【新電力】東京ガスとENEOS特集&東京電力との比較

電力自由化に伴い、多くのPPS(新電力)が電気事業に向けて力を入れ始めています。その代表的な業種として、ガス業界と石油業界です。今回はその中で、「東京ガス」と「ENEOS」をピックアップ。各々の企業がどのようなプランを打ち出し、電力事業に成功してきているのか見ていきましょう。
ENEOSのプラン
大手石油会社ENEOSも電力自由化に参入した企業の一つですが、実はENEOSは10年以上も前から学校やオフィスビルの電力供給を支え続けている電気のスペシャリストです。
自社で保有している発電施設をもっているので、安定的に電力供給ができ、よりたくさんのお客様に電気をお届けするために、発電所の新設や増強も積極的に取り組まれています。
ENEOSは、川崎に独自の天然ガス発電所を持ち、今年2016年4月に電力小売事業に参入しました。今でも人気のある「ENEOSでんき」が、そのひとつです。環境負に優しいエネルギーを作ることに力を入れ、太陽光や風力などの自然の力を利用した再生可能エネルギー開発にも力を入れています。
「ENEOSでんき」の魅力
安心と信頼の実績
オフィスビルや学校など、さまざまなお客さまに電力を供給してきた実績で培ったノウハウを活かし、ご家庭にも電気をお届けします。
おトクな料金メニュー
おトクに賢く、利用することができる電気料金メニューが提示されました。5人以上のご家庭では、1か月の平均電力使用量が500kWの場合、月額14,100円で年間15,000円ほどお得になります。4人家族でも10,000円ほどお得に、単身でも1,100円ほどお得になります。
おトクな特典メニュー
支払い方法やご利用年数に応じた割引、ポイント優待などのさまざまな特典をご用意。電気をさらにおトクにご利用いただけます。
- 2年以上の長期利用で、電気料金が割引になります。
- 特別携帯カードのご利用で通常よりポイントが貯まりやすくなります
- ENEOSカードで電気料金をご利用頂くと、ガソリン・軽油・灯油が割引になります。
- Tポイントが貯まります。
節電効果を生み出す「見える化」サービス
「電気見える化」サービスとは、使用した電力量や電気代を、随時アナウンスしてくれるものです。アプリと連動しているものなので、時間単位での電力消費のグラフを見ることができます。消費電力量が、時間別や日別で数値化され、細かく確認できるようになるので、節電の対策を講じやすくなります。
ENEOSでんきと東京電力との電気料金の比較!
電力自由化に向けてENEOSが発表した「ENEOSでんき」。東京電力とその料金プランを比較してみると、ENEOSでんきの料金プランのその安さがわかってきます。
東京電力 | ENEOS | |
---|---|---|
120kW | 19.43円 | 20.76円 |
120~300kWh | 25.91円 | 23.26円 |
300kWh以上 | 29.93円 | 25.75円 |
従量電灯Bの一例
ENEOSでんきでは、120kWで、20.76円。東京電力では、19.43円とENEOSの方が少し高いですが、
120~300kWhと多く使用すると、 ENEOSは、23.26円で、東京電力では25.91円と、ENEOSの方が安くなるのです。300kWh以上だと、ENEOSが、25.75円で、東京電力では、29.93円と4円以上もENEOSが安くなるのです。
このように、最初の120kWhまでの料金単価は、ENEOSでんきは割高になりますが、120kWh以上の単価はENEOSでんきの方が割安になっており、使用すれば使用する分だけ割安になります。ここに、ENEOS独自の狙いがあります。
120kWhの金額に換算では東京電力は2331円で、ENEOSは2491円と少々高めです。しかし、180kWhで計算してみると東京電力の4663円に対し、ENEOSは4186円と500円近くも割安になります。
使用すれば使用するだけ単価の割引率が上がるので、電力使用量が大きいご家庭には最適のプランかもしれません。
東京ガスのプラン
東京ガスでは、2016年4月から低圧電力を使用する顧客向けに電気事業を展開し、新たなプランとして 「ずっともプラン」を打ち出しました。この「ずっともプラン」は、各ご家庭ライフスタイルに合った「電気料金」、「ガス料金」、「その他サービス」を各家庭で自由に選定して組み合わせるプランになります。
ずっとも電気プラン
ずっとも電気1
ご家族が多く、電気使用量が多い家庭向けのプランで、東京電力の重量電灯Bに相当するプランです。対象契約電流が、30~60Aのご利用家庭向けになります。
ずっとも電気2
照明等の電気機器の使用量が高いご家庭や店を持つご家庭向けで、東京電力の重量電灯Cに相当するプランです。対象契約容量が、6~50kVAのご利用家庭向けになります。
ずっとも電気3
大型エアコンやホームエレベータがあるご家庭向けのプランです。東京電力の低圧電力に相当するプランです。対象契約容量が、0.5kW~50kWのご利用家庭向けになります。
総合セットプラン
- 主要商品「ガス」と「電気」を一緒にしたセット割引
- 「ガス、電気、ネット回線」の3つをセットにした「東京ガストリプル割」
- 電気料金に応じて東京ガス独自の「パッチョポイント」が貯まるおトクなシステム
- 契約・解約手数料が「0円」にお得に!
