電力自由化プラン選びは「ポイント」が鍵を握る

電力自由化によってポイント制度が注目されている!
エネルギー自由化の傾向で存在感をアップした共通カード
電力自由化と今後のガス自由化の背景で存在感を増したカードに、地方を中心に展開している「WAON」があります。
共通ポイントカードは都心メインで使用する目的で作られたカードが多い中、地方でも使える場所が多い「電子マネーWAON」は、地方住まいの方にとって電力会社を選ぶ決め手となりうる可能性があります。
電気料金の支払いで貯まったポイントをそのまま電気料金に
中部電力の家庭向けWEB会員サービス「カテエネ」では、商品への交換の他に、自由化開始から溜まったポイントを電気料金にそのまま使えるようになります。ポイントが貯まった部分の電気代は、実質割引かれるということになります。
独自のポイント制度で差別化
四国電気は電気量に応じてのポイント付与の方式はありませんが、ユニークなポイント付与制度をとっています。その名も、「よんでんすごろく」というすごろくゲーム方式です。
ゲームは毎週月曜に実施され、サイコロを振ってゴールするとポイントがもらえます。ゴールでもらえるポイントは、3ポイント。さらにランキング形式にもなっており、実際にランキングに入賞するとその順位に応じてポイントがもらえます。
すごろくには、四国ならではの特産品をモチーフにしたユニークなアイテムもあり、それを活用するとゴールに近づけます。
実際に貯めた「よんでんポイント」は共通ポイントへの交換、四国特産品への交換、豪華な賞品などが当選する応募券などに交換できます。ゲームで楽しくポイントが貯められるなんて非常にユニークですね。
電力自由化に伴いポイントの重要性アップ!?
今回は、電力自由化に伴いポイントの付与プログラムが増えてきており、その動向を知っておくことで、記事を見ていただいた方に自分にあった選択ができるようにご紹介させていただきます。
なぜ今ポイントが重要なのか
なぜ電力自由化にともないポイントプログラムが重要になるかというと、まず前提として電気料金の値上げ申請や値下げ申請には経済産業相の認可が必要なので、ハードルが非常に高い点です。
なので料金の変更というのは、安易にどの会社も実施できません。そこでまずポイントに、目をつけるというわけです。いち早くポイントに目をつけた会社が「関西電力」です。関西電力は2005年から「はぴeポイントクラブ」を実施し、実質的な値下げを可能にしました。(2016年現在はやっておりません。)
ここでわかるように、単純な料金変更は経済産業省の許可がいちいち必要ですが、ポイントカードの場合はポイントの付与率を変えることで実質的な料金変更を簡単に行えるのです。
今までは電力自由化してなかったので、既存電力会社にライバルなどおらず、料金の比較対象がありませんでした。しかし今回自由化することで料金の比較対象ができ、消費者獲得の為、より一層電力会社にとって、ポイントの重要性がアップしました。
電気料金で自動的に貯まるポイント使える場所
月々支払いするたびにポイントが貯まるということは、月々だいたい数千円から数万円の一般的な電気料金だと、ポイント還元率0.5%で月に数十ポイントから数百ポイント程貯まることになります。
長期間、継続して支払う電気料金せっかく自動で貯まるポイントも、使える場所が多くないと意味がありません。
<Tポイント>
TSUTAYAはもちろん、ファミリーマートをはじめ約35万店舗使用できます。
<Pontaポイント>
ローソンやピザハットなど約2万3千店舗と、リクルート対象サービスで使用できます。
まだカードを作成していない方は、よく利用するコンビニでどちらにするか判断するといいと思います。これをきっかけに、今までカードを使う機会がなかった人たちのカード提示率もふえてくるのではないでしょうか。
相次いで共通ポイントを導入する理由
電力自由化によって相次いでポイント制度を導入している企業がありますが、自社で貯まったポイントをTポイントやPontaポイントなどの共通ポイントや、WAONなどの電子マネーに変換できる企業が多いですね。
なぜこういった企業が多いのでしょうか。それは消費者の行動心理として「多く貯まるポイントかどうか」より、貯めたポイントをちゃんと使えるかを重視する傾向になってきたからです。
実際に使える場所が少ないマイナーカードの10ポイントよりも、使える場所が多いTカードやPontaカードで貯まる5ポイントの方が満足度が高い、というデータが出ています。使う頻度の高いカードの方が、紙幣の価値と同等の利便性に近いということですね。
電力自由化後の電力会社ごとのポイント付与徹底比較!!
