ロボット掃除機人気5社の電気代を比較してみた!

ロボット掃除機5社の電気代を比較しよう!
今や珍しくなくなってきたロボット掃除機ですが、実際にロボット掃除機は電気代がどれくらいかかっているのかが気になるポイントですよね。
今回は、以下の有名メーカー5社について、ロボット掃除機の電気代を実際に計算し、比較していきます。
- ダイソン Dyson 360 Eye™ ロボット掃除機
- iRobot ルンバ880
- 東芝 トルネオロボ VC-RVS2
- シャープ ココロボ RX-V95A-N
- パナソニック ルーロ MC-RS20
それぞれのロボット掃除機の電気代に加え、簡単な製品紹介も交えていきますね。
ダイソン Dyson 360 Eye™ ロボット掃除機
引用元:http://www.dyson.co.jp/
ダイソン Dyson 360 Eye™ ロボット掃除機は、ダイソン独自のモーターを搭載したロボット掃除機です。
消費電力は一般に公開されていませんが、メーカーに電話で問い合わせしたところ以下の回答が得られました。
- 充電時消費電力:非公開
- 充電時間:約2時間
- 通常清掃時最大稼働時間:45分/回
- 電気代:2円/回
また、電気代は電力使用量単価を27.0円/kWhで計算したときの値だということでした。
1回あたり2円ですので、1時間あたりになおすと、2円÷0.75h=2.67円/hとなります。
他4社に比べると電気代は最もかかっていることがわかりますが、とはいえ1か月間毎日30日使っていたとしても、月間の電気代は80円程度ですので、ほとんど問題にはならないでしょう。
問題がないレベルとはいえ、主要メーカーの中では電気代が最も高いことから、消費電力については非公開になっている可能性があります。
Dyson 360 Eye™はこんなロボット掃除機!
ダイソンロボット掃除機は、独自の「ダイソンデジタルモーターV2」を搭載しており、ロボット掃除機の中ではダントツの吸引力を誇ります。
具体的には、他メーカーの4倍の吸引力とされており、強力な吸い込みを期待してロボット掃除機を選ぶのであればこの製品を選ぶのが妥当です。
また、360度見回せるカメラ搭載で、障害物をしっかり見分けてお掃除してくれるという特徴もありますが、他の製品と比べて背が高く、大きめということもありますので、ソファーの下などのスキマ掃除にはあまり適していません。
⇒ダイソン掃除機の電気代を計算してみた
iRobot ルンバ880 R880060
引用元:https://www.amazon.co.jp/
iRobot ルンバ880(以下、ルンバとします)は、ロボット掃除機のブームを巻き起こした先駆け的存在のロボット掃除機です。
今回計算に使うモデルは、最新モデルではなく、普通のご家庭で使用することを想定したややお手軽価格のモデルで、以下のスペックです。
- 充電時消費電力:33W
- 充電時間:約3時間
- 通常清掃時最大稼働時間:60分(1h)
これらの情報をもとにロボット掃除機1回あたりの電力使用量を計算すると、33W×3h/回=33Wh/回 1回につき1h使えるので、1時間あたりの電力使用量は33Whです。
電気代は、新電力の基準単価27.0円/kWhを使って計算すると、33Wh×27.0円/kWh=0.891円 つまり、ルンバ1回1時間あたり、0.89円の電気代がかかる計算です。
365日毎日掃除しても、1日1円未満ならかなり安くつくことがわかりますね。
⇒家電製品の電気代を自分で計算してみよう!!簡単な計算方法紹介!
ルンバはこんなロボット掃除機!
