自動車保険を安くするのに最適な見積もりタイミング

自動車の維持には何かとお金がかかります。
中でも、かなりの割合を占めるのが自動車保険料です。いざという時に備えて加入する任意保険ではありますが、その金額の大きさを無視することはできません。
今回はそんな自動車保険料を「できるだけ安く抑えたい!」という方に向けて、最適な見積もりのタイミングをご紹介します。
保険料を安くするのに最適なタイミングについて

まずは自動車保険料の見積もりを取る最適なタイミングを調べました。
保険料を左右するポイントは「等級」「年齢」「通販・対面」「車種」の4つ。
この4つのポイントに注目し、自動車保険料が最も安くなるタイミングを見計らうことが自動車を維持するコツと言えます。
「等級」がリセットされるタイミング?
自動車保険には「ノンフリート等級制度」という、自身の事故歴に応じた保険料の割引や割増が適用される制度があります。この等級制度は20段階に区別されており、保険に加入した当初は6〜7等級から始まります。
等級は、1年の間保険を使った事故がない限り、次年度に1つ数字が上がっていくという仕組み。等級の数字が大きいほど割引は高くなり、逆に事故を起こして車両保険を使用すると等級が下がり、保険料が割増されてしまいます。
保険に加入して1年目で事故を起こしてしまった場合、6等級から一気に3等級まで下がってしまう事も……。
原則として、自動車保険の等級はリセット不可能です。
13ヶ月の間、どこの保険会社にも属する事がなければ、実質的に等級は6等級に戻りますが、1年あまりも保険に入らないのはおすすめできません。
しかし、条件が揃えば自分の等級をリセットできる場合がありますので、そちらをご紹介します。
記名被保険者・車両所有者の名義変更
「配偶者間での変更」、または「同居親族での変更」によって、車の等級を活かしたまま保険契約を続けられます。
契約に適用されている等級が7等級以上であれば、記名被保険者を名義変更して車の等級を活かした保険の継続が望ましいです。新規加入するよりもお得な保険料となることが多いですからね。
逆に低い等級が引き継がれるケースもあるので注意して下さい。同居の親族間で車を譲り受けて名義変更し、自動車保険に新規加入すると5等級以下の等級が引き継がれてしまいます。こちらは保険料が高くなってしまいますね。
引き継ぎによって等級が変わるかどうかはケースにより異なりますので、自分の場合はどうなのか、気になる方は保険会社へ問い合わせてみましょう。
自身が今どの等級にいるのかをまずは確認することが大事です。その上で等級の引き継ぎやリセットを相談してみるのが、保険料の適正化に効果を発揮します。
等級の面から見た保険見直しのタイミング
- 自身の等級を調べ、保険割引がより適用される等級だった場合
- 次年度で等級が上がる場合は次年度へ持ち越す
- デメリット等級の場合、等級のリセットなどを検討してから見直す
「年齢」で保険料が変わる
自動車保険の見積もりは年齢によっても変わってきます。
- 21歳以上
- 26歳以上
- 30歳以上
- 35歳以上
上記4つのうち、最も保険料の差が大きくなるのは「21歳以上」と「26歳以上」の間。
26歳から上になるとドライバーとしての経験が豊富となり、家庭を持つ人も多くなるため、無茶な運転をしない分、事故率も下がるという事で保険料が安くなります。
近年ではこの4区分だけでなく、さらに細かく年齡で区分を設けている保険会社も多く、自身に適した年齢条件にするほど保険料を安くできる可能性があります。
また、自動車保険は基本的に1年更新となっていますが、補償内容は途中で変更できますので、もし誕生日を迎えて年齢条件の区分をまたいだら、保険会社に連絡してその旨を伝えましょう。年齢条件を上げてもらう事によって、即座に月額の保険料を下げられるかもしれません。
その際に他社の保険料を一括見積もりサイトで調べて、今自身が加入している保険料と、他社の保険料を比較してみるのもいいかもしれません。
年齡の面から見た保険見直しのタイミング
- 自身に適した年齢条件になっているかを確認
- 年齢条件の区分が細かいほど保険料を安くできる
- 誕生日を迎えたら年齢条件を上げる手続きをする。また、そのタイミングで他社の保険料と比較してみる。
「車種」でも変わる保険料金
運転する車の車種も自動車保険料金に大きく影響します。
自動車保険には「料率クラス」というものが存在しており、車の車種や型式、事故実績によって保険料が変わります。
自動車保険料率クラスとは?
対人・対物・搭乗者・車両の補償内容ごとに保険料を算出し、車の型式ごとに定められるクラスの事です。
クラスは1〜9のクラスに分けられており、1が一番料率が低く9が一番高い料率となります。過去の実績から事故を起こす可能性が高いと評価された車は、数字が大きく設定されます。
この料率クラスは車種だけではなく型番によって細かく分けられているので、数字が1に近い車種(型番)を選べば自動車保険料が安く抑えられます。
しかし、軽自動車に関しては車種に関係なく「軽自動車」として料率クラスが一括りにされています。軽自動車は普通車などよりも料率クラスが低く設定されていますが、当然軽自動車よりクラスの低い普通車もあるため、軽自動車がすべての場合において普通車よりも保険料が安くなるわけではありません。
車種の面から見た保険見直しのタイミング

