auソフトバンクドコモの携帯電話セット割はどこがオススメ?
結局どこを選ぶのが良い?
新電力会社にどこを選ぶのかは、持っている携帯によっても違きます。
ただ、今回はこういった事を除外し、現時点で順位を付けるなら、どういった順位になるか?という視点で順位付けさせて頂きました。
正確なシュミレーションはこちらから行ってみてください。恐らく順位は入れ替わると思います。
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携帯電話会社 | |
---|---|
1位 | au |
2位 | ソフトバンク |
3位 | ドコモ |
独断に満ちあふれた見解ですが、これが3大携帯キャリアの現時点での順位です。
この順位にした理由を、次からのコンテンツでまとめています。
auでんき
携帯電話会社のauは、新電力会社(PPS)としても体制を整えています。この点で、auは携帯電話シェア1位のドコモと差をつけていると考えて良いでしょう。携帯以外の新電力の会社としても有力候補に数えられます。
auでんきはエリア別!でんきM・Lプランとサービスを徹底解説
新電力でもauに期待が集まっている
auは、auでんき以外にも電力自由化に取り組んでおり、高圧・特別高圧の電力を「マンション一括受電」という形態で2014年9月からau エナジーサプライという業態が担っています。
また本業の携帯会社としても順調に推移しており、このまま行けば1位のドコモを抜くことにもなりそうな勢いです。
2105年より、NTTフレッツの卸売り(光コラボレーション)が始まりましたが、フレッツ光の接続速度が遅くなるとの評価が叫ばれるなか、auひかりは速度・安定性においてクレームが少ないです。
光コラボ(インターネット回線)の世界で、「auスマートバリュー」という一種のセット割プランがまずまずの評価を納めていることで、新電力でもauに期待している人は多いのではないでしょうか。
「auでんきセット割」は最大5%(関西電力エリアは12%!)キャッシュバック
auひかりは「auスマートバリュー」のキャッシュバック額が大きく、セット割のインパクトが大きかったのですが、残念ながらauでんきには「auスマートバリュー」のレベルに匹敵するキャッシュバック/セット割はありません。
ちなみに、auでんきの電気代自体は、基本料金が東京電力のものと同じで、電力量による料金の違いがある形になっています。
ですから、おそらく電気代が下がったとしても、純粋に電気だけで考えると全体の1%前後ではないでしょうか。
それでは何で差をつけたのかと言うと、電力消費量に応じて、3パターンのキャッシュバックを設けていることです。しかも電気使用料に対して何%オフと割引いています。これが、「auでんきセット割」です。
電気代 | キャッシュバック |
---|---|
5,000円未満のお宅 | 電気使用料の1% |
5,000円以上8,000円未満のお宅 | 電気使用料の3% |
8,000円以上のお宅 | 電気使用料の5% |
シンプルですが、このセット割は電気使用料に対して割引いているので実に明快です。
このセット割なら、電気代が8000円以上かかっている一般的なお宅であれば、ほぼ1年中5%のキャッシュバックがもらえるという事です。
なおauでんきは、関西電力との業務提携により、関西電力エリア限定で、電気代が8,000円以上のお宅は電気使用料の12%キャッシュバックを、平成28年5月31日までの申込みで1年間、「auでんきセット割」特別プランを提供します。
「auでんきセット割」で注意して欲しいことは、キャッシュバックといえ、現金で戻ってくるわけではなく、au WALLETという電子マネーカードにチャージされるというもの。
ですから、au WALLETを用意していないと、キャッシュバックを受けるチャンスを逃してしまいますので注意してください。
auでんきのメリット
1. キャッシュバック率が高い
auでんきのセット割は、キャッシュバックといえ、現金で戻ってくるわけではなくてau WALLETという電子マネーカードにチャージされます。ただ、新電力のキャッシュバックは大抵が電子マネーなどにチャージされるもの。その中でも5%キャッシュバックを実現できているのはさすがです。
さらに、関西電力エリアでは1年間ではありますが、破格の12%キャッシュバックというセット割プランを用意しています。
auでんきを携帯キャリア中の新電力で1位に据えた理由も、ここにあります。
