『電力自由化』電力会社の切り替えのタイミングは?

電力自由化について、ネットやテレビなどで最近よく目にするようになってきました。ここでは、電気料金が電力自由化によって安くなるのか?契約している電力会社はいつの切り替え時期がいいのか?について紹介しています。
電力自由化だけど電力会社の切り替え時期はいつがいい?
現在契約している電力会社から別の電力会社に切り替えるべきなのでしょうか?もしも、切り替えるのであれば、いつ頃がいいのでしょうか?結論から言いますと、現在では、すぐに新電力の会社に切り替えないで、様子をしばらく見た方がいいかもしれません。
電力会社や地域、電気の使用量などにもよって一概には言えませんので、手間は少しだけかかりますが1度確認をすることをおすすめします。
最大5%の割引サービスプランを扱う東京電力のプラン
には、大きな落とし穴があります。この最大5%の割引サービスが適用されるモデルの場合、50Aの契約アンペアで月の平均の電気の使用量が700キロワット、4人家族で戸建ての4LDKに住むケースが想定されています。
具体的な電気料金で言えば、23,000円の月額の電気料金を払っている家庭であれば、19,000円の月額料金まで引き下げられます。
このように見てみれば電気料金の割引額としては大きく感じますが、電気料金を20,000円も毎月払っているようなケースは、それほど多くないのではないでしょうか。電気を使用する量が少なくなった場合には非常に割引額が少なくなり、場合によっては100円足らずしか毎月割引されないケースもありえます。
国の家計調査によれば、平均の5人家族の場合の月額の電気代でも12,324円というデータがあります。エアコンを使うことが多くなる冬や夏にもし1.5倍の電気料金になった場合でも、18,486円の月額の電気代です。
東京電力のモデルケースの場合には、オール電化の場合やあるいは余程大きな住宅の場合であることが前提です。そのため平均的な家庭の場合には、電気料金の割引額は少なくなると想定されます。
このことは東京電力が悪いということではなく、まだ手探りの状態にどこの電力会社もなっているためです。契約を一旦してしまえば、変更が2年間はできないため、電力会社を切り替える場合には、最もお得なプランをどこの電気会社がサービスしているかということを慎重に見定めてから切り替えましょう。
電力自由化によって電気料金が安くなるのか?
電気は生活に必要なもので、テレビを見たり、ご飯を炊いたり、通勤や通学の際に電車を使ったり、日常生活の至るところで電気は使われています。
もし、急に停電になって、冷蔵庫が作動しなくなると、肉や野菜を保存することができなくなり、テレビやスマホ、パソコンなども使用することができなくなります。電気はこのように必須のものであり、停電が絶対に起きないような仕組みになっています。
今までは大阪で生活している方は、関西電力と契約を結んで電気を使用していました。宮城県の場合には東北電力、岐阜県の場合には中部電力、福岡県の場合には九州電力というように、契約することができる電力会社が地域ごとに決まっていました。というのは、確実に生活に必要な電気を停電することなく提供するために、電気を信頼できる電力会社の特定のところだけ扱うことができるように限定していました。
そのため電力業界は電力会社大手が独占している状況でしたが、電力自由化によって縛りがなくなりました。例えば、仙台で生活している場合でも、別の地域の東京電力などの電力会社から購入することも可能になります。
電力自由化は料金の値下げにつながるか?
以前は電気の信頼性を確保するために、電気の契約は電力会社の大手のみとできるようになっていました。その一方で独占している状況になっており、生活している人は電気代を電力会社が決めた価格で払う必要がありました。
原子力発電所
が東日本大震災の後に止まったことによって、電気料金が全国的に値上げになりましたが、利用者としては、電力会社の電力料金の値上げを受け入れるしか方法はありませんでした。
電力自由化によって電気を別の電力会社からでも購入することができるようになりましたが、電気を別の電力会社から購入するとどんなメリットがあるのでしょう。それは、電気料金がもし引き上げられるようになった場合は、さらに電力会社の安いところに切り換えられるなどのメリットがあります。
電力の市場が解放され、電力業界において競争が生じるようになります。利用者が少なくなるのは電力会社としても困るため、電気料金を値下げしたり、別の電力会社よりもお得なサービスを提供したりするようになってきます。
次々と新電力の会社が誕生しています。東京ガスやソフトバンクなどというような有名な会社が、ppsあるいは新電力と言われている電力事業を次々と立ち上げています。このため、新電力の会社が登場することによって、競争が激しくなり、電気料金の値下げに繋がることも考えられます。
電力自由化で新電力が倒産した場合はどうなるのか?
非常に多くある新電力としては、東京ガスやソフトバンクなどのような企業の大手も参入していますが、中小企業のそれほど知られていないところも中には多くあります。もし契約した新電力が倒産すれば、電気が止まるようなリスクが生じてきます。
現在は、電力の買い取り制度があります。エコ発電の太陽光発電などを普及させるために、電力会社の大手が電気を一定の価格で買い取るものです。発電する分だけ買い取りしてくれるため、エコ発電会社が次々と誕生しました。しかし、この買い取り制度がもし終わった場合にはどうなるのでしょうか?
発電コストのみを単純に考慮すると、原子力発電や火力発電は効率が非常に良くなっています。風力発電や太陽光発電は、風がない日や曇りの日には少なくなって安定しないことや、発電効率も良くないため発電システムは割高になります。
そして、単価が買い取り制度の場合に高くなっているため儲けが出ています。この買い取り制度がもしなくなった場合には、生き残るのは非常に困難になるでしょう。さらに、新発電の会社が倒産するリスクは、競争が電気料金において今後激しくなることが想定できるため高くなってくるでしょう。
では、新電力の会社がもし倒産した場合にはどうなるのでしょうか?結論から言うと、新電力の会社が倒産しても心配はありません。ネットワークを新電力の会社同士で作っており、電気をお互いに融通するようにしているので、一つの新電力の会社がもし倒産した場合でも電気が他の発電会社から送電されます。
また、契約中の電力会社が倒産した際には、他の電力会社が契約の権利を買い取るようになります。つまり、電気料金の支払い先のところは変わりますが、急に停電になることはありません。また、電気の契約そのものは電力会社が変わった場合でも引き継ぎになるため、電気料金が契約期間中に変わる場合もありません。
さらに、新電力の全ての会社は大手電力会社と提携しているため、全く停電に急になるリスクはないと言えるでしょう。
電気の契約が、引越しをこれからする場合やマイホームを新しく購入することを検討している場合には必要になります。そのため、電力自由化
に関するさまざまな情報をこの機会に集めてみましょう。年間に数千円~数万円というような違いも、プランによっては生じてくる場合があるため十分に検討してみましょう。
契約している電力会社はいつの切り替え時期がいいかということは、電力自由化によってどのように変わってくるか、急に停電になったりしないか、もし新電力が倒産した場合にはどうなるか、などについて慎重に検討して見定めましょう。