新車への買い替え時
新車の場合は、登録された月から“2年間+その翌月中”での保険契約開始であれば新車割引が適応されます。こちらの制度を使って保険料をより安く抑えましょう。
車検が切れる直前
車検が切れると同時に自動車保険も満期になるケースが多いため、こちらも保険の見直しにはベストのタイミングと言えます。
車が変わることによって事故の可能性が少ないと予測されれば、保険料は安くなる可能性が高いです。
1年ごとに見直す
自動車保険は費用面だけではなく、補償内容やサポートなどが日々変化しています。そのため、保険は1年ごとの定期的な見直しも重要なポイントです。
さらに、年間の走行距離なども、契約スタート時に設定したものと比べて超過していないか、補償の範囲内かどうかをキチンとチェックしましょう。
自動車保険は途中で乗り換えると損?
加入中の自動車保険会社よりもお得な会社を見つけた、あるいは対面型から通販型に乗り換えたいと思っている方は、契約期間中に保険を乗り換えた場合の金銭的リスクを考える必要があります。
仮に1年契約の自動車保険を年間一括払いしていた場合、半年で中途解約しても返金してもらえるのは3割程度になってしまいます。以前は日割り計算で返金される会社も存在しましたが、現在では「短期率」を使用して返金額を計算する会社がほとんどです。
ですので、お得な保険会社に乗り換えたつもりが、返金額によってはかえって損をしてしまう可能性もあるのです。
また、解約日までに事故を起こしてしまっていた場合、新たに契約する保険会社から追加保険料を支払うよう請求される可能性もあります。さらには新規に契約した時点で先ほどご説明したノンフリート等級の進行が遅れて、乗り換えなかった場合に比べて保険料が割高になってしまうこともあります。
自動車保険の途中乗り換えをご検討中の方は、事前にノンフリート等級の進行がどのくらいになるかや、返金額がいくらになるかなどを今契約中の会社や乗り換えを検討している会社に問い合わせ、よりお得に保険料が払える会社を選択しましょう。
自動車保険は定期的に見直そう!
等級のリセットされるタイミングや自身の年齡、車種や型式による料率クラスの違いなどを見直すことによって自動車保険料の額を抑えることができます。時期によって額の差が異なることがありますので、この見直しは定期的に行うのが良いでしょう。
自動車保険の乗り換えをご検討中の方は、先ほどもご説明しましたように金銭的なリスクを伴う事があります。保険を見直した方がお得であれば、早めに行動を開始して支払いを抑えてしまう事をおすすめします。
まずはインターネット上の比較サイトや気になる保険会社に問い合わせをして、
保険の一括見積もりを行いましょう。
毎年の負担が少し軽くなる、あなたにぴったりな自動車保険が他に存在するかもしれませんよ。