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電力自由化

FIT電気比率20%は「再エネ主体」とは言えない?

ソーラーパネル

恐らくこの記事をお読みになる方は、再生可能エネルギーへの感心が非常に高い方だろう。

電力自由化が4月スタートして間もないが、既に一般電気利用者のプラン選択基準が鮮明になってきている。

その基準は、「料金」と「どれだけ再生可能エネルギーを利用しているか(再エネ比率)」である。

東日本大震災後、原発反対運動等全国にクリーンエネルギーを推進する世論が強く存在している事が影響している事は想像に難しくない。
電気料金が今より安くなって、発電構成が再生可能エネルギー比率の高い電力会社から購入したいと考える事は、非常に自然な流れといえる。

では、「再生可能エネルギーが何%以上の割合で電源構成に含まれているか」は重要な判断基準になるだろうか?

  • 全体の20%が再生可能エネルギーの場合でも、再エネ主体と言えるのだろうか?
  • やはり消費者としては100%の電力会社から購入したいが、現実的に可能なのか?

電力自由化の再生可能エネルギーの課題は、次のステージに移ろうとしている。

FIT電気は再エネ比率20%〜30%

ソフトバンクやコープ札幌の再エネ比率6割という数字は、非常に吐出した異例な数値(高さ)である。

現実は、再エネ主体とうたっている新電力の多くは、再エネ比率20%〜30%が多い。
Looopでんき、ワタミファーム&エナジー、エコスタイルといった企業がそうである。
3社共太陽光発電がメイン電力となるが、太陽光発電の欠点である「夜に発電出来ない」事が再エネ比率を30%以上に出来ない理由としている。

夜間帯は別の発電によって補う必要が出てくる為、火力、水力といった発電方法を組み込まなければいけないというのだ。
では、現在の主要電力会社の電源構成と再エネ比率20%〜30%を比較するとどうだろう?

FIT電気比率20%〜30%では今とさほど変わらない?

既に主要電力会社電源構成の再エネ比率は、水力発電を含めれば十数%で、近い将来の希望電源構成では23%前後と、「再生エネルギー主体」を全面に押し出すのであれば、20%〜30%では「再エネ主体」とはいえないのではないかという声もある。

コープ札幌の電源は、水力発電とバイオマスと風力が主体の為、6割と非常に高い数値を叩き出しているが、ソフトバンクの主要電源は上記3社と同じ太陽光発電だ。
※これには意見が分かれており、「太陽光発電を6割とした構成は不可能」という意見と、「既に達成している」という2極に分かれている。
⇒再生可能エネルギーは賛成?100人アンケートを公開!!

FIT電気比率は一般用でなければ100%は可能?

そんな中、浜松新電力は高圧向け(ビルや商業施設)ではあるが、再エネ比率100%を目指している。

これはめちゃくちゃな目標ではなく、夜間使用電力が少ない高圧向けだからこそ実現出来る目標といえる。太陽光発電とバイオマスを中心とした浜松新電力の取り組みには、今後も注目が集まるところである。
⇒電力自由化で再生可能エネルギーの時代がくる?

そもそもFIT電気に環境価値はない

そもそもこの様な比率の議論自体を疑問視する声もある。
「FIT電気の比率を高めて何の意味がある?」という声だ。
そもそもFIT電気に環境価値はない。
これには、少しややこしい仕組みが関係している。

そもそもFIT電気は、太陽光発電や風力発電事業に対し、高単価で国(主要電力会社)が電気を買い取る仕組みからきている。
この高単価を実現出来ているのは、私達一般電気利用者が、「賦課金」という形で毎月の電気使用量で負担しているからである。

その為、経済産業省が公表した文書には「FIT電気の環境価値は全電気利用者に属す」とされている。
つまり全利用者が負担して発電している電気に対して、更に「エコな電気」「グリーン電気」とうたって一般電気利用者から利益を取る「2重負担」となる事を防止する事が目的である。

FIT電気はパーセントではなく再生可能エネルギーかどうかが問題

FIT電気比率20%は「再エネ主体」とは言えない、という声がある事が事実である。
しかし、これは電気利用者が判断すれば良い事である。
例えば極端な下記2プランのどちらを選択するのかという事だ。

1・FIT電気比率20%で電気料金は既存電力会社より1%安い。
2・FIT電気比率60%で電気料金は既存電力会社より1%高い。

多くの電気利用者は1を選択する事だろう。
では、2の料金が既存電力会社と同じ、又は安いとなれば多くの利用者は2を選択するはずだ。
私は電気利用者の素直な声に、新電力がどの様に応えていくかが今後の課題だと思う。
私個人としてはFIT電気だろうとグリーン電気だろうとプラン選定の判断基準にはならない。

「私達の負担金で成り立っているFIT電気を利用してクリーンエネルギーと名乗るんじゃない!」という気持ちもない。
本当に再生可能エネルギーの普及を望んでいる人間としては、これらFIT電気を選択する電気利用者が増えれば、更に太陽光発電や風力発電建設が活発になる。
つまり日本国内に再生可能エネルギー発電所が益々増えていくという事だ。
⇒折角の電力自由化!!再生可能エネルギーを選択したい!!

それが例え、私達の負担金で成り立っていようと、事業者自身が負担した費用であっても消費者が選択基準にするところはこの部分ではないように思えるが皆さんはどうお考えになるだろうか。

再生可能エネルギーを主力に据える新電力を選ぶのは消費者の意志

電気を選べるのなら発電方法にこだわりたい、特に再生可能エネルギーをこれからも伸ばしていきたいと願うならば、環境価値をもたないFIT電気を供給する新電力を選ぶのも「有り」だと考えられます。

FIT電気で顧客が集まるなら電力会社はFIT電気をもっと調達したくなり、すでに発電所を持っている人から広く買取を始めたり自社で新しく建設する流れも起きる可能性があります。消費者の選択は再エネの普及と促進を促すもの。あなたの望む電気を、タイナビスイッチのシミュレーションで探してみませんか?

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