公開日丨2017/01/20最終更新日丨2017/01/20
電力自由化による切り替え件数が257万件を超える(2016年12月末時点)
2016年4月にスタートした電力自由化による、電力会社の切り替え件数が2016年12月末時点で257万件を超えたことが、電力広域的運営推進機構の報告でわかった。
257万件は、一般家庭向けの電力総契約数のうち4.12%の数値となり、いまだ割合では少ない数字となっているものの一定の伸び率を維持しており、今後も新電力への切り替えが進んでゆくものと考えられます。
地域別にみると、件数・切替率ともに東京電力からの切り替え件数1,44.4万件、切替率5.25%と最も多い結果となった。続いて関西電力4.08%、北海道電力が3.56%と切替率が高い。
また中部電力は切り替え件数は多いが切替率では2.1%といまだ低い状態となる。東北電力は1.21%、四国電力0.83%、北陸電力0.64%、中国電力0.34%といずれも低い結果となる。また沖縄電力ではいまだ一般家庭向け新電力への切り替えがなく、新電力の登場が望まれるところである。大都市圏での切り替えは進むものの、それ以外ではいまだ様子見という家庭も多いと推測される。
2017年4月にはガス自由化が控えており、電力セット割などの総合的な割引サービスによる、さらなる家庭の光熱費削減の方向性は強まります。この流れにより電力会社の切り替えも進むものと考えられます。詳細な数値は以下の表・グラフをご確認ください。
電力切り替え数 | 切替率 | |
---|---|---|
北海道電力 | 12.9万件 | 3.56% |
東北電力 | 8.5万件 | 1.21% |
東京電力パワーグリッド | 1,44.4万件 | 5.25% |
中部電力 | 20.3万件 | 2.10% |
北陸電力 | 1.2万件 | 0.64% |
関西電力 | 51.8万件 | 4.08% |
中国電力 | 1.7万件 | 0.34% |
四国電力 | 2.1万件 | 0.83% |
九州電力 | 14.6万件 | 1.84% |
沖縄電力 | 0件 | 0% |


※表・図の数値は「資源エネルギー庁、電力調査統計(平成27年度)」及び「電力広域的運営推進機構」掲載情報を基に作成