掛け捨て型の生命保険についてどこまで知ってる?

掛け捨て型の生命保険は割安の保険料で、その時に必要な保障を得られるのが特徴です。無理のない負担で保険に加入できるため、就職したばかりの若者など、収入に余裕がない人にも人気の生命保険です。
ここでは、掛け捨て型生命保険の特徴や相場、終身保険に代表される積み立て型との違いなどを解説していきます。
掛け捨て型の生命保険とは?
掛け捨て型の生命保険は、満期時や途中解約の際、支払った保険料が保険金や解約返戻金として戻って来ない代わりに、保険料に対して得られる保障が大きい、「保障重視」タイプの保険です。
保険の掛け金が戻ってこないという特徴から、「掛け捨ては損」というイメージを持つ人は多いと思います。しかし、生活状況に合わせて上手に利用することで、必要な保障は確保しつつ保険料を節約することができるのです。
掛け捨て型生命保険には、さまざまなタイプがあります。それぞれの特徴を理解して、生活状況に合わせた保険選びをしましょう。
定期保険
定期保険は、保険期間中に死亡した時、または重い障害を患ってしまった時に保険金を受け取れる、いたってシンプルな契約です。掛け捨て型の生命保険の代表的なものが、この定期保険です。
満期時の保険金や解約返戻金は出ません(※)が、積み立て型よりも保険料は安めに、保障額は高めに設定されており、月々の保険料を節約しながらも、しっかりした保障を確保できます。
※商品によっては、少額ですが返戻金を受け取れるものもあります。
定期保険の保険期間は?
定期保険の保険期間には、期間を定めて契約する「年満了」と、満了期を年齢で定める「歳満了」があります。
年満了はだいたい10年更新で、保険期間が終わるたびに自動更新される「更新型」にあたります。 年齢による健康状態や死亡リスクの上昇に合わせて、保険料も上がっていきます。
歳満了の場合は、60歳までなど、特定の保険期間が終われば契約は切れ、保険終了となります。その間保険料は一律で、加齢によって保険料が上がることはありません。 加入した時点では、年満了よりも保険料は高めに設定されています。
契約例(かんぽ生命 普通定期保険-新普通定期保険)
30歳男性の場合 | |
---|---|
保険期間 | 10年(40歳満了) |
基準保険金額 | 1,000万円 |
特約 | なし |
月払保険料 | 2,900円 |
※2017年6月調べ
収入保障型定期保険

収入保障型定期保険は、通常一括で支払われる死亡保険金を、死亡した月から契約期間が終了するまでの間、毎月定額で受け取れる契約です。 一家の大黒柱にもしものことがあった場合でも、お給料のように毎月一定の金額を受け取れるので、残された家族の経済的負担を減らせます。安い保険料で安心を得られると、特に子どもがいる家庭に人気の保険です。
死亡保険金の受け取り開始がいつであれ、保険金を受け取れるのは満了期までと決まっているため、年数が経過するごとに受け取れる保険金の総額が一定額ずつ減少していくことになります。また通常の定期保険とは違い、保険料は一定のままで高くなることはありません。
契約例(アクサダイレクト 収入保障2)
35歳会社員(男性)の場合 | |
---|---|
保険期間 | 55歳満了 |
満了年金支払保証期間 | 5年 |
基本保障 | 毎月10万円 |
特約 | リビング・ニーズ保険金(無料) |
月払保険料 | 2,390円 |
※2017年6月調べ
逓減定期保険(ていげんていきほけん)
逓減定期保険は、収入保障型定期保険と同じく、加入してから契約期間の経過とともに、死亡保険金が減少していく代わりに、保険料が安く設定されているタイプの定期保険です。
契約期間の前半は安い保険料で高額保障を確保できるので、特に小さな子どもがいる家庭に最適な保険と言えるでしょう。子どもが小さいうちは高額の保障が必要ですが、成長していくにつれ、必要な保障額は減っていきますよね。収入保障型定期保険との違いは収入保障保険の受取り方で、逓減定期保険の保険金は全額まとめて支払われます。
契約例(ソニー生命 逓減定期保険Ⅰ型)
35歳(男性)の場合 | |
---|---|
保険期間 | 60歳満了 |
保険料払込期間 | 60歳まで |
保険金額 | 4,000万円 |
特約 | 非喫煙者優良体保険料率適用 |
月払保険料 | 4,400円 |
※2017年6月調べ
保険料が安いのがメリット! その代わりに……?

