電気料金(電気代)の計算方法

ある家電を使ったとき、どのくらいの電気代がかかったのか気になっても、それを計算するのはちょっと難しそうです。そこで今回は家電の種類にかかわらず、電気代が計算できようになる方法を紹介します。
電気代を計算する前に押さえておくこと
家電の電気代を計算する前に、まずはその家電がどれだけ電気を使うのか、消費量を確かめておく必要があります。家電には「消費電力」と書かれたシールが貼ってあるため、それをチェックすれば電気の消費量を把握することが可能です。見当たらない場合は説明書にも記載してありますので、確認してみてください。
ただ、「消費電力」のほかに「定格消費電力」「年間消費電力」といった表記もあったりするため、1つずつみていくことにしましょう。
家電に書いてある消費電力ってなに?
まず、消費電力についてですが、これは「消費電力:100W」などのようにワット「W」で表される場合がほとんどです。
Wはどうやって求めるかというと、電気の流れる量であるアンペア「A」と、電気を押し出す力であるボルト「V」をかけて求められます。
つまり、【電力(W)=電流(A)×電圧(V)】ということです。
定格消費電力って?
次は「定格消費電力」についてです。これはある家電の機能を、最大限使用したときに消費する電力を示したものです。たとえば電子レンジの場合、「温めメニュー」や「温め時間」によって電力の消費量は変わってきますが、定格消費電力をみれば電子レンジの機能を最大限使用したときに消費する電力がわかるというわけです。
年間消費電力って?
最後に「年間消費電力」についてです。たとえば冷蔵庫を使う場合、扉の開閉回数や、扉を開けている時間によって消費する電力が異なってくるため、使う人によって消費電力は結構違うことになります。
そこで、その家電を1年間使用したときに消費するであろう電力を目安として表示しているのが、年間消費電力というものです。
電力量を求めよう
電気代は当然のことながら、電気を使った量に応じて課金されていきます。具体的にいうと、電力会社は「1時間にどれだけ電気を使ったか」という単位である「電力量料金」によって、電気代を課金していくことになります。この電力量料金は「kWh」(キロワットアワー)で表されます。
ここで、ある家電を一定時間使った場合に消費する「電力量」について考えてみましょう。電力量は、消費電力に使用時間をかけると求めることができます。
たとえば消費電力150Wのテレビを3時間観たとすると、電力量は【150W×3時間(h)=450Wh】。
また、消費電力1,200Wのドライヤーで15分間髪を乾かしたとすると、【1,200W×0.25時間(h)=300Wh】の電力量を使ったことになります。
kWに換算しよう
先ほど求めた電力量の単位は「Wh」でしたが、前述の通り、電力量料金は「kWh」ごとに課金されていくため、1,000で割ってkWhに換算しなければなりません。
150Wのテレビを3時間観たときのkWhは【150W×3時間(h)÷1,000(W)=0.45kWh】。
1,200Wのドライヤーで15分間髪を乾かしたときのkWhは【1,200W×0.25時間(h)÷1,000(W)=0.3kWh】となります。
電気代を計算しよう!
ここまでくればもう少しです。
先ほど求めた電力量に電力量料金をかけると、ある家電を一定時間使った場合の電気代を求めることが可能です。電力量料金は電力会社によって異なりますが、たとえば1kWhを24円と仮定すると、それぞれの電力量料金は次のようになります。
冷蔵庫は「年間消費電力」を使って求めますが、はじめからkWで表示されている場合は、先ほどまでのように1,000(W)で割る必要はありません。
このようにすれば、電気代を求めることが可能です。部屋のなかにある家電がどれだけ電気代を使っているのか、早速確かめてみてはいかがでしょう。
意外と高い電気代を減らすには?
日々の電気代を見直してみると、改めて電気代は馬鹿にならないということに気づきますね。春や秋はまだいいとしても、夏や冬はエアコンを頻繁に稼働させることもあり、膨大な電気代を消費してしまい、電気代を払うのが面倒になってしまいます。
そんな時こそ、電力会社を見直してみましょう。格安新電力会社に乗り換えれば、日々の電気代を効果的に削減できますよ?