ひとり暮らしの電気料金を簡単に抑える方法とは?

ひとり暮らしをしている方は、ご自宅にかかっている電気料金に対して適切なのか疑問に思う事もあると思います。
電気料金の請求書を手にして「随分高過ぎじゃないか?」と思う事もあります。
一般的な電気料金の目安というのは把握しておくべきであり、電気料金の請求の際に目安とする事が出来ます。
ひとり暮らしの電気料金の平均の現状と電気料金を安く納める方法をまとめてみましたので、是非参考になさってください。
ひとり暮らしの電気料金を安く抑えている方はこんなにすごい
ひとり暮らしの生活を、もっと電気料金を掛けずに過ごしている方も実はたくさんいらっしゃいます。
ひとり暮らしですので、自分さえ我慢出来れば電気を使う事を避ける事が出来るという事で、もっと電気料金を掛けていないお宅もあります。
安い電気料金の方は、春や秋で月1,000~2,000円程度、夏や冬の電気を多く使うシーズンであっても月2,000~3,000円で抑えています。
このようにお安い電気料金に出来ている理由は、必要な電気を使わず不必要な基本料金を支払っていないというのが背景にあります。
電気料金を安く抑えているポイント「契約アンペア」
電気料金をお安く済ませる事が出来ている自宅の大半は、契約アンペアに目を向けています。
契約アンペアは、アンペア数により基本料金が決まっています。
契約アンペア数を低く設定する事で、基本料金を抑える事が出来て、電力会社に申請する事で変える事が出来ます。
地方により若干の誤差がありますが、東京電力従量電灯Bのアンペア数の基本料金を例にご紹介致します。
アンペア数 | 基本料金 |
---|---|
10A | 280円80銭 |
15A | 421円20銭 |
20A | 561円60銭 |
30A | 842円40銭 |
このように、契約アンペア数が変わると基本料金が大きく変わります。
通常の1人暮らし用のマンションやアパートであれば、15A~30Aの契約の場合は主です。
15Aに契約アンペアになっているのであれば、もう下げる事は現実として不可能です。
しかし、20Aや30Aの契約になっている場合は、ご自分が使う家電のアンペア数を調べて今契約のアンペア数が本当に必要なのかを考えてみましょう。
契約アンペア数というのは、1度に使う家電の電気の量を目安に想定して決定します。
1人暮らしで主に使う家電のアンペア数は、このような物が主になります。
- 冷蔵庫 (1人用の小さい物) 2.5A
- 照明器具 2A
- テレビ 5A
この3つを1度に使うと想定して、合計で9.5Aとなります。
通常の生活としてはこれでOKですが、この3つにプラスしてよく使う家電がエアコンですので、エアコンの6.5Aを加算すると15Aとなります。
この4つの家電の使用であれば、契約アンペア数は15Aで充分という計算となります。
これに付属して、電子レンジやドライヤー等を使いたい場合は15A 以上必要となりますので、20Aが必要という計算となります。
従いまして、ひとり暮らしで贅沢に電気を使うのであれば、20A必要という事となります。
しかし、使う家電のONとOFFを気にしながら使いこなす事が出来るのであれば、契約アンペア数は15Aでも問題ないという事にもなります。
ご自分の生活スタイルに合わせて、15Aと20A等どちらが必要なのかを本気で考えて契約アンペア数の見直しを行ってみましょう。
ひとり暮らしの電気料金は生活のスタイルにより違う
電気料金の内容というのは、基本的に3つの条件に大きく左右されます。
どのような家電製品を使っているのか
最近の電化製品は省エネになってきていますが、それでも家電を沢山使うお宅であれば、当然、電気料金は高くなってしまいます。
たくさん使用する前提で、基本アンペアなども高く設定されいることなども要因になってきます。
どのような時間帯に在宅しているのか
朝から晩まで在宅しているお宅と、日中は出かけていて朝と夜しかいないお宅では、電気料金に大きな差が生まれます。
また、電気料金プランによっては日中電気を多く使用しているお家か、夜間に電気を多く使用しているかで電気料金に大きく差が出てきます。
年齢層
若い方は、朝遅く夜遅くまで起きている傾向があり、高齢の方は朝は早く夜は早めに寝てしまいます。
夜遅くまで起きている住居は、照明器具の電力が大きく加わるので当然電気料金は高めになってしまいます。
夜早く寝られる住居は、照明器具を付けている時間帯が短いので、照明器具の電気料金が少なく済みますのでお安くなります。
