【電力自由化】新しい電力会社にはどんなサービスがある？
新電力会社支援サービス
電力自由化に伴って、新電力会社として新規電力事業の立ち上げを行いたい、企業に向けて需給管理オペレーションの業務の一連の流れをサポートし、電力を運営する企業や自治体を全てのフェーズにおいてフォローしてくれるサービスです。
事業採算性のプランニングや電力ポートフォリオの運用戦略の策定、運営に関する申請手続き、24時間365日の需給監視する仕組みとなっています。このように、新電力会社が新電力会社をサポートする独自のサービスです。
新電力会社のサービス方法は3つ
独自サービスの付加価値
一般的な新電力会社は自社内に発電設備を設けて発電したり、企業の余剰電力の買い取り行い、電力を商品化するのが狙いです。電力単体で勝負する企業はほとんどいません。なぜなら電力だけでは、大手電力会社には勝つことはできないからです。
他業界大手各社が電力事業に参入する上で、取り入れている手段は、自社の強みのサービスと一緒に売り出すスタイルが多く、その幅広いサービスで人を引き寄せ集客を狙っています。
⇒電力業界に殴りこみ！『新電力』はどんな業界から参入してくる？
電気料金の単価設定
電力自由化における影響は、サービスに付加価値を付ける以外にも、電気の料金設定を行う企業も多数存在します。電力自由化により、大手電力会社東京電力よりも安価な料金設定を行う企業も多数出てきています。
時間帯別の料金設定の分割化
各企業において様々なサービスの方策がとられており、従来の電気料金の単価設定は、大きく分けて朝昼晩の３つ時間帯で単価設定されていました。
今回の電力自由化を機にこの時間帯を5つから6つに変更し、よりいっそう使用する時間帯ごとに単価が細かく分割化されるようになりました。
新電力会社の得するサービス事例
セット割サービス
電力自由化によって特に増加したのが、セット割サービスです。電気だけでは、電力会社を乗り換えるのは、非常に難しいものがあります。
そこで、提供されるサービスは電力と一緒にガス会社なら、ガス料金も一緒に契約したりすることで、トータル的に安く光熱費を提供できるサービスです。
ネット関係の通信会社なら、電力とネット回線料金を安く提供する等の割引サービスが多く提案されてきています。
トリプル割サービス
電力自由化によって増加したセット割り。しかし、セットだけでは、乗り換える人がいないという懸念点も含め、さらにガス会社と通信会社が提携を結んで、お互いの利益向上に向けた「ガス ＋ネット回＋電気」の3つを一つとしたサービスも提案されています。
又こうした狙いには、災害時の場合に向けて、日本全体でカバーし合えるという考えもあります。電力供給に懸念点を抱える今、お互いの相乗効果を生み出し、支えあうための方策の一つでもあるのです。
ポイントサービス
多くの企業が取り入れるポイントサービスも、顧客を引き寄せる魅力の一つです。日本人の好きなポイント制は、とても興味を引き寄せる重要な視点となります。ポイントサ－ビスのみでの割引サービスはほとんどなく、各割引サービスに付加する形でつけられサービスなので、割引サービスを契約するとよりいっそうお得になります。
Tポイントを貯められる企業もあったり、独自のポイントサービスを設けたりと企業によって様々です。
契約期間に応じた電気料金の割引サービス
契約年数に応じて、電気料金をいっそう安くできるサービスです。ただし、途中で解約した場合の解約金などが高い可能性があります。
付帯サービス
ガスと電気の両方を契約することで、従来からのガス料金の契約に付与されているサービス等の無料のサービスも同時に利用できるものもあります。
ガソリン割引サービス
大手石油会社ENEOSや昭和シェルは、自動車の利用が多い方向けに、各石油会社の電気のご利用で、ガソリンが、割引になるサービスやＴポイントが貯まるなどのセットのご利用で多くの割引サービスがご利用頂けます。また、同時に電気料金単価も変更されていますので、トータル的に安くご利用できる可能性もあります。
このように、電力自由化による新電力会社の参入で、多様な割引サービスが提示されるようになり、PPS企業の強みのサービスが付加されるようになりました。加えて、電力とセットにしたサービス以外にも、電力をサポートするようなサービスも別で提示する企業も出てきました。
電力自由化で住宅業界も新たなサービス提供
大和リビングユーティリティーズ
電力自由化の影響により、新たな新電力企業が、続々と増えていく中で、住宅業界も参入を始めました。電力自由化以前から主に法人向けの電力事業を展開していた大和ハウスでは、法人向けに消費電力量や節電対策、電気代に関する提案を行ってきたノウハウを活かし、グループとして電力自由化後の一般家庭向け市場にも参入します。
⇒電力自由化の仕組みと「裏事情」
そのグループ会社である、大和リビングユーティリティーズの設立により、管理する賃貸物件向けに独自のサービスを展開していくようです。
大東エナジー
大東建託のグループ企業である大東建物管理が設立した大東エナジーからも、賃貸向けに新たな電気料金サービスが提供されます。
多くの賃貸物件を保有する大東グループは、すでに販売網やノウハウを活かして、電力自由化自由化に向けて、消費電力削減や節電対策といった電気代に関するサービスを展開していくようです。物件のオーナーや入居者にとって付加価値の高いサービスを行う方針を打ち出しています。
レオパレス・エナジー
レオパレス21が設立したレオパレス・エナジーでは、電力自由化自由化に伴い、レオパレスの管理物件の節電や電気代に関するサービスを提供する方針を固め、電気料金の体制変更が行われることでしょう。
又レオパレスの特長は、屋根上の太陽光発電によって得た電力を、レオパレス・エナジーを通して電力供給する体制の確立にあります。これにより、賃貸物件入居者の電力をまかなう計画が打ち出されています。
電力自由化で太陽光発電と水処理システムでecoサービス
電力自由化に伴って、電力を販売すると同時に、太陽光発電システムや水処理システムののセットでの購入により、省エネルギー対策やコストの低減及び環境保全を事業目的としたエネルギーサービスプロバイダーを提供しているサービスがあります。
太陽光発電システムの導入によりコストをかけずに電気料金を下げたり、水処理システムの導入による水道コストの削減といったニーズを的確に診断し、提案と導入をしてくれます。
太陽光発電システムを同時に導入することで、ecoでクリーンなグリーンエネルギーへの取り組みを支援し、顧客への環境問題を解決することができますので、そうした環境設備を保有した企業では、費電力や電気使用料金のランニングコストを抑えるためには、便利なサービスといえるでしょう。
⇒電力自由化と太陽光発電両者がお互いに及ぼす影響を比較してみた
電力売買の支援サービス
電力自由化の影響により、一般家庭でも電力を販売できるようになりました。しかし、実際にどのようにして販売したらよいのか分からない方も多いのです。
そこで、太陽光発電の設置だけでなく、設置後の品質サポートを行っており、太陽光によって生み出された電力の買取り先までお客様にご提案する支援を行うサービスを提供する企業もでてきています。
電力自由化に関するサービスのまとめ
電力自由化に伴い電力業界に様々な企業が参入し、多くのサービスプランが提示されるようになりました。この多種多様な中で最適なサービスを選び抜くことは、非常に大変なことかもしれません。あなたにとって一番大切なことは、何にコストがかかっていて、どんなサービスを使用すれば、無駄なく、サービスが還元されるのかの見極めです。
