ソフトバンクでんきはこんなに再生可能エネルギーに注力している
携帯やスマホで馴染み深いソフトバンクが再生可能エネルギーに注力しているってご存知ですか? この記事では、「どれほどソフトバンクが再生可能エネルギーに注力しているか」にスポットを当てて紹介していきたいと思います。
日本では、2030年までに再生可能エネルギーの比率を11%(2013年度)から22%~24%に増やす取り組みを行っていますが、ソフトバンクの孫社長は、自然エネルギー事業は本業にするつもりはないと公言していますが、自然エネルギーの新会社を立ち上げて利益は全部、自然エネルギー関係に再投資する意向でやる気充分です。
ソフトバンク(株)がFIT電気(再生可能エネルギー)を活用したプランを2016年4月から北海道電力地域と東京電力地域で提供をスタートしました。ソフトバンクでんきは今後、太陽光発電所と風力発電所を増設することでより再生可能のエネルギーに力を注いでいき、再生可能エネルギーが全国に普及拡大することを目標にしています。
※2017年1月にFITでんきプランが終了し、自然でんきプランが開始されました。
→ソフトバンクでんき新プラン「自然でんき」登場! FITでんきプランとの違い
太陽光発電パネルの発電データをHP上で公開
ソフトバンクは国内外10社の太陽光発電パネルを北海道帯広市、苫小牧市に発電試験場を設置しており、各メーカーのソーラーパネルの発電状況をソフトバンクの子会社SBエナジーのHPで公開しています。
ここで太陽光パネルのメーカーにより、1ケ月当たりの発電量に3~5%もの差があることを明らかにしました。
1人、あるいは単一の事業者が複数のメーカーから太陽光パネルを購入するなんてほとんどありません。多くの人が今まで分からなかったメーカーの違いによるソーラーパネルの性能差が比較できることで反響を呼んでいます。
発電データを公表したのは何のため?
ソフトバンクがデータをHPで公開したのは太陽光発電の導入が拡大されることが目的です。太陽光発電を検討している一般家庭や企業がソフトバンクが公表したデータを閲覧し、発電量が多いメーカーから太陽光パネルを購入することで、太陽光発電の市場は拡大していきます。太陽光発電市場が拡大するということは、太陽光パネルの生産量が増えてコストダウンに繋がるということ。
ソフトバンクは太陽光発電所をこれからも建設する予定ですから、太陽光パネルのコスト低下が自社にとってメリットになるという算段です。
再生可能エネルギーは枯渇しない資源
再生可能エネルギーとは、太陽光、風力、水力、バイオマス、地熱など自然から作る電気です。
そのため、資源が無くなることはありません。
しかも、地球にも優しいエネルギーなのです。
ソフトバンクは、この再生可能エネルギーを普及拡大する取り組みを行っています。
ソフトバンクでんきの発電構成
上記のグラフは、2016/4/1~2017/3/31にソフトバンクで計画されている発電の構成です。
ソフトバンクは、57%をFIT電気が占めています。
残りの43%の中の24%が市場からの調達です。
FITプランと言っても、再生可能エネルギー100%ではありません。
選択する際には、電力構成をしっかりと確認する必要性があります。
この中のリサイクル発電は、(株)サニックスエナジーの尽力のもと、工場などで出された廃棄プラスチックを加工して燃料として発電します。
この発電方法は資源循環型と言われています。(二酸化炭素排出係数0.009 kg-CO2/kWh:2014年度実績)
なお日本卸電力取引所から調達した電気ですが、水力、火力、原子力、FIT電気、再生可能エネルギーなどが含まれています。
そして、その他には、下記の電気が含まれています。
- 北海道電力(株)、東京電力(株)が不特定多数の発電所から定期的に電気の卸売を受けているもの
- 発電所が特定できない他社から調達している電気の一部
- 一般送配電事業者からインバランス供給で受電しているもの
ソフトバンクがモンゴルの土地の借地権を100年確保
太陽光発電は、自然エネルギーの中で早期に準備ができて稼働することができる点から、SBエナジーが力を入れている事業です。
利用されていない土地を有効に活用することで土地の賃貸者には20年間の事業前提としての地代収入を支払うなどして自然エネルギーの普及拡大を着実に進めています。
ソフトバンクは、モンゴルのゴビ砂漠の土地(20万ヘクタール)を風力発電用に確保しました。
20ヘクタールとは東京都と同じ大きさに該当します。
ソフトバンクの社長である孫氏は、以前から再生可能エネルギーへの関心が非常に高い方です。
このゴビ砂漠では、日本の原発5基相当の電気(700キロワット)を作ることが可能です。
日本に電気を送電するには送電線が必要ですが、近い将来、モンゴルと日本に通信ケーブルが通れば、風力を日本に送電できるようになります。
そうすることで日本での風力発電の領域は拡大することになります。
ただし、風力発電は風の向きが安定しないと供給が難しく、その点が今後、どう改善されていくのか期待が持たれる部分ではあります。
SBエナジーは世界規模で拡大
SBエナジーは海外にも自然エネルギーの普及拡大を考えています。
現在は、モンゴルのゴビ砂漠の自然エネルギーの開発に着手したところです。
最初の開発予定地域は、タバントルゴイ(石炭鉱山)とオユルトルゴイ(銅鉱山)の中間地点の場所に自然エネルギーを供給することを計画中です。
SBエナジー
今回のソフトバンクでの再生可能エネルギーの発電はSBエナジーの電気が中心になっています。
SBエナジーは、ソフトバンクの孫社長が経営する自然エネルギーを扱った会社です。
既に全国各地にはソフトバンク(SBエナジー)が建設した発電所がこんなにもあるんですね。
《発電所の一覧》 |
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大牟田三池港ソーラーパーク |
熊本荒尾ソーラーパーク |
紋別ソーラーパーク |
富山婦中ソーラーパーク |
白老ソーラーパーク |
泉大津ソーラーパーク |
静岡葵ソーラーパーク |
嬉野吉田ソーラーパーク |
鳥取米子ソーラーパーク |
矢板ソーラーパーク |
長崎香焼ソーラーパーク |
徳島臨空ソーラーパーク |
徳島小松島ソーラーパーク |
榛東ソーラーパーク |
京都ソーラーパーク |
再生可能エネルギーを通じて地域活性化
SBエナジーでは、再生可能エネルギーを活用して地域の活性化にも務めています。
とっとり自然環境館
館内では、小型風力発電機を設置して発電し池に水の流れを作り酸素を供給。
他にも来館者に雨水により水力発電機で発電して水力発電を体験するコーナーを設けている。
来館者に自然エネルギーを知って貰うために米子市周辺の施設見学ツアーも企画しています。
京エコロジーセンター
京都にある京エコロジーセンターではソフトバンク京都ソーラーパークの見学会を実施。
毎年、数多くのソーラー発電にまつわる企画イベントが開催されています。
長崎 住民内覧会
発電完成前に地元住民に太陽光発電を見学して貰い自然エネルギーを知って貰う機会を提供。
ソフトバンク長崎香焼ソーラーパークでは、地元住民に対して見学会を開催しています。
今後もソフトバンクの再生エネルギー事業から目が離せませんね。