電力自由化で株価が大変動?!注目企業と今後の見通し

2016年4月から始まる電力自由化。気になるのは電気の価格だけではなく、電力自由化に関わる株価の動向ですよね!電力自由化市場に参入表明をしている企業、間接的に関わる企業の今後を予測するためのポイントをご紹介します。
株価が変動すると予想される銘柄3タイプ
市場規模が20兆円とも言われる電力自由化の中で、株価に変化が起こるのはどのような銘柄でしょうか?事業内容を大きく3つに分けて予測してみましょう!
電気を売る企業
電力会社以外の企業が「電気の小売を始めます!」と広告しているのを見たことはありますか?これらの企業は2016年の電力自由化以降、一般家庭と電力供給の契約が可能になります。つまり、新しい電力会社として電気を売る事業を始めるということですね!今までの事業にプラスして電力小売を始めるということもあり、株価に与える影響力はそれなりに大きいでしょう。
電気を作る企業
発電事業なら電力自由化後でも価格競争が穏やかなので、電力小売事業よりも株価の成長・維持に有利という見方が強いようです。発電施設を持たない新電力が電気を調達するので、今後の需要が伸びていくと考えられますよね。既に大手電力会社や電力需要が大きい法人向けに電気を卸売している事が多く、過去の販売実績も参考になりそうです。
電気に関する機器やサービスを提供する企業
電力自由化と共に進められているスマートグリッド。この2つは深くからみ合っており、特に家庭と新電力の電力供給契約に必要となる「新しい電力量計」「スマートメーター」に注目です。政府計画により20年代にはスマートメーターを全家庭に導入すると明記されていることから、今後しばらく国内売上は堅調と見られています。
電力とのセット販売で他業種同士の提携が広がっていることも、各銘柄の株価に変化をもたらしそうです。共通ポイントや通信事業などは、多くの大手電力会社と連携が進められていますよね。
今後の見通しは自由競争と国策がカギに
電力自由化関連銘柄の株価を予想するなら、自由競争の先を考えることがカギです。例えば電気を売る事業は薄利多売と言われています。さらに価格競争が激しくなれば、電力小売での成長が怪しくなる可能性がありますよね。
発電事業の方は、今後は政府が取りまとめている「電源ミックス」がカギになります。原発や火力、再生エネルギーといった発電方法の組み合わせ次第で発電コストが高騰する可能性があり、政府の選択によって収益が下がる可能性を持っていると言えるでしょう。企業としての価格競争よりも、電源ミックスの行方が大きく影響しそうですね。
電力自由化以降の株価を予想する場合、各企業のビジネスが拡大することと競争が発生すること、政策により変化していく市場を見定めていく必要がありそうです。