ただし、auは電気単体の割引率は、新電力全体ではそれほど多いものではありません。
ですから、光コラボ(インターネットの光回線)など、他のサービスでもセット割の恩恵を受けておく必要はあります。
理想的なのはauユーザーなら、光コラボで「auスマートバリュー」のセット割と「auでんきセット割」、2つを割引として受けることです。
2. 請求がひとつにまとまる
auに限ったことではありませんが、電気代と携帯料金、auひかりを使っている方は、ひかり電話やインターネット回線の料金もひとつにまとまります(金額が大きいだけに、ひとつにまとまると請求金額に驚くことになりそうですが…)。
家計管理はすっきりしそうです。
また、auでは「auお客さまサポート」というページがあり、それぞれの明細をチェックできます。
また、電気に関してはauの専用アプリで次のことが確認できます。
- 電気使用料
- 使い過ぎの通知機能
- 標準的な家庭との比較
- 節電のアドバイス
実際に使うかは、人それぞれですが、節電意識の高い人には嬉しいサービスですよね。
最後に注意点
auに限ったことではないのですが、新電力に携帯キャリアを選んだ場合の注意点をあげておきます。
それは、すぐ解約してしまうと、解約違約金が発生してしまうということです。
これは、何となく意識はできている人がほとんどではないでしょうか。
ちなみにauをはじめ、ソフトバンクもドコモも1年未満で解約してしまうと、違約金は2,000円かかります。
万が一解約しても、2,000円だったら負担して構わない金額かもしれませんが、解約する理由がau側のサービス上の不満だったとしましょう。それでも2,000円を負担せねばならないとしたら、違約金を払うのに解せないと言う方はいるはずです。
またこのような場合もあります。
これまでauひかりを使っている戸建て賃貸に住んでいたけれど、都営住宅が当たりました。
ただ、都営住宅で使えるインターネット回線はauではなく、NTTフレッツひかりだと知りました。
使っていた携帯キャリアも、フレッツ光が使えるキャリアに替えたいといった場合も考えられます。
この場合、契約して間もないものだとしたら、違約金はもとより、auでんきのセット割(キャッシュバック)などはもちろん使えません。
都営住宅や中古マンションなどは、もともとフレッツ光が入っているケースが多いです。
ですから、将来そちらに引っ越す予定の方は、auひかりを解約しなければいけない場合もあります。
そうした場合、auでんきもキャンセルしなければなりません。
携帯キャリアに新電力を使う場合は、将来の引っ越しの予定も考えておく必要がある事を覚えておきましょう。
ソフトバンクでんき
本サイトでは携帯会社のなかで2位の位置づけとなったのが、「負ける戦いはしない」のイメージが強いソフトバンクです。
ただしソフトバンクは顧客数も順調に伸びており、携帯会社としても将来的には順位をひっくり返すパワーを秘めています。
ただそれと同時に、ソフトバンクは非常にわかりにくさを特徴としています。
これは光コラボレーションの口コミにも、同様の反応がみられます。
企業姿勢としても、評価されることが多いソフトバンクですから、このわかりにくさが仇にならぬことを願うばかりです。
今回は携帯電話3社での比較という観点から解説させていただきますが、ソフトバンクでんきのプランについては下記ページにて詳しく解説していますのでご覧下さい。
『ソフトバンクでんき』バリュープランとおうち割で生活費節約!
現時点では利用できるエリアも限られているソフトバンクでんき
また現状では、ソフトバンクでんきは、まだ全国区の新電力会社ではありません。
auでんきも、いまのところ沖縄を対象の地域とはしていませんが、ソフトバンクでんきにいたっては東京電力、中部電力、関西電力エリアのみです(電気を供給するのは東京電力で、中部電力、関西電力は電気を供給しません)。
将来的には増やしていくと考えられますが、現時点では利用できるエリアが限定的なため、携帯キャリアの中では1位ではなく2位とさせてもらいました。
また口コミ的にも、ソフトバンクの場合、電力プランを理解するのが難解という声が多くあります。
他の要素でソフトバンクを支持していなければ、ホームページだけを見て「ここを検討しよう」と思える方は、相当理解力がある方ではないかと思います。
このこともあって、auと比較して、ソフトバンクを1位にできませんでした。理解すると良いサービスなので、もったいない感じがします。
ソフトバンクの代表的なプラン「バリュープラン」を解説!
