【新電力へ転職したい方向け】新電力の仕事内容とは?

電力自由化が始まり、新たな新電力が参入しています。2016年10月現在で国内の電力会社は700社以上までに増えました。電力に関心のある方や電力会社で働いたキャリアを生かし、新電力へ転職を考えている方が国内で増加傾向にあります。
電力会社に転職したいけど、どんな仕事内容なのか、年収はどれくらいを見込めるのかなど電力会社の転職にまつわる情報を集めました。ぜひ参考にしてください!
新電力の仕事内容とは?

電力会社とは言っても仕事内容はさまざまです。事務的なお仕事から点検業務、営業や顧客や代理店の管理や対応など仕事内容が部門別でまったく違う特徴があります。
そのため、必要なスキルも部門別に違い、同じ電力会社でも自分の得意分野を活かせる仕事内容を選択でき、転職に有利になる場合があります。まずは新電力の仕事内容について具体的にみてみましょう。
運転・点検業務
- 発電所の運転業務
- 工場など契約先施設の保守点検
- 風力発電や太陽光発電など設備のメンテナンス
営業業務
- 法人顧客へ新電力プランの提案
- 見積書、提案書、企画書などの書類作成
- 病院や商業施設などに電気代のコスト削減のための提案
- 顧客のアフターフォロー
- イベントなどで電気料金プランのPR活動
- 保育園など国の補助金対象になる施設へ太陽光発電システムを提案
- オール電化な省エネ商品へのアドバイス
- 太陽光、蓄電池などの提案
- 新規代理店募集
- 省エネルギー商品の提案
- 住宅リフォーム、システムキッチンなどの販売や提案
- 電力にプラスしガス自由化に対応したモデル考案作成
事務業務
- 新電力への契約後のサービス開始までの手続業務
- 電気料金の見積もり作成
- 経理業務(請求書の発行や入金の確認)
- 損益計算業務
- 売上に対しかかった経費の収支計算
- 問い合わせの対応
サポート・管理・開発業務
- 販売代理店との拡販及びサポート
- 新電力を提案するための資料作成
- 代理店契約業務や代理店管理
- スマートシティ市場参入に関する企画の提案
- ガスや石炭の調達業務
- IPP事業者との商談
- 研究や開発業務
新電力の場合、必ずしも電力関係の会社が電力を販売しているとは限りません。そのためあなたの得意分野に転職すれば電力関係以外の知識を活かしながら電力会社でやりがいのある仕事ができるかもしれません。
販売実績の多い新電力ほど規模が大きく支店数が多いため、転職先や業務内容が多いものです。では販売量の多い新電力事業者はどの企業なのでしょうか?
新電力の販売実績ベスト10

販売実績1位:エネット
エネットは東京ガスと大阪ガスのガス販売2社とNTTファシリティーズが提携して設立されました。
販売実績2位:F-Power
株式会社ファーストエスコはバイオマスなどの省エネに取り組んでいる企業です。電気事業部門を新電力に移行した会社がF-Powerです。
販売実績3位:丸紅新電力
食料をはじめ金属やエネルギーなどを卸売りする会社です。発電設備を構え、その70%は再生エネルギーです。
販売実績4位:JXエネルギー
風力発電、天然ガスや火力発電など環境に配備されたクリーンなエネルギーにこだわる会社です。JXエネルギーはジャパンエナジーと新日本石油が設立した石油エネルギー分野の企業が設立した新電力です。
販売実績5位:オリックス
オリックスは金融サービス業が主体の企業です。新電力としてバイオマス発電所や太陽光発電を所有しています。
販売実績6位:サミットエナジー
住友商事株式会社が株主の新電力です。風力や水力などクリーンなエネルギーを主に自社発電をしています。
販売実績7位:テプコカスタマーサービス
東京電力が親会社の新電力です。
販売実績8位:日本テクノ
電力小売事業が主で電力コンサルタントや高圧電気設備の点検など電力に関する事業者です。発電効率の高いカワサキグリーンガスエンジンを所有しています。
販売実績9位:新日鉄住金エンジニアリング
製鉄プラントが主の新電力です。
販売実績10位:東京ガス
都市ガス販売が主な事業内容です。天然ガスで発電した電力を販売する大規模な電源を所有しております。
法人向けの販売実績が多い新電力は、エネルギーに関する事業者が多いことが分かりました。一般家庭に人気の新電力は、スマートフォンやガソリン、ガスなどの会社から電気を購入すれば電気やガソリンの単価料金がお得になるなどの魅力があります。
⇒電力業界に殴りこみ!『新電力』はどんな業界から参入してくる?
自分の経歴と関連する事業内容のスキルがあれば新電力で活かせる場合もあるため、経験を活かせる新電力へ転職を考えるなど転職に有利な手段を自分なりに見つけてみましょう。
実際に新電力に転職した方の経歴

実際に転職した方の経歴やきっかけはどのようなものなのでしょう?大手電力会社から新電力に転職をした、または新電力に就職しようと思った理由などの資料をまとめました。
Aさん(26歳男性の場合)
・大手電力会社から新電力へ転職した理由
2011年3月11日に起きた東日本大震災後に転職。
不満があったわけではなく、大手電力会社でのキャリアを活かし新電力で働いた方が将来性があると感じたから転職をした。
大手電力会社での発電方法に震災がきっかけで不満を持ち、結果的に自分の納得のできる発電方法の新電力に転職ができて良かった。
Bさん(27歳男性の場合)
・電力会社から新電力へ転職した理由
鉄塔や架線の設計などを手掛ける送電部門で働いていたキャリアを活かし再生エネルギーの新電力へ転職。
電力会社に入社したもののイメージのギャップにより7年で退社、東日本大震災で起きた事故により原子力発電所の安全に疑問を持ち、発電所を稼働させようとする観念が合わず新電力へ転職したいと思うようになった。
転職活動をし、転職に成功したと感じている。
Cさん(28歳男性の場合)
・理容師から新電力へ転職した理由
理容師の資格があり理容室へ就職。
その後留学をして中国語の勉強をしたいと思い、理容室を退職し留学を経験。
その後帰国し中国語を活かす職業に着けず新電力へ就職をしようと思った。
仕事内容は新電力の営業で主に電話でセールスをし、興味のある企業に訪問するという仕事内容だったがやってみて自分に合う仕事だと思った。
熱意が伝わると実績につながり、やりがいのある仕事に思えた。
新電力への転職は電力会社の経験がある方の場合は東日本大震災の原発事故がきっかけで自分の仕事内容を見つめ直した際に自分のキャリアを活かし、納得のできる発電方法の新電力に転職をしようと思う方が多いようです。
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新電力の場合、発電所を構えている場合では電気を安定供給するために、燃料を調達し電気を作り、電気を送電しなければなりません。そのための技術やメンテナンスの作業員の仕事の数は計り知れません。
営業や促進販売、発電所を建設するにあたっての設備や施工など土木系の仕事もあります。品質や安定供給のための開発部門の仕事もあるでしょう。また、各支店にはお客様の窓口になる事務系の仕事もたくさんあります。このように電気を売る電力会社では、見えない部分に多くの業務が存在します。
お客様のニーズにお応えするための多様化したサービスの中にあなたに合った仕事がたくさん存在するかもしれません。転職を考えている方にとって、新電力なら仕事内容の領域が広く、あなたらしく仕事ができる環境かもしれませんね。
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