上記を踏まえて具体的に一人暮らしでの電気料金を検証していきましょう。
ひとり暮らしの電気料金 学生の場合
学生の場合は、家に居る事が一般の方々と比べると長い傾向があり、このような定義が当てはまります。
- 1週間のうち3日以上は家に居る事が多い
- 寝る時間が遅い
- 休日は家に居る事が多い
- コンポやゲームなど家電を使う事が比較的多い
この様な状態であれば、電気料金は高くなる傾向があります。
春と秋はエアコンや暖房を使わないので、月3,000~4,000円程度の電気料金となります。
夏や冬はエアコンや暖房を多く使うので、月7,000~8,000円程度の電気料金となります。
ひとり暮らしの電気料金 社会人の場合
社会人のひとり暮らしは、平日や朝と夜程度、土日に家に居る程度であり、このような定義が当てはまります。
- 平日は朝と夜しかいない
- 土日は仕事かレジャーであまり家に居ない
- 外食が多く家で調理をしない
これらの定義により、社会人のひとり暮らしは電気料金がグッと下がる傾向があります。
春や秋はエアコンや暖房を使いませんので、月2,000~3,000円程度となります。
夏や冬はエアコンや暖房を使いますので、月4,000~5,000円程となります。
年齢が上がるとむやみにエアコンや暖房を使わない方も多くなりますので、その場合は夏や冬であってももう少し電気料金がお安くなる傾向があります。
生活スタイルにより、電気料金には大きな差が生まれます。
平均の電気料金よりかかっている場合は、様々な部分を見直して平均の電気料金に近づけるよう努力をしていきましょう。
ひとり暮らしの電気料金を平均に近づける家電の使い方
あまり知られていないようですが、家電には様々な設定や適した使用方法があります。
様々な設定方法や適した家電の使い方を行う事で、電気料金を平均値より安くする事が出来ます。
各家電の設定方法や理想的な使い方をこれから紹介していきます。
冷蔵庫
冷蔵庫には、温度設定があります。
買ったままの状態にしている方は「強」になっている事が殆どです。
これを「弱」に変えるだけで、20%程の節電となります。
もちろん、弱にしたからといっても冷蔵庫の機能は十分に発揮します。
強から弱に変える事で、年間700円程電気料金を抑える事が出来ます。
温度設定は、冷蔵庫を開けて目に付く場所にありますので、必ず確認して温度設定をしましょう。
また、よく言われている事なのに守られていないのは、冷蔵庫の背面と壁の間を2cm以上開けて更に冷蔵庫の上に物を一切置かない事です。
この2つを行うだけで熱効率がグンと上がり、少ない電気料金で冷蔵庫の機能を発揮させる事が出来ます。
テレビ
テレビは、サイズが大きくなるだけで膨大な電気料金となります。
32型と47型とでは、倍以上の電気料金がかかります。
大きいテレビの方が見た目が良いですが、一人暮らしであれば32型も若しくは26型で十分と思うようにしましょう。
エアコン
エアコンは、設定温度を1度下げるだけで電気料金を大幅に下げる事が出来ます。
エアコンだけではなく、換気扇を併用すると部屋の隅々にまで冷暖房効果を瞬時に与える事が可能になり、エアコン1台だけを使うより効率がグンと上がります。
ストーブなどの暖房器具
エアコンやストーブなどの暖房器具は1時間当たり20~25円かかる事に比べて、断然お安いのがコタツです。
コタツは、1時間当たり3円程しかかかりません。
エアコンやストーブと比べると、1/8程度の電気料金しかかかりませんので、電気代を抑える事に役立てる事が出来ます。
電気毛布も意外と電気料金がお安いので、オススメです。
ひとり暮らしの電気料金の使い過ぎは電力自由化を上手く活用しよう
契約アンペア数も下げたくないし、自分の意のままに電気は使いたい、でも電気料金をお安くしたい、そんなひとり暮らしの方には、電力自由化を上手く活用する事をオススメします。
賃貸だから電力自由化とは無縁…と思われる方も居るかもしれません。
しかし、賃貸住宅であっても大家さんの許可や契約等一切なく自由に電力会社を変える事が出来ます。
ただし、ひとり暮らしのような電気をあまり使わない世帯にはお安くなるプランは少ない傾向はありますが、選ぶ電力小売業者によって電気料金をお得にする事が出来ます。
選ぶ電力小売業者によれば逆に電気料金が上がってしまう事もありますので、注意しなければいけません。
ひとり暮らし世帯が選べる電気小売業者は決まっていますので、その中から選ぶようにしましょう。