ソフトバンクでんきの料金プランを見ると、公式ページからまず目に入るのが、あまり電気を使わない方向けの「スタンダードプラン」、ある程度使うお宅向けの「バリュープラン」、たくさん電気を使うお宅用の「プレミアムプラン」という、3つのセット割プランを説明してくれる説明です。
たとえばバリュープランは、ある程度電気を使うお宅を想定したプランです。
じつは電気代とは、電気をたくさん使うお宅ほど、単価は高くなっていきます。
簡単に説明しますが、ソフトバンクでんきが提携している東京電力の場合、電気代は3段階に分かれて算出される仕組みになっています。
これがわかっていないと、ソフトバンクでんきのセット割プランを正しく理解できなくなってしまいます。
電気代は3段階に分かれると言いましたが、このうち、第1段階料金は、日本国民が憲法で確約された「生存権(憲法25条第三章)」を維持できるとする電気代の低い料金ゾーン
第2段階料金は平均的な家庭が、ひと月で使用するであろうと考えられる料金ゾーン。
そして第3段階料金はやや高い料金ゾーンです。
ちなみに現時点での料金単価ですが、第1段階料金は19円43銭、第2段階料金は25円91銭、第3段階料金は29円93銭となります。
ここでもっと気になるのは、第2段階料金と第3段階料金の境目が電力使用量でいうと300kWhとなっています。つまり、1ヶ月の使用量が300kWhを越えると、電気代は高く付くわけです(なお、第1段階料金と第2段階料金の境目は120kWhです)。
普通の家庭なら、エアコンを使う月はどうしても1万円を超えてしまいます。ソフトバンクでんきのバリュープランは電気を392kWh/月使っている家庭を想定していますが、この第2段階料金と第3段階料金の境目を意識して、セット割プランでは第2段階料金を少し下げることで、「2年間で約17,840円相当おトク」になるとうたっているわけです(そのぶん、第1段階料金は東京電力より割高に、ソフトバンクでは300kWhまで定額で設定しています)。
またバリュープランを使っていても、使わない月は使用量が300kWhに達していないこともあるでしょう。
この場合は、Tポイントや携帯のデータ通信量で還元します。
なお、携帯データ通信量の0.15GB還元は、1年間のキャンペーンで、これを過ぎると0.1GBに戻りますので注意してください。
以上が、3つのプランのうち、いちばん利用者が多いと思われるソフトバンクでんき、バリュープランの大まかな解説となります。
「おうち割」でんきセットとは何?
さらにソフトバンクでんきでは、バリュープランに加入すると「おうち割」と呼ばれるものがついてきます。
これは何かと言うと、携帯電話の回線か固定通信サービスの月額利用料が「最大で300円」割引になるサービスとしています。ただし300円が適用となるのは「バリュープラン」ではなく、上位プランの「プレミアムプラン」ですからお間違いなく。
「バリュープラン」で「おうち割」のでんきセットは200円の割引です。
「おうち割」自体はわかりにくくはありませんが、「なぜここでこれが」という、意味不明な不安感を与えてしまう可能性があります。
どちらかと言うと、これって光コラボだけでやってもらえれば良いのではないでしょうかと思ってしまいます(じつはこのサービス、“光セットの「おうち割」”というのもあるんですね…)。
ただ「おうち割」でんきセットは、電気が絡んでいなければ使えないセット割です。電気にスマートフォン、インターネットを組み合わせたセット割プランが前提条件となっています。つまりスマホ・携帯と電気、もしくはネット回線と電気という組み合わせで、このセット割が使えるわけです。
なお、ソフトバンクでんきのバリュープランは、「おうち割」でんきセットの割引が含まれて「2年間で約17,840円相当おトク」となっています。
auとの比較はしにくいですが、どちらがトクになるか、タイナビスイッチでシュミレーションしてみるとすぐに分かると思います。
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ソフトバンクにはFITでんきプラン(再生可能エネルギー)もある
ソフトバンクにはソフトバンクでんきだけではなく、太陽光発電などでつくられた電気を供給するSBパワーという業態もあります。
FITでんきプランとは、そのSBパワーでつくられた太陽光発電などでを中心とする、再生可能エネルギーを供給しています。
東京電力を中心としたソフトバンクでんきとは違い、まだ価格は安くはありませんが、「おうち割」(でんきセット)とTポイントキャッシュバックを絡めたセット割プランで電気を提供しています。
再生可能エネルギーの利用は将来的には避けられないものです。
