終身型の生命保険についてどこまで知ってる?

「万が一に備えたい」「貯蓄をする習慣がない」「不動産などの相続財産がある」「保障が一生涯続く生命保険に入って安心したい」そんな方におすすめしたいのが終身型生命保険です。この記事では、終身型生命保険の基本的な特徴や仕組み、払込期間など、終身型生命保険の魅力をがっつり解説します。
終身型の生命保険とは?

終身型生命保険とは、「保障が一生涯続く」保険を指します。そのため、保証期間が限定されないということが最大のメリットです。支払い保険料を払い終えれば、解約しない限り必ず保険金を受け取れるということですね。
しかも、死亡時や高度障害状態になった場合に保険金を受け取れるだけではありません。余命6ヶ月などと診断された場合には、死亡保険金の一部を先に受け取る特約を付加できる商品もあります。
また、毎月の支払額は一定ですので、生涯を通した資金計画をたてることが可能です。
保険料の支払い方法は、加入時に一括で保険料を支払う一時払い、60歳までなどの期間を定めて支払う短期払い、生涯保険料を支払い続ける終身払いがあります。
基本的な説明は以上ですので、ここからは、実際の保険料と保障について、3つのモデルプランを元に詳しく説明します。
住友生命「スミセイの終身保険」の例
30代男性が契約した場合 | |
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月々の保険料 | 27,890円 |
払込期間 | 60歳まで |
保障額 | 死亡・高度障害のとき:1,000万円(5年毎利差配当タイプ) *ガン特約などの各種特約を付加できます |
*2017年6月時点の情報です
明治安田生命「終身保険パイオニアE」の例
55歳男性が契約した場合 | |
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月々の保険料 | 60,360円 |
払込期間 | 15年 |
保障額 | 死亡:1,000万円 *リビング・ニーズ特約など、数種の特約を付加できます。 |
*2017年6月時点の情報です
アクサダイレクト生命死亡保険[払戻金有り型]の例
30代男性が契約した場合 | |
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月々の保険料 | 7,310円 |
払込期間 | 終身 |
保障額 | 死亡・高度障害のとき:500万円 (余命6ヶ月以内と診断された場合に、保障額の一部を生前に受け取ることができるリビング・ニーズ特約つき) |
5年で解約した場合の解約返戻金 | 298,000円(返戻率67.9%) |
10年で解約した場合の解約返戻金 | 601,500円(返戻率68.5%) |
*2017年6月時点の情報です。諸条件により契約内容が異なる場合があります。
終身型生命保険の支払保険料の額は条件によってかなり異なる
終身型生命保険は、加入年齢、保障金額、払込期間、付加する特約によって、払込金額がかなり異なることがわかりますね。このように、配当や一時金の有無によっても支払う保険料が変わってきます。
保険料が変わらないのがメリット! その代わりに……?
次に終身型生命保険のメリットやデメリットについてみてみましょう。
終身型生命保険では、加入した時の保険料がその後上がることはありません。加入時の保険料が変わらないので、若い頃に加入しておけば月々の保険料を抑えることもできます。
一方、定期型(掛け捨て型)の生命保険の場合は、契約更新時に保険料も上がっていくことが一般的です。これは、加齢によって病気や死亡などのリスクが増えるためです。
終身型生命保険のデメリットをあげるとしたら、若い頃には定期型生命保険の保険料が安いので、終身型生命保険の支払い保険料が高く感じることでしょうか。さらに、保障が一生涯続く分、支払保険料は定期型と比べて一般的に割高です。
ただし生涯を通した支払保険料を考えると、加入時期によっては終身型生命保険の方が安く済む可能性もあります。
安心・格安・人気の終身型生命保険はここ!
では、現在人気の高い終身型生命保険をご紹介します。
オリックス生命「終身保険RISE(ライズ)」
貯蓄性が高く人気のある「終身保険ライズ」。こちらの保険は、払込期間終了後の返戻率が110%以上もあります。つまり払込期間終了後に解約すると、今までに払った保険料の総額に対し、1割以上増しの返戻金が受け取れるということです(解約すると保障はなくなります)。
また、生命保険料を支払っている人は、所得税や住民税の控除が受けられます。
そのため、保険料の支払い時は所得税控除を受けられる上に、払込期間終了時には払い込んだ保険料よりも多くの金額が戻ってくるわけです。老後の資金を蓄えつつ保障も付けられるので、安心ですね。しかも保険料は割安な設定になっています。
保険料が割安にも関わらず解約時の返戻金が多い理由は、保険料を抑えるために「低解約返戻金型」を採用していることにあります。「低解約返戻金型」は、月々の支払い保険料を割安にする代わりに、保険料払込期間中に解約した場合の解約返戻金がない、あるいは解約返戻金をもらっても元本割れするような金額に抑えられるケースが多いです。そのため、
- 必ず払込みを終えること
- 払込期間に解約をしないこと
を前提に契約する方であれば、かなりお得な生命保険だと言えますね。また、
- 重い介護状態になった場合は保険金を前払いしてもらえる
- 重い障害状態になった場合は、それ以降の保険料の支払いが免除される
こういった特徴があることも人気の理由です。
オリックス生命「終身保険ライズ」のモデルプラン
では、モデルプランの例をみてみましょう。
30歳男性が契約した場合 | |
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月々の保険料 | 10,920円 |
払込期間 | 30年(60歳まで) |
保障額 | 死亡:500万円 |
低解約払戻期間 | 30年 |
*2017年6月時点の情報です
30年間の払込保険料累計額が約393万円なのに対し、返戻金は以下のようになります。
- 60歳で解約すると……解約返戻金は約435万円(返戻率110.8%)
- 80歳で解約すると……解約返戻金は約475万円(返戻率120.9%)
ただし、もしも5年で解約した場合は、それまでに支払った保険料の累計額が約65万円なのに対し、返戻金は約44万円(返戻率67.8%)となり、元本割れしてしまいます。
メットライフ生命「終身保険つづけトク終身」
メットライフ生命の「終身保険つづけトク終身」も、「低解約返戻金期間」を設けることで支払う保険料を安く抑えています。
80歳までに不慮の事故や災害で死亡、または高度障害状態になった場合の保障が手厚く設定されているところも特徴です(80歳以降は通常の死亡保障と同額)。
それに加えて、「積立利率変動型(つみたてりりつへんどうがた)」の終身保険であることも魅力的ですね。
積立利率変動型終身保険とは、市場の金利に合わせて保険料や解約返戻金が変化する終身保険のことです。変動金利なのでインフレに強く、最低利率(0.6%)は保証されているので安心です。
メットライフ生命「終身保険つづけトク終身」のモデルプラン
では実際のモデルプランをみてみましょう。
30歳男性が契約した場合 | |
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月々の保険料 | 15,975円 |
払込期間 | 30年(60歳まで) |
保障額 | 死亡・高度障害のとき:500万円 |
災害で死亡・高度障害状態になった時 | 80歳まで:2,500万円 |
不慮の事故で所定の身体障害状態になった時 | 80歳まで:50〜350万円(程度による) |
*2017年6月時点の情報です
終身型生命保険はどんな人に適している?

