エリアは、首都圏、関西、中部となっております。
【JXエネルギー】
8200円の世帯で、2年契約を条件に、400円安くなります。月180kw時以上の世帯がお得になります。電気代の支払いで、Tポイント他、提携カードで、ポイントやマイルもたまる、サービスもあります。ENEOSカード界員は給油ガソリンが、1リットル当たり、1円の値引きがあります。
【昭和シェル石油】
ベースプライス(使用量に応じた涼気)+600kwは、プレミアム割引があります。またガソリンのハイオク、レギュラー10円、軽油が5円の割引もあります。
【東急パワーサプライ】
鉄道の定期券、東急カードとのセット割引や、ポイント付与などのサービスを打ち出しています。さらに高アンペア、使用量の多い家庭に、お得な価格設定もあります。
基本料金+使用量に応じた料金と、分かりやすくなっています。ケーブルテレビとのセットで、最大350円の割引もあります。
【ミサワホーム】
ミサワホームの戸建てで、電気使用量に応じポイント、リフォームなどに使用できます。
【ジュピターテレコム】
ケーブルテレビの長期契約を条件に、1万円で300円安くなります。また、電気料金の一部で、森林保護活動を支援、1世帯あたり、約5平方メートルの森林を1年間守る計算になるのだと言います。基本料金+使用量と分かりやすくなっています。
【ソフトバンク】
同社が保有する太陽光発電などから、電力を調達8800円の世帯で、50円安くなります。スマホまたはネットとのセット(電気セット)で月100円から300円の割引があります。
ただし2年間の契約が条件となります。
またスマホ+ネット+電気のセットで、最大2000円の割引があります。これも2年間の契約が条件です。
【KDDI】
使用量に応じて割引をするセット割引が中心です。携帯電話とセットで、電気料金の1~5%分をポイント還元するサービスもあります。
【イーレックス・スパーク・マーケッティング】
電気の単品販売でも安くなります。セットでなくても最大1割程度安くなります。自社発電や、企業の余剰電力を調達、安い価格で販売します。バイオマス発電による、再生可能エネルギー開発にも積極的に取り組んでおります。
【ミヤマスマートエネルギー】
電気の地産地消で、特に、福岡県みやま市民が対象の、地方自治体の新電力です。九州電力の現行料金より12%安くなっています。水道料金と一緒で50円引きです。
【鳥取市民電力】
鳥取市と、鳥取ガスが設立した新電力の会社です。メガソーラーなどによる電源調達で、販売します。
【泉佐野電力】
太陽光発電などの、再生可能エネルギーが電源で、公共施設への供給はすでに実施しています。
電力切り替えの手続きと注意点
「電力契約の切り替え」
一般家庭において、これまでの電力会社から、新電力に切り替える際の、手続きの申し込みはいたって簡単です。最初に自分の家の電気使用状況を確認します。
そして自分の契約が何アンペアか、毎月の使用料がどのくらい、は確認する必要があります。実際の申し込みと時には、お客様番号と22ケタの「地点番号」が必要となります。
地点番号というのは、供給地の番号を言います。
次に申し込む電力会社と、プランを精査して決定します。こうした手続きに関しては、申し込む先の新電力がやってくれるところが多いと言えましょう。もっと簡単に行おうと思えば、インターネットを利用する事です。
申し込む新電力のホームページを検索すると、その手続きが詳細に乗っていますので、必要事項を入力するだけで、済みます。後は電力契約をするだけです。
「電力契約切り替えの注意点」
経済産業省のホームページで、「カカクコム」などの比較サイトで、現在の各社の電気料金を比較することができます。そこで新電力の比較が容易にできます。
契約時の注意事項としては、電気料金の価格は安くなっているのは確かですが、最大○○%とあるのは、慎重に見極める必要があります。
それには条件付きで、例えば「2年契約に限り」など、必ず条件があると言うことです。そして、解約時には膨大な違約金を取られる場合もありますので、注意が必要です。
2年契約をした後、もっと安くてサービスの良い新電力が出てきた、としても解約は出来ません。それだけに、申し込むときは慎重に精査して行うことが大切と言えましょう。
魅力的な新電力の料金プランに切り替えて電気代の節約を
いかがでしたでしょうか?気になる新電力のプランや電力会社の切り替えで注意すべきポイントがお分かりいただけたでしょうか。
電力会社の切り替えは1分で出来ますし、大幅に電気代が抑えられるケースもありますので検討してみてください。
もし今回ご紹介した中で気になるプランが有りましたら、一度タイナビスイッチで現在の電気料金プランと比較してみることをおすすめします。これ以外の様々な料金プランとも比較できますし、どれくらい安くなるのか非常に参考になりますよ。