掛け捨て型生命保険最大のメリットは、やはり保険料の安さでしょう。 貯蓄性はありませんが、同じ保険料の終身型生命保険と比較した時、掛け捨て型保険の方がより高い保障を確保できます。 その他にも、掛け捨て型の生命保険システムには様々なメリットがあります。
必要な期間だけ保障を確保できる
掛け捨て型生命保険は加入期間が決められており、契約期間が終了すればその保険の契約も終了するので、一時的に保障を確保したい場合に大変有用です。 また、掛け捨て型生命保険の多くは自動更新で、契約者が契約終了の申し出をしない限りは、自動的に更新されるしくみになっており、自分の都合に合わせて契約期間を延長できます。
ライフステージに合わせた保険の見直し・切り替えが可能
掛け捨て型生命保険は、保険料を毎月積み立てていく終身型生命保険のような貯蓄性がないため、保険の見直しや切り替えがしやすいというメリットがあります。 経済的問題から保険料の支払いが困難になったり、保障が必要なくなった場合でも、簡単に契約を打ち切ることができるので、生活状況に合わせ、臨機応変に保険プランを立てることができます。
掛け捨て型生命保険のデメリット
さまざまなメリットを持つ掛け捨て型の生命保険の特徴は、一方でデメリットにもなっています。 保険料は契約期間内の保障に充てられることから、契約期間終了後の満期保険金は下りませんし、解約返戻金もないか少額です。
また、契約が切れた時点で保障もなくなるため、「昨日契約が切れてしまったため、1円も保障されない」という事態が起こる可能性もあるのです。 年満了の定期保険の場合は、更新の度に保険料が高くなるというデメリットもあるので、長期契約を考えている場合は注意が必要です。
安い・安心・人気の掛け捨て型生命保険はここ!
ここでは、保険料の安さや保障内容の充実度で人気の高い、掛け捨て型生命保険をいくつかご紹介します。
オリックス生命「定期保険ブリッジ」
契約年齢 | 20〜65歳 |
---|---|
保険金額 | 500〜3,000万円(100万円単位)※年齢によって申込可能な保険金額が異なります |
保険期間 | 年満了・歳満了のどちらかから5年刻みで選択 |
契約例 | 30歳男性・保険金額1,000万円・保険期間10年満了で月払1,310円 |
※2017年6月調べ
インターネット申込専用の掛け捨て型生命保険です。病気・事故・災害同額死亡保障や、高度障害による保険料払込免除、リビング・ニーズ特約(余命6ヶ月以内と診断された場合、保険金の一部、または全額を生存中に受け取れる特約)など、さまざまな保障・特約が付加されています。
申込方法をインターネット限定にすることで販売経費を抑え、安い保険料での提供を実現しています。
アクサダイレクト「定期保険2」
契約年齢 | 20〜69歳 |
---|---|
保険金額 | 500〜1億円(100万円単位) |
保険期間 | 年満了(10年更新)・歳満了(55〜70歳の5年刻み)から選択 |
契約例 | 30歳男性・保険金額1,000万円・保険期間10年満了で月払1,240円 |
※2017年6月調べ
こちらもインターネット専業の定期保険です。高度障害による保険料払込免除やリビング・ニーズ特約が付加されており、健康状態の告知(健康診断結果の提出)で、最高1億円の高額保障が可能です。
また、高額割引制度を適用しており、保険金額が高いほど保険料が割安になります。 災害割増特約を付加することで、さらに充実した保障を確保することも可能です。
迷ったら無料で保険のプロに相談しよう

保険無料相談サービス「保険GATE(保険ゲート)」
安い保険料で保障が得られる掛け捨て型の生命保険には、どのような人が向いているのか、さいごにまとめてみました。
- 安い保険料で保障を確保したい人
- 貯蓄と保険は分けて考えたい人
- 子どもが成人するまでなど、一時的な保障を必要としている人
- 将来的に保険の見直し・切り替えを視野に入れている人
- 既に他の保険に加入済みで、保障を補う目的で保険を探している人
終身型よりもシンプルで分かりやすいと言われている掛け捨て型の生命保険ですが、保険会社によって保障内容や付加されている特約もさまざまです。保険についての知識が薄い場合、自分にとってどんな掛け捨て型生命保険が最適なのか、判断するのはとても難しいですよね。
自分に合った掛け捨て型保険を見つけたい人には、無料保険相談サービス「保険GATE」をおすすめします。 お金のプロであるファイナンシャル・プランナーが、現在の生活状況や家計を見直し、本当に必要な掛け捨て型生命保険を紹介してくれます。
「自分に最適な保険を選ぶ」ことは、「無駄な保険料を節約できる」ということです。保険GATEを利用することで、年間支出に大きな差が出るかもしれませんよ。