それでは、電力会社ごとにどのようなポイント付与サービスがあるか、実際にいくつか紹介していきいと思います。
東京電力
電力自由化に向けていち早くTカードやPontaカードと提携したのが、東京電力です。東京電力は、月々の電気料金1000円ごとに5ポイントが付与されます。ポイントを貯める先は、TカードかPontaカードを選ぶことができます。また、現在WEBで申し込むと500ポイント付与されます。
まちエネ
MCリテールエナジーの家庭向け電力サービス「まちエネ」は、様々なポイント付与キャンペーンを行っています。
<まちエネ キャンペーン内容>
- Pontaポイントでおトク! 毎月の電気料金1000円ごとに1ポイント付与
- キャンペーンでおトク! 2016年4月末までの申し込みで最大500ポイントをプレゼント
- ローソンのクーポンでおトク! 毎月1回100円〜200円相当のクーポンをプレゼント
- チケットでおトク! ローソンチケットの割引券をプレゼント
- クレジットカードでおトク! 指定カードの発行、料金支払いで最大3,000ポインをプレゼント
さらにまちエネの契約者が「JMBローソンPontaカードVisa」をまちエネの公式ページから申し込むと、Pontaポイントがプレゼントされます。そのポイントは新規入会で2,000ポイント、電気料金支払いで1,000ポイントです。
西武ガス
西武ガスは電気料金200円につき、提携ポイントが1ポイント貯まります。ポイントを貯める先はは6種類もあり、Tカード、楽天スーパーカード、Pontaカードを含むお好きなものを選ぶことができます。これだけの種類があると選びやすいですね。
東京ガス
電気料金連動ポイントは電気料金1,000円に付き15バッチョポイントです。貯まったバッチョポイントは5つの共通ポイントカードのTポイント、Pontaポイント、WAONポイント、dポイント,楽天スーパーポイントに交換できます。
また、東京ガスのオリジナルグッズなどと交換できます。還元率1.5%はポイントの電気料金のポイントとしてはかなり高い設定になっています。月の電気料金が高いご家庭は、長期的に見るとかなりお得になってくるのではないでしょうか。
ソフトバンクでんき
ソフトバンクでんきは、Tポイントが貯まります。こちらも、お支払い1,000円に付き5ポイントです。さらに現在は、新規2年加入で8,000ポイント付与されます。
スマ電
アイ・グリッド・ソリューションズが提供する家庭向け電力サービス「スマ電」。元来スマ電は、スーパーマーケット各社と提携して電力を販売していました。今回のスマ電への乗り換えで、提携スーパーマーケットで使えるお得なポイントが付与されます。
<スマ電のポイントが使用できるスーパー一覧>
いちやまマート | 山梨県/長野県 |
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ボトルワールドOK | 大阪府/兵庫県/奈良県 |
生鮮館なかむら | 京都府 |
ベルクス | 東京都/埼玉県/千葉県 |
一号舘/ラッキーマート | 三重県/岐阜県 |
にしがき | 京都府/兵庫県 |
アピタ/ピアゴ | 愛知県/静岡県/三重県/岐阜県/長野県 |
お近くに上記記載の提携スーパーがある方は、要チェックです。
サーライーエナジー
サーラグループの新電力会社「サーライーエナジー」。こちらでは、サーラカードというクレジットカードに新規入会で500ポイント、支払い100円に付き1ポイント、契約更新で1,200ポイント付与されます。
貯まったポイントは5,000ポイント貯まると、5,000円相当の三菱UFJギフトカードが自動で送られてきます。
auでんき
auでんきも様々なポイント付与をやっており、auご利用者向けのクレジットカードau WALLETクレジットカードに以下の条件でポイントが貯まります。
入会時にau料金支払い登録 | 500ポイント |
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入会月の翌々月末日までに一回200円以上のカード利用 | 500ポイント |
入会月の翌々月末日までに総額30,000円以上のカード利用 | 2,000ポイント |
auでんきの契約またはauでんきセット割の登録 | 1,000ポイント |
現在通信サービスauをお使いの方は、とってもお得ですね。
東北電気
東北電気は「よりそうeねっと」という会員特別サイトをやっており、そちらに以下の条件で「よりそうeポイント」というポイントが貯まります。
よりそうeねっとへの新規会員登録 | 150ポイント |
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電気契約情報の登録 | 150ポイント |
入会後のアンケート回答 | 50ポイント |
紙の検針票からウェブ明細書への切り替え | 50ポイント /毎月 |
電気料金のクレジットカード払い | 25ポイント/毎月 |
よりそうeねっとポイントは、Pontaカードや楽天ポイント、WAONポイントなど、共通カードや電子マネーに交換できます。他にも東北のご当地商品などにも交換可能です。
まとめ
いかがでしたか?
毎月貯まるポイントは賢く使えば大変お得なシステムになります。これを機にぜひポイントも視野に入れて電気会社をお選びください。