公開日丨2017/08/31最終更新日丨2017/08/31
電力自由化による関東の切替件数が10%を超える(7月末時点)
電力自由化による関東(東京電力エリア)における新電力への切替率が10%を超えたことが、電力広域的運営推進機関の発表数値から確認されました。関東における切替件数は「約232万件」となり、全国で最も多くなっています。
また7月の増加件数としては、東京電力が最も多く約13.61万件、関西電力が約6.89万件、中部電力が約2.55万件となります。
続いて九州電力が約1.98万件、東北電力が先月よりも大きく件数が増え1.56万件となります。北海道電力では、6月の切替件数が多かったためか7月の切替件数は大きく減少し約1.09万件となりました。
また中国電力は約7.3千件の切替件数、四国電力6.0千件と切替件数が前月よりも多くなっています。残る北陸電力が1.6千件は、沖縄電力は「0件」となっています。
電力自由化スタート時からの累計切替件数の詳細は以下の通りとなります。
累計切替数 | 切替率 | 増加数 (前月比) |
|
---|---|---|---|
北海道電力 | 24.46万件 | 8.86% | 1.09万件 |
東北電力 | 17.07万件 | 3.12% | 1.56万件 |
東京電力パワーグリッド | 232.19万件 | 10.11% | 13.61万件 |
中部電力 | 38.67万件 | 5.08% | 2.55万件 |
北陸電力 | 2.73万件 | 2.21% | 0.16万件 |
関西電力 | 96.91万件 | 9.63% | 6.89万件 |
中国電力 | 6.67万件 | 1.91% | 0.73万件 |
四国電力 | 5.34万件 | 2.75% | 0.6万件 |
九州電力 | 30.38万件 | 4.89% | 1.98万件 |
沖縄電力 | 0.01万件 | 0.01% | 0万件 |
※表の数値は「資源エネルギー庁、電力調査統計(平成27年度)」及び「電力広域的運営推進機構」掲載情報を基に作成
また経済産業省は、一般家庭向け(低圧)の既存大手電力会社内での新プラン切替を含む全体件数が2017年5月時点で、約10.1%になったと発表しています。電力自由化から1年半となり、その注目度が広く普及したともいえる一方、大都市圏での切替に集中しているという状況はいまだ続いており、ガス自由化においても、同様に都市圏のみの状況となっていることから、今後広い地域での自由化の浸透が望まれるところです。