引っ越し費用を節約するには? 絶対に抑えておきたい5つのポイント

引っ越しといえば、何かと費用がかかるイメージがありますよね。事実筆者も昨年に引っ越しましたが、やはりそれなりの費用はどうしてもかかってしまいました。しかし引っ越しには何かと費用がかかる分、様々な方法で節約する術が隠されています。絶対に知っておきたい引っ越しのテクニックや注意点を紹介しますので、引っ越しを検討している方は必見です!
1番安い引っ越し業者を見つけるには?
まずは引っ越しにおいて、最もお金のかかる引っ越し業者の選び方について解説します。引っ越しにおいて最も手軽に、確実に費用を節約するには、引っ越し業者の選択は非常に重要です。
そのため1社だけで見積りをとらず、複数の業者の費用を比較することは必須でしょう。手早く比較するなら、一括見積サービスの利用が一番です。また手間になりますが、個人で各引っ越し業者に問い合わせをしていくという方法もあります。
どちらにしても一概に料金で即決せず、比較する引っ越し業者のサービスや評判などもチェックするのがポイントです。
引っ越しは時期が最重要!
聞いたことがある人も多いと思いますが、引っ越しは業者だけでなく、時期も重要です。
こちらはSUUMOのアンケート結果ですが、費用の差は一目瞭然です。
基本的に引っ越しの重要がピークに達する3~5月、また夏休みなどの長期休暇があるせいか、8月も意外と高いですね。反対にそれ以外の月、特に9月は非常に安くなっています。
一番費用が高いとされる3月と9月とでは、3万円以上もの差額があることからも、やはり引っ越しにおける時期というものは、重要な要素ということですね。
同じ月でも引っ越す日にちによって費用は変化する?
こちらもSUUMOのアンケート結果ですが、同じ月でも引っ越す日にちによって費用は前後します。下旬の費用が高い理由としては、月末で引っ越し需要が高まるからでしょう。
また意外にも平日の方が、土日祝日よりも安い結果となっていますね。ただ祝日でも該当する曜日にもよりますから、ここは実際に引っ越し業者に確認を取っておいた方が良いでしょう。
意外と痛い! 引っ越す時間帯に注意!
表を見ればはっきりと違いを感じ取れますが、引っ越す時間帯で費用はかなり変動します。7時以前の早朝に関しては、そもそも対応している業者が少ないからか、異常に高いですね。さらに早朝では騒音や振動により、近隣住民に迷惑がかかる場合もありますので、よほどの理由がない限りは避けるのが無難でしょう。
また8~10時台、18時台も引っ越し代が10万円を超えています。やはり早い内に引っ越し作業を済ませ、午後からは別の作業をしたいという方が多いようです。
引っ越し費用を節約するなら、時間帯フリー便が最強か?
上のデータを分析する限りでは、午前中は避けた方が無難でしょうが、それよりも一度、実際に引っ越し業者に聞いてみるのがおすすめです。
というのも筆者が実際に引っ越し業者に電話したところ、17時台など特定の時間帯を指定するよりも、引っ越す時間帯を指定しないフリー便にした方が格段に安くなると言われました。
フリー便とはその名の通り、時間帯がフリーなプランです。日にちの設定だけで、どの時間帯にくるかは業者側に任せることになります。業者からすれば、非常に都合が良いわけですから、当然費用も通常のプランよりも格安となります。
筆者の場合ですと、引っ越し業者に支払った費用は32,000円程ですが、内5,000円は午前中指定便による費用です。つまりフリー便にすれば、5,000円安くなっていたというわけです。当然引っ越し業者や、引っ越す際のケースによって費用は変動するでしょうが、それでもフリー便を使った方が確実に節約できます。
安さを優先しすぎるのは危険?