大きく分けてこの4つのプランが提示され、電気とセットで商品化することでいっそうおトクにご利用いただけるようになりました。
東京ガスは、電気料金もかなり安い金額を提示してきています。東京ガスをご利用されている方が、ガスと電気をセットで申し込むことで割引が適用され、電気代も安価になります。 東京ガスと電気をセットで利用した1例を見ていきましょう。
東京ガスを利用した一例
東京ガスのガス単体でご契約されていた電力量40Aをご利用されていたお客様が、ガスと電気のセットで契約すると年間の電気料金が10,000円程おトクになるという実績がありました。
更に、パッチョポイントが年間約1,500ポイント貯まりますので、それを加えると年間11.500円程安くなりますね。又ネット回線料金も付加して、東京ガストリプル割を利用すれば、回線契約会社にもよりますが、年間目安1,000円以上抑えることができます。
このように、ガスと電気セットのプランに加えて、パッチョポイント(年間1,500円以上)と東京ガストリプル割(年間10,000円以上)と生活まわり駆けつけサービス(年間5,100円以上)を加えると、年間で約20,000円以上もおトクになります。
電力自由化に伴う新企画!「トリプル割」ネット回線料金の実態!
ネット回線料金も割引が適用されるのであれば、即契約を追加したいと考える方も多いことでしょう。ガスと電気に合わせて、ネット回線料金も削減できるのであれば、非常にお得です。
⇒電力自由化 ガスと電気併用の方要チェック厳選10のガス会社
今では、インターネットも私たちの生活においてなくてはならない存在になり、ご自宅でご契約されているご家庭がほとんどで、平成26年の統計で1憶18万人の方が利用されており、およそ10人のうち8人以上が使用されていると言われています。
パソコンやモデム、ルーター等の電子媒体でも電力は使用しますので、この新たな取り組みとした光ファイバーのプロバイダー契約を加えたトリプル割りというプランは、とてもメリットのあるプランと言えるでしょう。
このトリプル割によって、年間でおおよそ12,000円以上も割引効果がありますので、東京ガスをお選びの際には、ぜひトリプル割を覚えておいて損はありません。
しかし、1つ注意点として、フレッツ光対応のプロバイダー契約である必要性がありますので、もしそうでない場合には、トリプル割りが適用されませんのでご注意下さい。
その他のサポートキャンペーン
東京ガスでは、ガス事業を中心に130年間以上お客様の安全な暮らしをサポートし続けている水まわりや鍵、ガラス等の「生活まわり駆けつけサービス」を同時提供するようになりました。今電気とガスのご契約をされた方に、2018年3月まで無料でご利用頂けるキャンペーンや期間限定キャンペーンを実施しており、消費者にとっては嬉しい限りです。
東京ガスと東京電力の比較
新たなプランを出した東電との電気料金単体を比較しても、およそ年間1,500円程安い金額を提示していることから、電気料金が安価な上位企業となっています。
⇒東京電力の新プラン4つと既存プランを徹底比較!!
あなたの家庭に適したプランを探しましょう
このように、電力自由化の影響で、電力事業の競争がいっそう激化していく時代となります。各PPSの企業が東京電力等の大手電力会社に引けをとらない独自のプランを生まれ、又大手電力会社や通信会社が提携を結び、国を良くするためやお互いの利益や繋がりを生み出せる形を推進していくことが、これからの新たな電力事業を支えていくことになるでしょう。
消費者にとって電力は、生活する上で必要不可欠なパイプラインです。電力自由化に伴いこの取り組みは、消費者とって利点ばかりではありません。しっかり電気料金プランを見極めないと、生活を悪化させる原因にも繋がります。従来の電気使用料金に対して、新たな企業の電気料金プランを比較し、各家庭に合うプランをしっかり探していくことが大切なのです。