ここまで終身型生命保険のメリットやデメリット、モデルプランを見てきましたが、「実際に自分は終身型生命保険に加入するべきなのか?」ピンとこない方も多いかもしれません。終身型生命保険の加入に適しているのはどんな方でしょうか?
具体例をあげてみます。
貯蓄の習慣がない20〜30代の方
貯蓄の習慣がない方でも貯蓄性の高い終身型生命保険に加入すれば、貯蓄と万が一の時の保障を得ることができます。少額の終身型生命保険なら月々の負担も少ないので、解約さえしなければ継続的な貯蓄が可能です。
独身の方
独身の方も終身型生命保険に加入しておけば、万が一の時、家族に葬儀費用で経済的負担をかける心配がなくなってきます。また、余命僅かと宣告された場合や、高度障害になった場合などにも、他の家族にかかる負担を減らせます。
不動産などの固定資産を持っている方
固定資産を持っている方も、終身型生命保険に加入しておくと安心です。相続税率はとても高いため、相続人(子どもなど)が相続税の支払いに困窮する可能性があるからです。死亡保険金には相続税の非課税枠があるので相続税が安くなるだけではなく、死亡保険金を他の相続資産の相続税に充てることもできます。
保険には一生入り続けるつもりがある方
保険に長く入り続ける場合は、定期型よりも終身型の方が保険料は安くなる傾向にあるため、お得です(定期型は年齢が上がってくると保険料が高くなります)。終身型生命保険を柱として考え、それにプラスして他の保険にも加入しておき、万が一に備えましょう。
このように、実にさまざまな人にとって終身型生命保険が役立つことがわかりますね。
迷ったら無料で保険のプロに相談しよう
終身型生命保険と一口にいっても、商品ごとに保障額も貯蓄率もさまざま。一人ひとりのライフプランにあった商品を見つけるためにも、たくさんの情報を得て、その中から選びたいものです。
とはいえ、たくさんある生命保険の中から、自分にとってぴったりの商品を選ぶのは難しいですし、大変ですよね。
そこでおすすめしたいのが「保険GATE」です。
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自分に合う終身型生命保険を見つけることで、月々の支出に大きな差がでるかもしれません。ぜひ、お気軽に保険GATEに相談して、自分にぴったりの終身型生命保険を見つけてください!