考え方に共鳴する方は、SBパワーから提供を受けてみるのも良いでしょう。(電力自由化のシステムが整っていますから、停電などのリスクなどは心配ありません)。
ソフトバンクを選ぶ際に注意しておきたいこと
ソフトバンクもauと同様、光コラボ等の値引きもあって、電気単体ではそれほど安くなりません。
ソフトバンク携帯やスマホ、インターネット回線をお使いになる方が(または新規に使うことを前提にこれから使ってみようという方が)検討する事でメリットが大きくなると思います。
またソフトバンクは、フレッツ光が使えますから、auほど引っ越し先に悩まなくてもよいでしょう。
ただし、携帯キャリアを新電力でも使うのなら、できるだけ解約金を支払うリスクは避けたいものです。できるだけ継続して利用できるように十分検討してみてください。
ドコモ
ドコモは、言わずと知れた携帯通信会社であり、この部門では顧客数は日本一のシェアを誇る会社です。
何があるにせよ、あのドコモが新電力会社に名を連ねないのはどうしたのでしょうか。
TVCMではドコモひかりのことを連日の様に目にしますが、ドコモでんきはその名前さえ定まっていません。
これでは、携帯キャリアの中では最下位に甘んじる他ないと言うのが現実となりそうです。
加藤社長が語ったこと
ニュースでは、ドコモの加藤社長が電力自由化にについて以下のようなコメントを残しています。
「単なるセット割引きではなく、エネルギー各社と連携することで新たな付加価値を提供できるサービスとは何かを、一生懸命考えている」
つまり、他と同じ土俵ではなく、新たな付加価値を提供できるサービスを「一生懸命考えている」と伝えています。
これは、消極的な発言ではなく、積極的に新たな付加価値を追い求めている発言と受け取れます。
どれ程時間がかかるかわかりませんが、ガス自由化が始まるタイミングで何かしらの動きがあるかもしれませんね。
現時点でドコモが打ち出している戦略
なお、ドコモが新電力に全然参入していないわけではありません。
ただし、電気料金の支払いにdカードを使うというものです。
dカードはドコモ・クレジットサービスのDCMXから生まれ変わったもので、電子マネーのdポイントカードやdカード・dカード GOLDなど、クレジットカードとして使えるものもあります。
これを使って、提携している中部電力、関西電力、東京ガスなどの電気料金を支払うと、ポイントが2倍付くからおトクというもの。
しかし、競合会社がスタートしているセット割などと比較すると、まだドコモは電力自由化には参入できていないとみるほうが自然ではないでしょうか。
ドコモは本当に新電力参入をあきらめてしまったのか?
このまま、新電力事業には本格参入しないまま終わってしまうのか、どこにも乗り換えずにドコモのユーザーを続けてきた人としては甚ださびしい状況です。
ドコモ自体、とくに収益に困っている会社ではありませんので、ガス自由化が始まるタイミングまで様子をみて行きたいと思います。
携帯電話キャリア大手が電力小売りに参入
トッパン・フォームズLABOLIS調べでは(調査時期は1月9日~13日)、電力自由化の認知度は65%ほどで、乗り換えをしたいと思っている人は6.9%、「やや乗り換えをしたい」の16.0%と合わせても22.9%という数字が示す通り、いまのところ少ないパイでの競争というのは否めません。
ただし、自社の携帯を使用している人の中で、何割の人が電気も自社(携帯会社)を選ぶのかは、大いに気になるところではないでしょうか。
ただその中で、携帯のシェアではナンバーワンのドコモだけは、少なくとも現時点では電気小売りへの参入には意欲を示しているものの、セット割などの具体的な戦略は示していません。
auやソフトバンクは、auでんきやSBパワーといったように、顧客にわかりやすく電気の小売りをやること表明しています。
決め手はセット割!
今回携帯会社が電気の小売りで打ち出しているキャンペーン(戦略)はやはりセット割です。
セット割は、もともと携帯業界から生まれた言葉です。
2015年から、NTTから卸売りされたフレッツ光を各携帯会社も販売できるように変わったことで、任意の固定光回線を契約すると携帯料金を割引くといったものです。
これを電気に置き換えて、電気の小売りをauやソフトバンクにすると、電気代や携帯料金を割引きされ、それぞれのカードや専用ウォレットなどにキャッシュバックします(このぶんは、電気料金や携帯料金には充当されないようになっているのが普通です)。
これが電気のセット割の概要です。
携帯電話市場で大きな波を起こしてきた3社です。
電力自由化、1年後のガス自由化でも大きな渦の中心になる事は間違いありません。
今後も3社の動向には注目していきたいとおもいます。