大垣ガス「プランⅠ」のメリットとデメリットとは?

大垣ガス株式会社はかつて1918年から1939年ごろまで20年以上に渡って電力事業を展開していました。
その後は、ガスの総合コンサルタントとしてガス事業に特化していましたが、2016年4月にスタートした電力の小売り完全自由化を受けて、電力事業を再スタートさせました。
同社が掲げる新電力「プランⅠ」の料金体系やメリットまで詳しく説明します。
大垣ガス株式会社の新電力「プランⅠ」とは?
2016年4月1日から開始された電力の小売り完全自由化を受けて大垣ガス株式会社が提案しているプランは「プランⅠ」「プランⅡ」「プランⅢ」の3プランあります。
その中でも一般のご家庭が検討するべきプランは「プランⅠ」になります。
なお、「プランⅠ」は中部電力株式会社の「従量電灯B」に相当します。
それでは早速、詳細について確認してみたいと思います。
⇒これさえ覚えればバッチリ!『本命』の電力会社の選び方
基本料金
契約アンペア | 基本料金 |
---|---|
30アンペア | 1004.40円 |
40アンペアの場合 | 1285.20円 |
50アンペアの場合 | 1566.00円 |
60アンペアの場合 | 1846.80円 |
電力量料金
契約アンペア | 1時間当たりの電力量料金 |
---|---|
400wKhまで | 22.63円 |
400wKhから | 26.30円 |
なお、大垣ガス株式会社から電力の供給を受けるには、現状、中部電力株式会社から供給を受けている契約アンペアが60以下であることの他にいくつか条件がありますので以下をご確認ください。
条件 | |
---|---|
1 | 現在、大垣ガス電力株式会社のガス供給を受けていること |
2 | ガスと電力の契約者が同一であること |
3 | ガスと電力の使用者が同一であること |
4 | ガスと電力の需要場所が同一であること |
5 | ガスと電力の支払い方法が同一の金融機関口座からの引き落としであること |
現状、クレジットカード払いや払込票による支払いは不可能となっております。
「大垣ガスプランⅠ」で電気料金を計算する方法について
現在、供給を受けている電力会社と大垣ガス株式会社の新電力「プランⅠ」を比較して、どちらがお得か自分で計算して算出する方法をご紹介します。
まず電力料金には、契約するアンペアによって生じる「基本料金」が発生します。
⇒電力自由化と契約アンペア数について
大垣ガス株式会社の場合、30アンペアだとひと月あたり1004.40円、40アンペアだとひと月あたり1285.20円というのがこれにあたります。
この基本料金にプラスして、電力の使用量によって掛かる「電力量料金」というものが必要になってきます。
なお、「電力量料金」は燃油価格の変動に応じて前後しますので一律ではありません。
少し話はそれましたが、この「基本料金」に「電力量料金」を合計した金額に、さらに「再生可能エネルギー発電促進賦課金」を加えた金額が電力料金として電力会社から各ご家庭に請求されます。
それでは、実際に計算してみましょう。
大垣ガスプランⅠを実際に計算してみた
大垣ガス電力会社の新電力「プランⅠ」の50アンペア契約で、月の使用量は430kWh。
燃料費調整単価△2.98円、再生可能エネルギー発電促進賦課金単価が1kWhにつき1.58円の場合。
契約電流が50アンペアの場合、基本料金はひと月あたり1566円かかります。
そして、電力の使用量は最初の400kWhが22.63円なので9052円。
400kWhを超過した分の30kWhが、26.30円なので789円。
⇒電気料金の節約は「アンペアの見直し」がポイント!
合計すると9841円になりますが、ここから燃料費調整単価の2.98円×430kWh分である1281.40円を差し引きますので、電力量料金の合計は8559.60円になります。
これまで基本料金の1566円+電力量料金8559.60円なので合計して1万115.6円という数字が導き出されます。
この数字に、1kWhあたり「再生可能エネルギー発電促進賦課金」が1.58円掛かりますので、679円を足すと電気料金の合計が1万804円という計算になります。
大垣ガスに乗り換えるメリットとデメリット
電気の使用量によっては、毎月の電気料金を削減することができますので、これは大きなメリットといっても良いでしょう。
具体的にいうと、「プランⅠ」の契約電流30アンペアで電力量が毎月350kWh近く使用しているご家庭の場合、従来の電気料金よりおよそ3パーセント程度の削減が可能です。
また、契約電流50アンペアで電力量が毎月437kWh程度使用するご家庭であれば、およそ5パーセントほど削減することができるでしょう。
逆に、一人暮らしの方や他と比べて毎月の電気の使用量が少ない家庭であれば、かえって電気料金が割高になってしまう可能性もありますので、先ほどご説明した計算式で算出することをおすすめします。
基本的には1年契約ですが、1年を満たずに解約をした場合でも、解約にかかる違約金が発生することはないようです。
ただ、契約の条件としてガスとの同時契約する必要があります。
現在、中部電力から電力の供給を受けていて、かつ毎月の電力の使用量が多いご家庭にとってはメリットのあるプランだと判断できます。
大垣ガスと中部電力とどちらがお得か比較してみましょう
大垣ガス株式会社への乗り換えを検討している方のほとんどは、現在、中部電力からガスの供給を受けていると思いますので、まずは、中部電力の料金について確認してみたいと思います。
基本料金
契約アンペア | 基本料金/月 |
---|---|
10アンペア | 280.8円 |
15アンペア | 421.20円 |
20アンペア | 561.60円 |
30アンペア | 842.40円 |
40アンペア | 1123.20円 |
50アンペア | 1404.80円 |
60アンペア | 1684.80円 |
電力量料金
契約アンペア | 1時間当たりの電力量料金 |
---|---|
120kWhまで | 20.68円 |
120kWhから300kWhまで | 25.08円 |
300wKhから | 27.97円 |
まずは、基本料金についてですが、30アンペア、40アンペア、50アンペア、60アンペア全てにおいて、中部電力の方がリーズナブルな結果となりました。
しかし、電力量料金においては、120kWhを超える場合に大垣ガス株式会社の方が安い料金設定になっていますので、毎月の電力の使用量が多い場合は、大垣ガス株式会社に乗り換えることで得られるコスト的なメリットはありそうです。
いかがでしたか?大垣ガス株式会社の「プランⅠ」は、毎月消費する電力の量によっては、割高になってしまう可能性もありますが、ごく一般的なご家庭であればほぼ削減することができる魅力的なプランと言えるでしょう。
ぜひ、検討してみてください。
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