ルンバの特徴は、センサーが部屋の内部の状況を把握し、壁がどこにあるか、邪魔なものがあるかという情報をもとに掃除する範囲を決めて掃除してくれるというところです。
また、特殊なローラーでゴミを浮き上がらせ、吸引しやすいようにという特許を取得した強力な吸引機能も搭載しています。
東芝 トルネオロボ VC-RVS2
東芝 トルネオロボ VC-RVS2は、隅々までお掃除してくれるという点が特徴のロボット掃除機です。
今回計算に使うモデルは、次のスペックです。
- 充電時消費電力:17W
- 充電時間:約5時間
- 通常清掃時最大稼働時間:60分(1h)
これらの情報をもとに消費電力を計算すると、1回1時間あたり、17W×5h/回÷1=85Wh/回で、電気代は85Wh/回×27.0円/kWh=2.30円/回となります。
ルンバと比較すると2倍以上の電気代ではありますが、こちらも1回あたり2円ちょっとと考えれば、大きな金額ではないと言えますね。
トルネオロボはこんなロボット掃除機!
トルネオロボには、Wサイドアームブラシという長めのブラシがついており、丸い形状ではなかなか取りきれない部屋の角にあるゴミまできちんとかき出して、吸ってくれる機能があります。
また、フィルターなどを分解して掃除できるほか、絨毯やフローリングなど床の種類を認識してきちんと吸引力を調節してくれるため、フローリングや絨毯を組み合わせたお部屋でも安心して使うことができます。
シャープ ココロボ RX-V95A-N
シャープ ココロボ RX-V95A-Nは、お掃除機能が付いているだけではなく会話や音声操作までできる、コロンとしたフォルムがかわいいロボット掃除機です。
このモデルのスペックは、次のようになっています。
- 充電時消費電力:33W
- 充電時間:約3時間
- 通常清掃時最大稼働時間:100分(1.67h)
このスペックから電気代を算出すると、33W×3h/回÷1.67h/回×27.0円/kWh=1.6円/h となります。1時間あたり1.6円しかかからないため、この機種も毎日1回使ってもそれほど電気代には影響を与えないことがわかります。
ココロボはこんなロボット掃除機!
ココロボは、先述の通りおしゃべりできるロボット掃除機というのが特徴です。
例えば、「キレイにして」と声をかけることでお掃除を開始するなど、言葉でコミュニケーションがとれるため、親しみやすいロボットになっています。
また、家具の足元などはなかなか汚れがとりきれないポイントですが、家具の脚を感知すると、その周りをくるりと一周して沿うように掃除するなど、隅々まできれいにするための工夫が多くされています。
小さな段差であれば乗り越えられますので、カーペットがあるフロアでも使うことができるほか、プラズマクラスター搭載でタバコ臭なども脱臭してくれる優れものです。
パナソニック ルーロ MC-RS20
パナソニック ルーロ MC-RS20は、独自の三角形のフォルムが特徴の、お部屋のスミまで徹底掃除がコンセプトのロボット掃除機です。
今回計算に使うスペックは、以下のとおりです。
- 充電時消費電力:33W
- 充電時間:約2時間
- 通常清掃時最大稼働時間:50分(0.83h)
これらの情報をもとに電気代を計算すると、33W×2h/回÷0/83h/回×27.0円/kWh=2.15円/h となります。
ほかの会社と比べ安いということはありませんが、年間で見ると、毎日使った時でも電気代は1,000円を超えないため、経済的な消費電力量です。
⇒年間電気使用量の世帯別・家電別に分析!!
ルーロはこんなロボット掃除機!
ルーロの最大の特徴は、その形状にあります。
今までのロボット掃除機は丸い形状が多く、隅々のごみをなかなか吸いづらいという欠点がありました。
サイドブラシ搭載で回収するなどの工夫が見られる機種もありますが、ルーロはその形状そのものを部屋の角にあわせた三角形になっており、狭いところでもスイスイと方向転換して掃除してくれます。
どの機能を重視するかで選ぶのがポイント
今回は5社のロボット掃除機の電気代を比較してみましたが、最も電気代が安いのがルンバ、ついでココロボ、ルーロ、トルネオロボ、ダイソンという結果になりました。
最も高いメーカーと安いメーカーとでは3倍近く電気代が変わりますが、年間で見ると、高くても1,000円以下に抑えられますので、電気代はあまり決定打にはならないと言えます。
電気代だけではなく、どんな環境で使うか、どんな機能を重視するかが大切ですので、しっかりと必要な情報を集め、ご自宅に合った製品を購入してくださいね。