フリー便を使えば確かに費用を節約できますが、フリー便にするのが必ずしも最適解とは限りません。というのもフリー便の場合、引っ越し業者が来るタイミングが知らされるのは前日など、ギリギリの時間帯になります。そのため直前まで、引っ越すのは午前中なのか、夕方なのか、夜間なのかは不明という大きなデメリットがあります。
節約ばかりを優先して、引っ越す時間帯を夕方などに回すと、引っ越した後が大変です。というのも引っ越した直後はガスを使えず、ガス会社の立ち合いをする必要があります。他にも人によっては、インターネットの開通作業が必要となってくるため、あまり遅い時間に引っ越すと、新居での環境を整えるのに時間がかかってしまいます。
またこれは筆者の体験談ですが、筆者が引っ越した際は電力会社のアンペアを既存のものから変更したり、新居での備品が壊れていたため管理会社に修理を依頼、これにより複数の業者が入り乱れて作業を行うという状況に陥りました。そういった各業者に連絡したり、対応する必要が生じてきますので、なるべく引っ越しは昼頃には済ませるのが無難というのが個人的な見解です。
とはいえ筆者の場合は5000円程度の差額だったため、時間を指定しましたが、人によっては数万円単位で変わってくるケースもありますので、その点は時間と費用のどちらを優先するのか、事前に決めておいた方が良いでしょう。
引っ越し業者のオプションサービスを賢く取捨選択
業者によりけりですが、引っ越し業者のほとんどはオプションサービスと呼ばれるものを用意しています。下記は大抵の引っ越し業者で取り揃えているであろう代表的なメニューですが、基本的にどれもオプションサービスを利用することで、引っ越し費用は高額になります。
- 洗濯機・エアコンなどの移設
- ハウスクリーニング
- 荷造り・荷ほどき代行
- 不用品の買取
筆者が実際に問い合わせをしたところ、大手引っ越し業者では洗濯機の取り外しが4,800円、エアコンは16,000円もしました。ハウスクリーニングは部屋の広さや汚れ具合にもよると思いますが、荷造り・荷ほどきを業者に依頼するとなれば、1人暮らしでもかなりの金額を支払うことになります。引っ越し費用を節約したいと考えているのなら、多少面倒でも荷造り・梱包は自分で行うべきでしょう。
また粗大ごみや不用品に関しては業者を利用するよりも、自治体の粗大ゴミ回収サービスやリサイクルショップを利用した方が安上がりですし、買い取り額によっては引っ越し代を節約できます。ただここで注意したいのが、自治体の粗大ごみ回収サービスは、ゴミを回収してくれるまでにそれなりの時間がかかってしまいます。
時期や地域によりけりでしょうが、処分するのに最低でも2週間はかかると見ておいた方が良いでしょう。そのため引っ越しまでに時間がないといった際は、こういった引っ越し業者などのサービスを使うしかありません。
取られると痛い退去費用
いざ引っ越しを行うその前に注意したいのが、退去時のことです。退去する際は「原状回復」を求められます。ほとんどの方は入居時に敷金を納めていますが、退去する際にハウスクリーニング費用や部屋の修繕費が発生してしまうと、この費用を敷金から引かれてしまいます。退去時の費用が納めていた敷金よりも低ければ、その差額が戻ってきますが、逆に敷金よりも高ければ、その差額は支払うことになってしまいます。
そのため、いかに退去時に発生する費用を抑えられるかもまた、引っ越し料金を節約する上で重要になってくるというわけです。床や壁などに細かな傷があっても、傷の深さによっては経年劣化としてオーナー側の負担となることがありますので、退去費用に納得がいかなければ、オーナー側と交渉をしてみるのも1つの手です。
不用品を売って引っ越し費用を節約!

引っ越し業者のオプションサービスのところでも少し触れましたが、不用品を新居にまで持っていくよりも、リサイクルショップなどで買い取ってもらった方が、引っ越し代を節約できます。また引っ越しの際、ダンボールの量があまりにも多いと、引っ越し料金が高騰してしまいます。
そのため不用品以外にも、この機会に売っても問題ものがあれば、買い取ってもらった方が得策です。売りたいものが細々と大量にあるなら、リサイクルショップが手っ取り早いですが、値が張りそうならものなら、オークションを利用するのも1つの選択肢です。
引っ越し前に買った方が良い物とは?
引っ越し前にはあまり物を買いこまず、処分した方が良いと言われています。ただこれは必ずしも全ての物に当てはまるわけではなく、日用品などすぐに利用するものは逆に買い込んだ方が助かります。
というのも引っ越してすぐは荷物の整理などで忙しく、近所にどういったお店があるのか把握できていないからです。今のご時世ならコンビニで売っていることもありますが、基本的にコンビニの商品は高額ですので、格安のドラッグストアであらかじめ買い込んだ方が節約できます。
また通販を利用するのも手ですが、必要になった時に慌てて頼んでも、商品到着まで多少の時間がかかってしまいます。そのため引っ越しのトラックに入らないことを懸念している方は、あらかじめ通販で購入、引っ越した当日に商品が届くよう調整しておくという方法もあります。
荷造りの際は荷物をしっかりと把握しておきましょう
細かなことですが、荷造りをする際はどのダンボールに何を入れるのか、しっかりと仕分ける必要があります。そしてダンボールに荷物を詰めたら、ダンボールに何が入っているのか明記しておくのは必須です。ここをしっかりと行っておくことで、荷ほどきがスムーズに済み、時間の節約にもなります。
引っ越し代を節約する一番の方法は早めの準備です
ここまで引っ越し代を節約する方法についていろいろと解説しましたが、基本的に引っ越し代を節約するコツは早めの準備です。逆に引っ越し当日までの期間が短ければ、部屋の片づけや荷物の荷造りも大急ぎでやる羽目になり、引っ越し業者に梱包や不用品の処分を依頼しなければならない状況にも陥ってしまいます。
どうしても短期間で引っ越さなければならないならともかく、猶予が十分にあるならば、引っ越しにかかる費用を1つ1つ見つめ直した方が良いでしょう。

引っ越しついでに電気料金の見直しを!
引っ越しで役立つ節約術を紹介しましたが、それでもやはり引っ越し代は高額なものになってしまいますよね。そこで、この機会に節約できるものは徹底的に節約してみましょう。特に今なら電気料金が最も簡単に、かつ効果的に削減できます!
2016年から始まった電力自由化により、電気料金の安い電力会社に乗り換えることも可能になりましたので、引っ越すついでに電気料金を見直してみてはいかがでしょうか?