引っ越し時のエアコン取り外し、取り付けにかかる費用の3つのパターン!

エアコンの取り外しや取り付けは、専門的な知識や技術、そして経験が必要なため、手順がわかればできないことはないのですが、ガス漏れなどの事故のことを考えると、やはり専門の工事業者に任せたほうが安心です。
ここでは、引越し時のエアコンの取り外しや取り付けにかかる費用について解説していきます。
引っ越しの時エアコンはどうすればいいの?「3つのパターン」

エアコンの引越しには、3つのパターンがあります。
1.引越し業者に取り外し・取り付け依頼する
2.電気工事専門の業者に取り外し・取り付けを依頼する
3.新品に買い換える
1.引越し業者に取り外し・取り付け依頼する
エアコンの引越しを引越し業者に依頼した場合、料金の見積もりの時に、あらかじめエアコンの移動があることを伝えます。
エアコンの取り付けや取り外しは、引越し業者の推薦する(業務委託をしている)電気工事の業者が担当し、エアコンの本体は他の荷物とともに、引越し業者が運ぶことになります。
引越し作業を行っている時間帯に前後することもありますが、新居に移ってすぐにエアコンが使えるというメリットがあります。特に真夏や真冬の引越しの際には大事なポイントになるのではないでしょうか。
ただし、新居の状況によっては、見積もり時の料金の他、追加料金が発生する可能性もあります。
⇒引っ越しにかかる費用は閑散期と繁盛期で1万5千円以上差がある!
2.電気工事専門の業者に取り外し・取り付け依頼する
近距離の引越しの場合、引越しの当日ではなく、別の日に電気工事専門の業者に依頼して、エアコンの取り付けや取り外しをしてもらう方法もあります。
同じ業者が取り付け→梱包→運搬→取り外しのすべてを行ってくれるため、安心できるのはもちろんのこと、料金が割安になるメリットがあります。
遠距離の引っ越しの場合は、取り外しを直接依頼した電気工事専門の業者が担当し、エアコンの運搬を引越し業者、取り付けを引越し業者と提携している電気工事業者に振り分けられることになります。
見積もり時の金額の他、パイプの交換やガスの補充などの追加料金がかかることも考えられます。
3.新品に買い換える
すべての家電製品がそうであるように、エアコンにも寿命があります。エアコンの寿命は10年前後と言われています。
古くなったエアコンをクリーニングして使うのも良いのですが、新しいエアコンは電気代が大幅に節約できたり、環境面を考えて作られているので、長い目で見るとお得になるケースが多いようです。
また、こちらのリンクにあるように、つけっぱなしにすることでも電気代を節約できることが多いです。
⇒【噂の検証】エアコンは24時間つけっぱなしにした方が電気代を節約できる?
ちなみに、エアコンの価格が安くなるタイミングは、新製品との入れ替えの時期となっています。メーカーごとに異なりますが、小型のタイプは4月から5月、大型のタイプは2月頃が目安です。そのあたりに合わせて引越しを検討するのもひとつの方法かもしれません。
エアコンの引越しでかかる追加料金の7つのパターン

エアコンの引越しの際にかかる追加料金には、7つのパターンがあります。
1.コンクリートの壁
エアコンを取り付ける壁の種類には、木製やALCパネルやコンクリートなどがあります。
この中でもコンクリートの場合は、工事に手間がかかるため、追加料金となることがあります。
2.配線用の穴が空いていない
マンションなどの場合、エアコン用の配線用の穴があらかじめ空いていることが多いのですが、取り付けたい場所によっては、穴が空いていないことも考えられます。
石膏ボードや木製であれば、基本料金で対応してもらえますが、コンクリートの場合、別料金がかかることもあります。
3.化粧カバー
エアコンの室外機に化粧カバーをつけるかどうかで、追加料金の対象となることもあります。
4.室外機と室内機の階数が異なる
ほとんどの場合、エアコンの室外機と室内機は同じ階数に設置されますが、例えば一軒家で2階に室内機を設置し、1階に室外機を設置する際に、室内機と室外機の距離が4メートルの高さを超えてしまうと追加料金が発生することもあります。
5.エレベーターの有無
築年数が古いマンションやビルの場合、エレベーターがない物件も存在します。例えば2階や3階までなら基本料金だったとしても、4階より上の階は追加料金となるケースも考えられます。
6.高層階と気密性
ビルやマンションの高層階での設置作業や、気密性の高い住宅の場合、追加料金となるケースもあります。
7.エアコン専用コンセントの有無
エアコンは種類ごとに、対応可能なコンセントとそうでないコンセントがあります。
例えば200ボルトの場合、ブレーカーを交換したり、電力会社との契約を見直したり、専用の回線を使用するといったことが必要になります。
築年数が新し目の物件の場合、すでにエアコン用の専用コンセントが設置されていることが多いのですが、物件によっては通常の100ボルト用のコンセントしか設置されていないこともあるためです。
仮に専用コンセントがなかったとしても、電子レンジやドライヤーと同時に使用しないように注意すれば問題ないかもしれませんが、安全面を考えると専用のコンセントがあった方が良いでしょう。工事を請け負う業者によっては、エアコンの取り付けをしてもらえないケースも考えられます。
エアコンを買い替えた場合、古いエアコンはどうする?

