業界初!中部電力の電気代をポイントで!?ドコモ・鉄道など提携
来年4月の電力自由化に向けて、中部電力が既存顧客向けサービスの強化を発表しました。他業種との連携が進むことでポイントの使い方・溜め方の選択肢が広がり、ユーザーの生活を快適にすることで他の小売電力事業者への流出を防ぐ戦略と見られます。
中部電力の無料会員サービス「カテエネ」とは
家庭向けの無料WEBサービスで、毎月の電気使用量と料金をいつでも手軽に確認できるサービスです。さらに節電を実践するためのアドバイスやコラムが掲載されており、これらを読むことで「カテエネポイント」を溜めることができます。溜めたポイントは商品に交換することができる他に、他企業の電子マネーに利用することも。
今後はポイントの使いみちを広げてゆき、4月からはカテエネポイントでの電気料金支払いが可能になります。ポイントを電気代の支払いに充てるという、電力業界初となる仕組みを導入することになります。※自由料金メニューを選択した家庭限定
12月から「dポイント」、「ミュースターポイント」へポイント交換も
現在、カテエネで得たポイントはイオンの電子カード「WAON」など、流通大手3社のポイントや電子マネーに交換することが可能ですが、電力自由化を控えた今のうちからポイント提携企業数を増やしていく予定とのこと。
中部電力の特徴である鉄道会社との連携は10月からスタートし、地元鉄道会社である静岡鉄道、遠州鉄道がカテエネポイント交換先拡大の先駆けとなります。さらに12月からはNTTドコモの「dポイント」や名古屋鉄道の「ミュースターポイント」に交換することも可能に。
中部電力はポイントを溜める&使うことで差をつける方向へ
今回の発表では流通・通信・交通へのポイント連携が発表されましたが、今後は他社のポイントをカテエネポイントに交換し、電気料金の支払いに使える仕組みも検討するとしています。カテエネポイント自身に関しても、家庭での電気の使い方によってポイントを付与する仕組みなどを検討中とのこと。電気を上手に使えば、通信費用や交通費がお得になりそうですね。