エアコンの暖房の電気代はいくらになる?

エアコンの暖房の電気代の計算方法とは?
エアコンの暖房の電気代の計算方法は、とてもシンプルで、以下のことが分かればすぐに計算することができます。
- 使っているエアコンの暖房時の消費電力
- 何時間エアコンを使うか
- 電力使用量料金はいくらか
例えば、使っているエアコンの暖房時の消費電力はカタログにスペックとして「暖房消費電力」という形で記載されております。
何時間エアコンを使うかは、ご家庭によって全く異なりますので、任意の時間を計算に使い、電力使用量料金は契約している電力会社の電力量料金を参考にしてください。
ここで、使っているエアコンの暖房時の消費電力をA W(ワット)、使う時間をB h(時間)、電力使用量料金をC円/kWhとします。
すると、電気代は以下の式で計算できます。
AW×Bh=AB Wh
電力使用量料金の単位はkWhですので、kはキロ、つまり1,000という意味なのでAB Whを1,000で割って
AB Wh÷1,000=AB/1,000 kWh
これに電力使用量料金をかけて、
AB/1000 kWh×C円/kWh=ABC/1,000円
となります。
つまり、A、B、Cそれぞれの値が分かれば、ABC/1,000円のそれぞれの値に数字を入れるだけで簡単に計算することができます。
エアコンの暖房を使った時間当たりで計算するとどうなる?
エアコンの暖房を使ったときの電気代の計算方法は分かりましたが、AやBなどの文字を使った式では少しわかりづらいと思います。
そこで、ここでは仮に以下の設定でエアコンの暖房の電気代を計算してみますね。
消費電力A:470W(暖房時) | 通販サイトの売れ筋商品を参考にしました |
---|---|
使用時間B:16時間/日 | 朝起きてから寝るまでを想定しています |
電力使用量料金C:20円/kWh | 電力会社によるので、計算しやすくしています |
1日あたりの電気代
1日当たりの電気代は、先述のとおりにABC/1,000円にそれぞれの値をいれて、
470×16×20÷1,000=150.4円
つまり、この条件下では1日当たりの電気代はおよそ150円程度になるということですね。
起動時には消費電力は大きくなるので、実際の電気代はもう少し高くなる可能性があります。
1か月あたりの電気代
1か月を30日とすると、1日当たりの電気代に30をかけて、
150.4円×30=4,512円 となります。
半年あたりの電気代
半年当たりの電気代は、1か月の電気代を6倍(6か月分)して、
4,512円×6=27,072円 となります。
参考にしたのは2016年に発売のエアコンですので、お使いのエアコンが古ければこの倍近くまでかかることもあります。
あくまでも、目安として考えていただき、実際の計算はお使いのエアコンのスペックを参考にしてくださいね。
⇒小型エアコン2台と大型エアコン1台電気代はどちらが高い?
エアコン暖房を使うときの節約方法5つ
エアコン暖房を使うとき、少しでも電気代を安くしたいというのは需要家の共通の願いですよね。
そこで、エアコン暖房を使うときの節約方法を5つご紹介いたします。
設定温度を下げる
設定温度が26℃など、温度を高くして暖房をかけていると電気代が高くなってしまいがちです。
できれば設定温度は20℃程度まで下げ、できるだけ消費電力を抑えましょう。
ちなみに、エアコン暖房は1℃あたり5%程度も安くなると言われていますので、26℃から20℃へ下げた時は30%近くも安くなることがあるということですね。
ストーブなどを併用する
エアコン暖房の特徴は、設定温度と実際の気温に開きがあればあるほど、早く調節しようと消費電力が上がるというところです。
逆に、室温と設定温度が近い場合は、ずれてくる温度を微調整すればよいのでそれほど消費電力は大きくなりません。
ストーブやファンヒーターは短時間で部屋を暖かくしてくれるため、はじめの室内の気温が低いうちはストーブを使用し、ある程度部屋が暖まったところでエアコンの暖房をいれれば、はじめから出力を高くして運転することもないため大幅に節約ができます。
風向きを「下向き」に設定する
空気の性質上、冷たい空気は下にたまり、暖かい空気は上に溜まるという特徴があります。
エアコン暖房の風向きを上向きに設定してしまうと、せっかく暖房をつけていてもどんどん暖かい空気が天井へと逃げて行ってしまうため非効率です。
また、自動運転モードに設定している場合、設定温度になればゆるやかな運転で電力の消費が抑えられますので、風向きは下、運転は自動モードという組み合わせがおすすめです。
エアコンは何度もつけたり消したりしない!
エアコンを使う中で一番消費電力が大きくなるのは、エアコンを起動する時ですので、エアコンはこまめにつけたり消したりせず、同じ部屋にいてまたつける可能性がある場合は、温度を変えてつけたままにしておく方がお得です。
暑くなったり寒くなったりしたときに、こまめにエアコン暖房のオン、オフを繰り返すと節約しているつもりが、かえって電力を無駄遣いしていることにもなりかねません。
暑くなったからと消したエアコンを、また寒くなったからと入れると、部屋を暖めるためにより電力をたくさん消費します。
これについては、こちらの記事で詳しく検証しているので、ぜひ参考にしてください。
⇒【噂の検証】エアコンは24時間つけっぱなしにした方が電気代を節約できる?
いちいち電源を切り替えることは、暑くなってから設定温度を下げてつけっぱなしにしているよりも、エアコンがそのつど「頑張って運転している」状態になるので、お勧めできません。
フィルター掃除はこまめに
フィルターは、エアコン暖房を毎日使っているとあまり意識せずに使い続けてしまいますが、1か月に1~2回は掃除機や水洗いで掃除することで、効率よく電力を使うことができます。
フィルターの目がつまっていると、送風する効率が落ちてしまい、エアコン内部が頑張っていても外へとなかなか暖かい空気を送れずに、目標の室温に到達しにくくなりますので、フィルターはできるだけこまめに掃除しましょう。
暖房の特性を知って節約しよう
今回はエアコン暖房の電気代の計算方法と、電気代を安く抑えるコツをご紹介いたしましたが、エアコンで注意したい「こまめに電源を切ったり入れたりしない」という項目は、すべての家電にあてはまるものではありません。
中には、こまめに消した方が良い家電ももちろんありますので、節約して消費電力を減らしたい時には、それぞれの家電の特徴を知った上で対策することが必要です。
エアコンの暖房は、冬場になると頻繁に利用する家電の一つですので、節電術を実践してみてくださいね。
冬のエアコンは節電テクニックとお得な電気料金プランでダブル節約できる!
冬の電気代を悩ませるエアコンは、意外と見落としがちな節電テクニックを駆使して節約することもできます。
ただ、電気料金プランそのものが割高である可能性もありますよ!他社への乗り換えも検討してみると大幅に電気代が安くなることもありますので、一度比較してみてくださいね。タイナビスイッチは簡単1分入力であなたの最得料金プランを見つけましょう!