新居用にエアコンを新たに買い替えた場合、元のエアコンは処分する必要があります。
⇒エアコンの買い替えをしたほうが良い5つのサイン
エアコンの処分を業者に任せる場合
エアコンの取り外しを引越し業者や電気工事業者に任せるのであれば、処分することを前提で料金を算出してもらえますが、基本的にはリサイクル料金と取り外しの料金、そして処分場への運送費がかかります。
リサイクル料金に関しては、都道府県や市区町村などの自治体ごとで異なりますので、詳しく知りたい方は、自治体に連絡するか、インターネットなどで調べてみましょう。
エアコンを置いていく場合
賃貸物件の場合、引越しの際には原状回復をして引き渡すことが契約条件となっています。入居前から設置してあったエアコンであれば問題ありませんが、そうでない場合は、処分をする必要があります。
ただし、物件の所有者(大家さんなど)がエアコンの設置に同意していて、賃貸契約書に造作買取請求権の排除特約が記載されていない場合であれば、エアコンを置いていくことが認められています。
引越し時、エアコンについて注意すべき2つのポイント

エアコンの取り付けや取り外しの際に、トラブルを避けるために、注意しておきたい2つのポイントがあります。
1.新居はエアコンの取り付けが可能なのか?
新居が分譲ではなく賃貸物件の場合、物件の管理者(大家さんなど)に、あらかじめ、エアコンの取り付けができるかどうかを確かめておきましょう。
例えば壁にエアコン設置用の穴が空いているのであれば良いのですが、空いていなければ、工事の時に空ける必要があるためです。
2.追加料金の確認
引越し業者の見積もりの時点では、エアコンの取り付けや取り外しに関する基本料金しか記載されていないこともあるため、引越しの当日になってから追加料金がかかることも考えられます。
あらかじめ新居の状態を報告しておき、どこまでが基本料金で対処できるか?どこからが追加料金なのか?ということを必ず確認しておきましょう。
引越し時のエアコン取り外し・取り付けの流れ
エアコンの取り付けや取り外しの流れをおおまかに解説します。
エアコンの取り外し
まずは、配管の取り外しの際に、ガス漏れが起きないように、室外機にガスを集めてから栓をします。(ポンプダウン作業)
次に、エアコンの室内機を取り外してから、室外機を取り外します。
その後にガスの吹き出しに気をつけながら配管類を取り外して、最後に配管の穴をパテで埋めて完了です。
エアコンの取り付け
まずは配管用の穴が空いていることをチェックし、空いていなければ穴を空けます。
次に室内機の取り付け場所を確認して、背面板を壁に設置してから、室内機を取り付けた後に、配管の取り付けに入ります。配管フレアの加工や配管にテープを巻く作業の他、長さの調整をします。
続いて室外機の設置です。ブロック(プラロック)を取りつけてから、地面やコンクリートの上に置きます。設置が終わったら接続部を配管につなぎ、「真空引き」と呼ばれる作業を行います。ポンプを使用して配管の内部を真空乾燥させることで、配管の中に入っている水分を含む空気や不純物を取り除き、故障のリスクを抑えます。
最後に電線や配線を接続して、試運転をして問題なく動けば完了です。
今回は、引越し時のエアコンの取り付け・取り外しにかかる費用や注意点について解説しました。こちらを参考にして、引っ越しの当日に慌てることが無いよう、また業者や大家さんとトラブルが無いように備えておきましょう。
引っ越しの際は電力会社見直しで電気代大幅節約のチャンス!
エアコンの取り付け・取り外しをする際には、追加料金がかかるケースもあります。新しい省エネ型エアコンに買い換えれば、長い目で見てお得になることが多いです。このように色々な手続きがある引っ越しの時だからこそ、節約のチャンスでもあります。
電力会社への手続きの際に、一緒に電力会社や料金プランを切り替えれば、電気代の大幅な節約になる場合があります。一度検討してみてはいかがでしょうか?
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